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ー30xx年ー世界は人間と妖で2別化される。


人間は力こそないがそれを補う知識とバランス、類まれ無いシックスセンスがあった。


妖は屈強な肉体を持ち妖特有の気功を使用出来きた。


ー紅結社ー


刹那が紅結社に出社する。

「おはよう。いるかK。」


デスクでモソモソと動き出すK。

「ん…おはよ。」

「早いわね、まだ5時前じゃない。」


呆れた様子のKだったが、すぐに機嫌を直すことになる。


「朝飯、奢りだ。食え。」


「肉まん!!あんたにしては良いこと考えるわね…。な~にかあるでしょ?」


CDロムを取り出す刹那。


「デヴォイスと言う奴のことを調べてくれ。裏の裏まで。頼む!!」


肉まんをかじっていたが目が点になるK。


「またデスクワーク!?もー…。」


紅結社は妖を統括する為の組織。

「でもデヴォイスは妖を無法者にしよう…みたいなとこあるんじゃない?よくわかんないのよ世界情報機関のデータって。ムズカシイ。」


「そう…か。良い線いってるかもな。出よう。」

「わかったわ。」


朝方になり駅の近くの商店街は下準備に追われる店で溢れていた。


「どこも大変ね。」

「今に始まった事じゃないだろ。電車で移動だぞ。」


「どこ行くのよ?」

Kが問いただす。


「さっきお前言ってたろ。妖を無法者にしようとする人間。そこに絞っていこうと思う。」


ーユートピア駅ー


駅のホームで電車を待っていると2人の前には花売りが通った。


「お花、いりませんか?」


Kはニヤニヤしながら刹那に言う。


「女にあげたら?」

笑う刹那。

「お前か?」


「クスクス、仲が良いんですねお二人共。」


花売りの少年は釣られて笑ってしまう。


「あら、キミ笑うのね。ムスッとしてるから笑わない子かと思ってたわ。笑うとカワイイわね。」

「え?」

「からかうなよ。そういう趣味か?」


慌てた様子で足早に立ち去ろうと口実を作る花売りの少年ナノ。


「笑顔を作ってくれたお礼にお花をお二人にサービスでプレゼントしますよ。1輪ずつですよ?」


はにかみながそう言い2人に赤いバラを1輪ずつプレゼントする。


「ありがとう。」

「どうも。」


ホームに電車が入る。

「花売れた?ナノ。」

姉弟かなにかか、止まった電車の中から少女が出てきてナノに話をかける。


「マリオネ!!あー…あげちゃった!!」


電車の中からの合流かと少し意表を突かれた様子の刹那とK。


「あげちゃだめだよぅ。いっぱい持ってきたから儲けよう!!」


見かける所ナノは耳が長い。妖の証である。


(これだけ仲が良い所を見ると服従か?)

刹那は無粋にそう思う。


妖は基本的には主従がいる。人間の方が知恵は回るからだ。だが妖はその分支えれば怠けれる。器用に生きようと思ったら人間についたほうが妖にとっては住みやすい世界ではある。(ナノにとってそうという訳では無い。)


「主?」

Kが聞く。


するとマリオネは

「ナノの主はデヴォイスだよぅ!!」


「「!!」」


世界情報機関でノイズ程しか情報が無かったデヴォイスの名がいきなりこんな所で聞けた。


「(K、うまく丸め込んでくれないか?)」

「(了解。)」


ナノとマリオネ。

今デヴォイスに繋がる手掛かりはこの2人。


4人で電車に乗り込み移動を開始する。

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