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占星学

では前話で出てきた占星学についてです。


やたら皆の星座を知りたがる友人・知人というのは、誰しも一人いると思いますが(あるいは自分がそうだ、という人もいると思います)中世時代はかなり広く、学問の一種として受け入れられていました。古代バビロニアから既に行われていた占星学は、ザックリ言うと天体の位置や動きを元に、命運や未来を占う事です。


占星術をする際に使われるものの一つ、天体観測用の機器アストロラーベのオリジンは、一説では古代ギリシャであり、10世紀のイスラムスペインを経由して、中世ヨーロッパに導入された…と考えられています。これを元に、イブン・アル=ザルカルが設計を革新し、緯度に関わらず使用できる「サフィア」を作り出したとされています。この道具は中世の占星術師にとって貴重なもので、恒星の位置を正確に計算し、惑星の表に頼らずに、どこにいようと占星ができる、というものでした。


「カンタベリー物語」の作者チョーサーは、息子ルイスのためにアストロラーブの使用についての書き残し、「誕生図の上昇者」(出生時のチャート)の見つけ方や、基本的な占星術の原則を説明しています。


誕生時の十二宮の各惑星の位置を示したチャートを使用し、その人物の将来や性質を占うのもまた一般的ですが、自分の星座でキャリアや結婚、様々な人生の出来事に関する予測する…という事は、今でもやっている人が多いです。


星の影響を信じる考えは、中世の「マクロコスモス」(宇宙)と「ミクロコスモス」(人間の体)の概念に基づいていました。一説ではそれぞれがお互いを反映し、惑星や星は4つの元素(火、水、土、風)から成り、人体は4つの体液(黄胆汁、粘液、黒胆汁、血液)から構成されているので、この関連性により、天体界を観察することで人生の不確定要素に対する洞察を得ることができる…と考えられていたらしいです。


……書いていてよーわからん。


ちなみに私はふたご座ですw 


しかし、占星学はここでは終わりません。後ほど医学と天文学との関連性について、ちょっと書く予定です。



おまけ:

大英博物館で展示されている、現在確認されているイングランド最古のアストロラーベ(1300年前後)です。


占いだけではなく、時間の確認、測量、緯度の確認等、幅広い使用法があります。聖者の名前や伝説上の動物等が刻まれています。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)

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