第十六話 なるほど
はぁーいい夜だった。これからは部屋に戻るのか。僕はでも恋愛とかそういう感情がだいぶなくなってきているらしい。やっぱりまだ学校に行ってなかった頃の日々の癖が抜けきってないみたいだな。徐々に慣れていきたい。
「おーい、みんな十時消灯だから各自解散して自分の部屋に戻れー」
先生の言葉を聞いて、生徒たちが解散し始めた。
「遥希ー!一緒に部屋戻ろうぜー」
「おう!」
「なぁ遥希、遥希って彩那さんと仲はどうなんだ?」
「うーん」
そう言って考え始めた。僕と彩那の仲か、悪くはないはずなんだが、むしろ向こうは好意を僕に持っているんだっけ。どうしよう。僕は昔好きだって思っていたけど、その気持ちも何年かの時に負けてどっかいっちゃったしな。なんでか少し飛んだ記憶があって、彩那との恋愛が原因だと思うんだけど、トラウマみたいになってそれ以来誰かを好きとか思わなくなったんだよな。まぁ翔はいいやつだし。
「わかんないかな」
「そう……か」
遥希のやつやっぱり過去に何かあったのか?探りを入れたいがあいにく俺に遥希の小学校の同期の知り合いはいないしな。
「今日は先生の監視にバレないようにしないとな!」
「そうだな」
まぁ多分鍵もかけられるし、防音もバッチリだから、よほど大声じゃなければ問題ないと思うけど
「なんだ、俺たちが一番目か」
「なぁ翔、隼人たちが来るまで少し話さないか?」
「いいけどどうした?」
「いや、翔が少し様子がおかしかったからさ、さっきダンスの時にさ、翔が僕に彩那さんと踊らないのかって大声で言うなんて翔らしくないと思って」
「まぁ遥希には敵わないな。話すよ、嫌だったんならごめん」
「うん、だって翔は病み上がりの僕にあんな面倒なこと言わないもん。まぁ結果的に嫌じゃなかったけど」
僕の気持ちが少しずつ蘇ってきているように感じたな、あの時は。
「なんであんなことしたかと言うとな、まぁこの前俺が彼女の優衣と喧嘩中って言っただろう?あの時のことについて彩那さんがいってきてな。あとこの話は誰にも言わないでくれよ。優衣と彩那さんがいとこなんだと。だから仲直りを手伝うから遥希への恋を応援しろって言われたんだ。喧嘩の原因は大きなことでもないんだが、あいつ一回拗ねると口聞いてくんないから彩那さんにお願いしたってわけだ。ごめん遥希。」
「なるほどね、まぁいいよ、別に、ただ最近僕モテててさ。大変な時は相談相手になってくれ」
「もちろんだよ遥希」
なるほどな、やっと謎が解けた。彩那のことは少し怖いけど、まぁ僕の気持ちが明らかになるまで気長にいってほしいな。
「やぁ、翔、遥希!」
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