襲撃、林エリィ
早朝、スターオニオン駅にいた。
「紅結社に行くぞ。大変だが付いてきてくれ。」
「刹那、紅結社の事なんだが…在籍中の時間は『仕事』になってしまうのか?学童保育等はどうなってるんだ?」
「そこは貴方もノラでしょ!!…私たちもそれに近いわよ。職場で学ぶわ。」
「アイス食う??」
「僕欲しいよ。」
そこに金髪おかっぱ青年が人道を中堂に歩きながら刹那達の横を横切る。
「ぱくり。」
『幕間劇と行きましょう。』
ー!?
突如刹那達の視界は暗闇の中に。直ぐに光が差し込む。
ガヤガヤ…。
「何処だ!?ここは!?」
「空間がえぐれたぞ!?」
人々が叫び合う。
「刹那…!!」
Kが冷や汗を流しながらマリオネの手を取る。
「テロだ!!」
「規模がデカいぞ!?まるでバスケットコートが5個ずつ分のスペースがある鏡が用意されているみたいだ!!」
「怖いよぉ〜!!」
泣き出すマリオネに手をやるナノ。
「………!!」
首謀者の声で鏡の世界の中に入ってしまった皆に声が聞こえる。
「俺の名前は林エリィ。今回皆を攫ったのには理由があるやんし!!」
ーガヤガヤ。
ーガヤガヤ。
「世界を統一する力が欲しい、賛同者はいないんか?ひとりくらいいるだろ?ん??」
一同ただただ聞いているしかなかった。急によく分からない空間に拐われたのだから…。
「世界平和もトーイツ??ナノ??」
マリオネが興味を持ってしまう。
「う、うん。」
息を呑むナノ。
「能力や武力、仲間を集うんよ!!バシバシ来いやんし!!」
「なりたい!!なりたい!!」
「「ーーーマリオネッ゙!!」」
「いいねお嬢ちゃん♪」
指を鳴らし、そう言うとマリオネは足元から影に覆われて下に入っていきスッポリと頭まで浸かると消えてしまう。
「「マリオネ!!」」
刹那達は余りの出来事について行けず慌てふためく。