はじめに
ひだまりのねこ様主催の「集まれエッセイ企画」参加作品です。
~目次~
はじめに
魔法のジャンル
「魔法」とは?
悪魔学
自然魔法
占星学
奇跡
妖精
占い
まじないと魔道具
魔法使い色々
魔女、魔術師、予言者
アーサー王物語:メルリンとモーガン
カニング・フォルク
魔法?科学?曖昧な線引き
魔法と科学の境界線
イスラム学者
スコット、マグヌス、ベーコン
錬金術
医…学…?
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なろうでもお馴染みのキーワード「中世ヨーロッパ」と「魔法」。では、実際に「中世時代」に生きた人たちは、「魔法」をどの様に捉えていたのか?
単純なステレオタイプでは「魔法は悪!魔女狩り業火地獄くぁwせdrftgyふじこ!」ですが、勿論そういう人もいる一方、実際のところはそこまで単純な話ではない訳です。現代でも残る「魔法」のコンセプトも多くが中世に起源を持っています。
「魔法」が何か、というのだけでも、何処から手をつければ良いか解らない話題です。超自然を操る力なのか、悪魔や妖精に連なる害悪なのか、逆に実を守る為の「力」だったのか。時代と地域、そしてその「魔法」の特色によって解釈は大分違いますが、人類の歴史の中で、「魔法」というコンセプトが無い時期の方が、短いような気がします。だからこそ、これはあくまで一か所、一時期の「魔法」の解釈です。
科学と宗教、そして迷信が交差した中、人は「魔法」をどう捉えて、生きたのか。そしてそれらが交差する時、人は自分の周りの「世界」をどう理解した、もしくはしようとしたのか。
本エッセイは「主に『中世後期』」の「イングランドとそこに連なるソース」を元にした「中世時代の魔法の概念」について書いていきます。