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花嫁殺し 中編


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「……わかった。ありがとう、お陰で助かった。他にもわかったことがあったら連絡してくれ」


署に戻ってフードのことを聞こうとと同僚に尋ねるも黙秘を続けていると聞かされ何もまだわかっていなかったときにアオイから電話がかかってきた。


フードを捕まえて誰か調べてほしいと頼んでいたのをもう調べ終えたみたいだ。


すぐにこの情報を皆に伝えようとしたら、ユリから電話がかかってきた。


ーーそっちも終わったのか。


結構時間がかかったなと思いつつ電話に出る。


「捕まえたか」


「捕まえた。今からそっちに行く。アザミさんの方は無事に捕まえた?」


「ああ、捕まえた。牧村美鈴も無事だ。ただ、女が黙秘しているから何も聞き出せない。アオイに頼んで名前や住所、個人情報は見つけれたがそれ以外はまだ何も」


ユリはアザミの言葉にホッとする。


今回の未来は変えてもいいか微妙なやつだったので、犯行が速まったときは焦ったが防げたので牧村美鈴の未来を守れたことによかったとようやく安心できた。


「その情報俺達にも送ってくれ」


「もう送った」


ユリに言われる前に送っていた。


「とりあえず署についてから話そう」


「わかった。後で」


そうアザミが言うと二人は電話を切る。


本当は迎えに行くつもりだったがあの様子だとソウに頼んでいるのだろう。


ならソウに任せていれば問題ないと思い捜査に戻る。


アザミは二人がくるまでに情報をもっと集めようとアオイからの情報を同僚達に教える。





「ユーリ。アザミさんはなんて?」


美玲を殺そうとしていた犯人を捕まえ拘束し終えたカガチが話しかける。


「牧村美鈴は無事で、犯人も捕まえたと」


「さすが、アザミさん。やってくれると信じてた」


事件発生まで一時間半しかなかったのに、犯人を逮捕し牧村美鈴までも守った。


自分達では絶対に守れなかった未来を守ったアザミを心の底から尊敬した。


「早く行くぞ。事件はまだ解決してないからな」


ユリもカガチと同じ気持ちだったが、この事件は犯人を二人捕まえただけでは解決しない。


二人だけでなく犯人達を操った黒幕が別にいる。


喜ぶのはまだ早い。


そう自分に言い聞かせ気を抜かないようにする。


「わかってる。さっさとソウさんのところまで連れて行こう」


カガチ達は女を抱えてソウが待っている場所まで運ぶ。


女は気を失っていて自分の足では歩けないので重くて何度か引きずっていこうかと考えていた。


「へぇ、こんな可愛い顔してるのに。人は見かけによらないな」


ソウは二人が抱えた女の顔を見て声にはださなかったがモテるだろうなと思った。


「可愛い顔をしてても人を殺そうとしたクズだ」


冷たい声と口調で言い放つ。


「そうだな」


ユリの言う通りだなと思い頷く。


「そうそう、ユーリの言う通り。この人は身勝手な理由で何も悪くない人を殺そうとしたんだ。許されないさ」


ソウはカガチの表情を見て驚いた。


あの正義感の強いカガチにこんな顔をさせるなんて、一体どんな理由で人を殺そうとしたのかと。


過去を覗いたから理由も知っているのだろう。


「……その女を車に乗せて署に向かおう。アザミさんが待ってるだろ」


カガチの怒り顔は空気が冷えて怖いんだよな、となるべく場を和ませようと明るい声で言う。


二人はソウの言葉に頷き女をさっさと車に乗せ、署に向かう。




「じゃあ、また何かあったら連絡してくれ」


「ソウさん。ありがとう。助かったよ」


署まで女を運ぶのにタクシーは使えないのでソウが車を出してくれて助かった。


二人は女を抱えながらソウを見送る。


「アザミさん、降りてくる気配なくね」


「忙しいんだろ。仕方ないから俺達で運ぼう」


ユリがそう言うと二人は女を抱えて歩き出す。


「……それにしても、重いな。引きずっていいかな」


手が限界で女を落としそうになる。


いつもなら、絶対そんなことを言わないが今日はそんな余裕がない。


「引きずるか」


ユリも手が限界だったのでカガチの提案を受け入れる。


二人は女の腕を肩に回し引きずって連れて行くとこにした。


体力の限界で女を抱える気力すらない。


それでも何とか女を抱え署の中に入ろうとすると前からアザミが走ってくるのが見えた


「カガチ、ユーリ。着いたら電話しろ」


二人から電話が中々かかってこないので窓の外を覗いてみると丁度ソウの車が見えた。


スマホを確認するも連絡はなかった。


あいつら忘れてるな、と思いながら急いで二人のところへ向かう。


「ん?ユーリがしたんじゃ……」

「え?カガチがしただろ……」


二人はアザミの言っている意味がわからず顔を見合わせたが、お互いに相手が連絡していたと思い込んでいた。


「はぁ?俺はアオイさんと電話して確認してからそっちがするだろう」


ユリは信じられないと呆れたように言う。


「俺はその女の過去を覗いたせいで疲れて寝たんだ。お前だって力使った後、どれだけ疲れるかわかるだろ」


ここ最近力を使ってばかりで車に乗った瞬間意識を手放していた。


「寝る前に電話かけるくらいできただろう」


「それを言うならお前だってアオイさんとの電話が終わった後かけられただろう」


子供のような言い合いをする二人を止めるように「その女は俺が預かるから、喧嘩はもうやめろ」と女を受け取り中に入る。


「お前達今から事情聴取が待ってるがまだ大丈夫か?」


二人のことはアザミと一部の警察官しか知らない。


そのため、事情聴取をしないといけない。


「大丈夫」


カガチが返事するとユリも「俺も」と続く。


「そうか。とりあえず、俺はこの女を預けてくるからそこで待っていてくれ」


アザミは近くの女性刑事に事情を説明し女を任せ目を覚ましたら取り調べするよう指示を出して二人のいる場所に行く。


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