自分の意思
「チーム刹那、異論はあるか?」
そう天元が聞くとデヴォイスが異論を唱える。
「マリオネの学童保育期に血なまぐさい事はさせたくない!!…その場合にはどうしたらいい、ボス。」
「…ふむ。」
「………。」
「……どう思う刹那?」
「マリオネの仕事を紅結社の事務所内の仕事にすべきだと思います。」
「どういうこと?マリオネだけお留守番?」
「違うよ。僕らも残るよ。」
とナノが言う。
「そっか…でも、それじゃだめなんだよ、それじゃなにも変わらないんだよ。」
とマリオネが言い返す。
「?なにが!?」
「ちゃんとナノも『自分の意思』で動かなきゃ!!」
「………!!」
「それを伝えたかったんだよ。」
「僕は…マリオネの成長を見守るよ。」
そう微笑むナノ。
ーナユナユバーガーー
刹那とKはナユナユバーガーに買い出しに来ていた。
「マリオネはラッキーセットだろ。イーブイかな…?つけるの、K。」
「それだ!!」
「御意。ありがたい。」
『ありがとうございましたー!!』
エリィは天元と話し合っていた。
「俺は『柱』としての適合性ねーやんしかなー?ボスー?」
「ふむ。…能力的に問題ない。」
『柱』それは
ヒトとして災を治めるモノ。
「変わり者だな、自分から志願するか?国が定めた『生贄』と言えるシステムかもしれないぞ?『柱』は。」
「神やんし!!俺はなりてーやんしよ!!」
「なぜそこまで思えるようになった?生まれは何処だ??」
「信州!!」
「…なるほど。最近柱が消滅した所だな。」
目が潤むエリィ。
「ジィちゃんだったやんし。スゲー人のいいジィちゃんだったんやんしよ!!」
自分の実の祖父である。
「歳だったやんし。」
「………そうか。」
煙草に火を付ける天元。