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花嫁殺し 後編

二週間後。


「……これまで世間を騒がせていた連続殺人事件通称花嫁殺し達が全員捕まったとのことです。この事件は……」


テレビで報道されているのを聞いてようやくこの事件は終わったと感じる。


「カガチ。いつまでそうしてる。早く手伝え」


朝食を作っていたユリが何もしないカガチに文句を言う。


「へいへい。今やろうと思ってたんです」


女子アナから目を離し耳だけ傾け出来たばかりの朝食を運んでいく。


「それにしても、やっぱりあのことはニュースにならないんだな」


女子アナの続いてのニュースです、と話が変わり全部の情報は流れないんだと改めて思う。


慣れているとはいえ、関係者達以外全部を知るのは難しい世界だと感じさせられる。


「仕方ないだろ。それに、知らない方がいいこともある」


「だな」


あの日、作戦を立ててからの出来事をカガチは思い出してしまい嫌な気分になる。




「アオイさん。ありがとう、助かったよ」


「全部片付いたら差し入れにケーキをホールで買ってくれたらそうれでいい。じゃあな」


アザミが楓の取り調べをしているときに、連絡して狙われる三人の婚約者に片想いしていそうな人を探してもらい情報を送って貰った。


「それにしても、仕事早いよな。アオイさん。一日もたってないのにさ」


「そうだな。アオイさんには頭が上がらないな。お礼にケーキを早く持っていかないといけないし、さっさと終わらせるぞ」


「わかってるよ」


二人は一番遠い被害者になる可能性のある女性から先に会いにいくとにした。


場所はわかっているので、未来を視てまだ大丈夫だったら次に行って未来を視るを繰り返した。


全員の未来は後一週間は大丈夫だったが、犯人が二人も捕まったことで焦ったのか決行が何週間も早まった。


とりあえず、その日は一旦家に帰り明日から犯人候補に接触して過去と未来を視てどうするかをきめることにした。


案外時間はかかったが一週間後には、決定的な証拠も見つかり犯行に及ぶ前に全員逮捕できた。


過去の犯人達も動機や犯人達の特徴が同じであることから、カガチの能力で判明し証拠品も見つかり全員逮捕した。


全員、楓と同じように「自分は悪くない。殺されて当然だ。悪いのは私から大切な人を奪うからだ」と叫んでいた。


誰一人自分のしようとしていたことが異常であると気づいていない。


どうしようもないほど救いようのない人達だった。



後は男を捕まえて組織のことを吐かせ手掛かりを得ようとした矢先、男が死体で発見された。


一番最初に二人が発見したので死体から過去は覗くことができたが、男は下っ端でただいいように使われていただけで大した情報は手に入れられなかった。


男を殺した組織の連中も下っ端達なのだろう。


カガチは誰一人知らなかった。


その後は、公衆電話から男の死体があると通報して事件は終わった。


警察は身元不明の死体で処理し、花嫁殺しとの関係についてはアザミを含む一部のものしか知らず事件は処理された。



「終わってみると、あれだな」


「あれじゃわからん」


ユリはまたいつものが始まったと思いつつも、しっかり付き合う。


「最初はわからなくても、終わればどんな事件も動機は単純なんだと思ってな」


「そうだな」


これまでいろんな犯人達を掴めえてきたが、動機はどれも嫉妬、怒り、憎しみとどれも誰もが普通に持っている感情からだった。


「だとしても、誰もがその一線を越えるわけじゃない」


ユリはいろんな人の未来を視てきたから知っている。


どけだけ殺したいと思っていても思いとどまる人もいることを。


「それに、俺達だって人を殺そうと思ったから殺せるだろ」





「よろしかったのですか?このまま終わらせて。まだ、候補は沢山いますが」


「構わん。これ以上続けたところで何の意味もない。この事件の動機があいつらにバレた以上成功させるのは難しい。それに、本来の目的は達成した」


「わかりました。残りは全て破棄します」


「それに、そろそろあの女が日本に帰ってくる」


「あの女ですか?」


誰のことを言っているかわからず尋ねる。


「ああ、そうだ。冷酷無慈悲、誰も信用しない人を殺すのを何とも思わない男、No.4を失脚させた女だ」


「……」


No.4がどれだけ恐ろしい人物か下っ端でも知っている。


噂でナンバーを剥奪され一からやり直すよう命じられたと聞いていたが、本当だったのか驚く。


「あの女が帰ってくる以上、ここにいるのは危険だ。あの女は能力など持っていないのに感が良いからな。何人もの連中がやられた」


「……」


男が何も言えずにいるも気にせず一人で話し続ける。


「帰るぞ。今は戦うべきではないからな」


「畏まりまりました、デュース様」

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