表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仮想のスフィアロイド  作者: 仲元心影
フラグメント編
3/6

f#02 亜水産業地区・侵攻作戦



『――――あー。聞こえているか?』

 野太い声が聞こえるな。


 恐らく〝依頼主〟の司令官だ。



『聞こえているなら返事……いや、そのままで居てくれ。あまり、時間が無いものでな』

 モニターが次々と表示されていく。


 どうやら、本格的に動き始めた様だ。



『手短に話そう。〝依頼の概要〟についてだ』


 その言葉が、皆の空気を一変する。



『目標は〝亜水あすい産業地区〟に展開する、敵防衛部隊の排除だ』


 マップにエンブレム。


 市街地での戦闘は慣れている。



『知っているとは思うが、あそこは《アバランチ》にとっても重要な都市だ』


 フラッグが出てきた。


 まさかと思うが。



『その為、提携先である《財団》と手を組み、必死の抵抗をしているのが現状だ』


「うわぁ……」


 キツいのは分かるが、それは私のセリフだろう。



『ま、ただで壊滅させろとは言わない』


 また、市街地のマップになった。



『出来る限り、敵の防衛機能を奪って欲しい。あとはこっちで何とかしておく』


 つまり、主力を突入させる為に破壊しろと。



『また、《管理者部隊エクス・マキナ》の存在も確認されている。見つけ次第、どう対応するかは任せる。必ず撃破しろよ』


――――()()()()()()


 《十七番目》。



『説明は以上だ。……決して負けるなよ』


 こうして、通信が終わった。



「……ま、そう言う事だ」

 ハルターが立ち上がった。



()()この〝イベント〟を()()()()()()は知らんが、これは好機だろう」

 そのままモニターに近付いている。



「頼む。俺たちの名前を、刻んではくれないか? この偉業を、成し遂げたいんだ」



「ハルターさん……」

 とても真剣な眼差しだから、非常に感銘を受けているのだろう。


 彼の言葉からして、本気で望んでいるのも分かる。



 だけど、私からすれば、ただの――――《()()()》だ。



「分かりました。全力でお手伝いさせていただきます!!」


「…………」

 どう答えを出すか、迷ってしまった。


 やはり、感情は邪魔だな。



「分かるよ、Mii。どれだけ無謀な事を言ってるのかは、重々承知の上だ」

 勘違いされてしまった。



「君たちの腕も分かっている。だからこそ、確約しなくも良いんだ」


「……分かっているさ」

 これ以上、私の為に時間を割く訳にはいかない。



「ただ、少し迷っただけだ」

 正直に話そう。


 少し遠回りな言い方しか出来ないが。



「必ず撃墜しよう。それが皆の為にもなるからな」

 それが私の本心だ。



「Mii……ありがとう。必ず役に立って見せるさ」

 ああ、そうだな。


 その気持ちだけで、十分だよ。



「……時間だな」

 ハルターの手元が光った。


 ウィンドウ画面が出てきている。



「さぁ、行こうか。俺たちを待っている」

 これは負ける訳にはいかない、か。


 当然だな。


 私にも、()()()()()()がある。



「……皆さん、ご武運を」

 ああ、行ってくる。


 言葉をするには難しい()()()()、彼女の安寧を誰よりも願っている。



 そうだろう、私は――――――



 いや、今は止めておこう。


 格納庫に向かって、準備を進めるのが先決だ。



「……これか」

 輸送ヘリ〝ノクターン・クラス〟に取り付けられている。


 確かに最良の手だ。


 あの機動性と装甲があれば、目標地点まで送り届けられるかも知れないな。



『システム、起動――――』

 目覚めろ、私の《スフィアロイド》。



『認証開始、、、()()()()の接続を確認しました』


「…………」



『各種の動作に問題はありません。認証完了』

 暗い影に潜む様な、イメージカラー。


 フードの様な形状とした、メインカメラに光を灯す。



『起動します』

 周りの視界が開ける。


 準備完了だ。



「……ん?」


〈 ???

『……こちら、ハルター。聞こえるか?』



「……聞こえるさ」

 通信が入ってきたな。


 急いでフレンド登録しないと。



〈 ???

『そうか、良かった。突然の通信で悪かったな』


「大丈夫だ」

 僚機として雇われているんだ。


 知っていもおかしくはない、か。



「それより、ハルカは?」


〈 ハルター

『まだ、準備に時間が掛かるそうだ。それまでに装備を整えるぞ』



「了解」

 装備か。


 事前に持ってきた突撃銃アサルトライフルと、銃剣ガンブレードだけで良いか。



 後は()()()()に、戦況を()()()()、だな。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ