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兵士と花売り

ー刹那とKはナノとマリオネの後を着けていた。


着けている、といっても座っている席はすぐ真向かい。同行を見守っている。…仕事とは言え微笑ましく。


「お二人共どちらまで?」


警戒したのかそう聞いてくるナノ。


「ん。コンスタッド駅だ。」

そう刹那は答える。


「僕達より2駅先ですね。ながくなりますよ。」

「まあ…旅路を楽しむ。」


理由あって終点の1つ前を言う刹那。


Kは不思議に思い問いただす。


「なんでコンスタッドにしたの?この子達は?」

「ちゃんと追うさ。お前がな。」


「……………。ばか。」


呆れた様子のK。


「花を車内でも売ればもっと利益になるんじゃないかな?マリオネ??」

ナノはマリオネに初めての質問なのか聞いている。


「んん〜危ないよぅ中はー。逃げ場がないよう。子供は何時だって危険なポジションなのさ〜。」


刹那がすかさず。

「治安良いよここは。」

つけ込むためである。


Kはふと思ったことを言う。

「デヴォイスって奴はお父さん?花屋なの?平和なの?」


「ぷ。あっはっはっは!!」


(お、ナイスK。場が和んだ。)


「デヴォイスさんは兵士です。関わってはいけませんよ。」


慣れた口調でデヴォイスの事を言うナノ。


「兵士…か。」

「あんたも帰国子女の軍人だったわね。」

「まあな。」


(兵士と花売り…。)


デヴォイスと言う男に興味をもち始める刹那。


ースターオニオン駅ー


「ボク達はここまでだよ〜サラバ!!」

「それでは、よい旅を。」


Kが割って入る。

「待って、お姉さんも仕事を探してるのよ。良かったら私もデヴォイスの所に連れて行ってくれない?お願い!!ね!!」


ナノとマリオネは首を傾げる。


「どうするぅ?」

「いいんじゃないかな??妖だよ、この人。」


「どう?オッケー?」

Kは尋ねる。


「ん。いいよ〜、ついてき!!」

マリオネはVサインをして見せる。


刹那はKに『チャネリング』を開く。


チャネリングとは開いた対象の思考を契約した術者は垣間見ることが出来るというものである。チャネリングの利便性はどんなに離れてもコンタクトが取れることである。(思考の会話。)


(ん。行ってくるわね。刹那。)

(頼む。楽しんでこい。)


電車の扉が閉じ、刹那は別行動をとることになる。


改札口を出る3人。


「花売りは?」

とK。

「油売りが先だよぉ〜。」

「そうですよ。」

「そう…ありがとう。」


田舎道のスターオニオン駅周辺。

畑が広大に広がる。


畑を観ながら歩きKはデヴォイスの事を探る。


「デヴォイスさんはどういう人なの?兵士って言ってたけど2人には花売りをさせてくれてるんでしょ?いい人?」


「いい人〜かもね〜ムズカシイね笑。」

マリオネが恥ずかしそうに言う。


「会えば分かると思うんですけど…なんていうか、お祭り男みたいな所ありますよ。あの人。気をつけてくださいね。」

とナノ。


「ハハ…。なにを?」

Kが気だるそうに言う。


駅から20分位畑道を歩きデヴォイスの家に着く。


「誰だ?そいつは?」

デヴォイスは目を丸くしてナノとマリオネに問いかける。


「あっ…えーっと…。」

「あうあうあ〜…。」

2人はKの名前を聞き忘れていた。この年の子は『お姉さん』で通る。


「Kよ。こんにちはデヴォイス。宜しくみんな!!」

焦って自己紹介するK。


怒られるかと息を呑むナノとマリオネ。


「ははは!!Kか、何用か知らないが宜しくな!!」

デヴォイスは朝からビールだ。

人。



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