第71話 やへやへ~ヨダレが出てきちまった
前回までの勇そうは?
プパンの村で宴会で大騒ぎをした。
森の主ライノオスと再開を誓い、数日の滞在の後にタケル達は次の冒険へと進む。
活動報告の後書きプラスに追加補足を投げ込みました。
断じて忘れてたとかでは無いっッ。
クレープとパフェに誓って!!!!
同日、ミスを修正しました。
次の日、3/24に街から村に変更しました。
タケルの異世界日記
ラオスの森の主であるライノオス様との別れからの翌日はボクの体調や経過観察の様子を鑑みて2日ほどは村で御厄介となり過ごし事になった。
その間はマヤ達は村の大人集と森に様子見をしに行って戻って来ると酒を飲み交わしたりして友好を深めたり、リョウイチとクリスが子供達に人気を博したり、サキとロロウが主婦なんかの女性陣と薬作りを教えたり逆に旅の間でも出来る料理を教わったりと賑やかに日々は過ぎていった。
そして今夜、僕は連絡スキルの伝書鳩、通称《通話メール》或いは《伝言鳥》を使って王国に、事後報告をするか迷っている。
これは旅に出る時に渡されたスキルで、時々は使用していたのだが最近は忙しくて、おざなり気味だった。
ここ数日はエリザベス姫からの連絡が連日続いていて申し訳ない気持ちが溢れていた。日記を書き終わったら連絡を今日こそしないと大変になりそうだ。(僕の意味でも、エリザベス姫的にもだ)
◎バード、これはスキルを起動すると使用者の魔力で作られた小鳥が言葉を録音して相手に届けるために飛んで向かうようになっている。
一方通行ではあるが相互で通話が出来る。
欠点はどちらか1つが使用中は到着を待たなければならないためラグが発生するし、そこから起こる情報の遅れは鮮度なんてモノもあるので重要なことでもない用の連絡スキルだ。
軍部などは、それ用の入手困難なレアスキルや魔法道具を使用するらしい。
それで話を戻すと僕達パーティーの中では【スキル|バード】を覚えているのは僕とマヤの2人いう事に話し合いの結果なってしまった。
理由は魔力がメンバーの内で、一・二を次ぐに多かったから。
あとは、これも欠点と言えるかも知れないけど、まず魔力の塊で鳥の形を形成する。これはスキルの補助で魔力があれば自動的におこなってくれる。
そして伝えたい事を喋る。録音する時間で又、魔力が増える。
最後に現在地から到着地点までの飛行距離とプラス の道中での撃退用&緊急時用の余剰分の魔力も込めなければならない。
この全ての量の魔力を賄えなければならないために消去法で決まった。あとはエリザベス姫が僕との連絡をしたいからってのもあったようだけど。
僕のバードと対になっているのはエリザベス姫。
マヤは王国の宰相さんとの事だった。
お城にいる彼らはお抱えの魔法使いがサポートしているかもしれないとエリオットさんがいっていた。
そんなわけで僕もマヤも周りが無事な森や、泊まった宿泊施設の空いた時間にバードを送っている。
ここで面白いのは僕は自分がバードを使うまで他の人のバードを見たことが無かったので知らなかったので言葉のイメージ通りにハトやオウムを連想させるバードだったのだけど、どうやらそうでも無いらしい。
マヤはカッコいいタカみたいなのに細長い冠が2本あるこの世界原産の大型のバードだった。
僕の所に帰って来る時はエリザベス姫はスズメみたいな角のある小鳥のバード。
宰相さんは中型のフクロウっぽいかんじのバードだ。
バードは人それぞれで形が変わるのは何とも不思議で驚いた。
ちなみに一度最初に決めてしまったら姿を変えるのは難しいらしい。出来ない事も無いらしいけど、より魔力を消費してしまうし、毎回変えていたら送り先の相手が混乱するから止めたほうがいいとロロウさんが優しく教えてくれた。
ちなみにバード以外の連絡方法はスキル以外には冒険者組合経由か冒険者への依頼や雇って人の足で送って貰うのが一般だが、それだと時間を要してしまうので気楽に会話する用には適していない。
スキルを覚えれるスクロールやボールは高価でそうそう市井には出回らないらしい。
そんな訳で今日の分をエリザベス姫に送ったら、もう寝ようかな。
伝えるのはラオスの森で起こった出来事にしよう。
ここから王国の城までは、空だから3・4日もあれば届く距離だろう。
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プパン村から出発して気持ちは新たに、爽やかな陽射しを受けながらボクたちは次の冒険へと歩みを進めた。
その内には何故かクリスも入っている、別れようにも地団駄や地面に転がって、嫌だと言い張って連いて行くと手足をバタバタさせて一向に止めず滅げそうになかったのでこっちが折れて一緒に旅に出る事になるといった経緯がある。
「「王都では少しまえに黄金の亡霊騒ぎで活躍したトレジャーハンターさんの謁見に、お父様に呼ばれてパーティーで私も会う事が出来ましたのよ。
あとは巷で噂の怪盗がまた何処かの国に出たって話題で持ち切りですわ
それから他国に移った勇者様は貴方ほどには活躍していないようで私としてはタケルが誇りですことよ!
それから今日はこれから御茶会で・・・・」」
バードに録音されているリジィー、エリザベス姫の話の感想とコチラからも旅の話をしてから送り返す。
(リジィーはエリザベス姫の愛称だ)
プパンの村から1週間した今朝の事。
森の中、見通しの良い広い場所でテントを張っているとエリザベス姫からバードがやってきたので返事をしてから出発する事になった。
昼を過ぎて少しすると山道を抜けて街道の1つなのか大通りの【シー・パラダイス通り】という所に出ていた。
久々の平地の真っ直ぐな道に安堵して大きな溜め息が出る。
立て札を見つけたエリオットさんが書いてあったのを読み上げて教えてくれる。
名前的に海が近いのだろうか?
雑草や小石だけを除去した簡素な作りだが、しっかりと歩けるように手入れを最近した跡が見られて進みながら僕たちの会話はシー・パラダイス通りの事になるのは必然で当然といえた。
「港街だった気がするな…………確か……どうだったかな?」
「あぁ、魚港湾のバパルザって街だったはずだ!
あそこは魚介が旨いんだ!
酒のお供にくぅ~っといきゃっあ、サイコーなんだぜーーーー!
特産の【ベペルモ・モーンフィッシュ】って魚を使った【ベペルモ・モーンのパイ包み】がまた酒に合うんだよな~~
やへやへ~やべやべヨダレが出てきちまった!」
「君はお酒の話しかしないじゃありませんか」
「でもそのおかげで覚えてただろう!
あれは人生一回は食っとかなきゃ損するぜ!」
「本当っスか?
ぜひ私もその席の際はお連れ下さいッス!」
「クリスが行くとお店が潰れちゃいそうだね」
「ぷー!どういう意味ですかぁタケルさん!?」
「いや、別に深い理由は無くて只、お店の・・・・・・・」
冗談が入りだしたのでサキはタケルとクリスをほっておいて話を戻す事にする。
「ロロウさん、それでバパルザには何度も行った事があるんですか?」
「いえいえ一度だけだったと思いますよサキさん」
「マジか!?覚えてなかったぜ!
おいリョウイチっ、着いたら食うの競争しようぜ!!」
「えーーー!?勘弁して下さいよーーージュンディーさん!」
「リョウイチの奴、ジュンさんに懐かれたみたいだな」
「そうね、ジュンさんもリョウイチもサバサバしてる所は似てるけど、他は違うから相性は良いんじゃないかしら?」
「えっ?そういう意味で言ったつもりじゃあ、なかったんだけどな~」
「ニブいんだから~」
「え?
えへへ~」
「もう、すぐに誤魔化そうとしない!!」
「楽しみだねマヤ」
「そうだなロロウ」
サキに責められているタケルと、ジュンディさんに肩に腕を回されているリョウイチ。
両方共に焦っているのは一緒だ。
エリオットの小言を躱しているボイルにベペルモの事を聞いているクリス。
そんな彼等を他所にマヤとロロウさんは二人仲良く言葉少なく微笑みながら全員を眺めながら歩を進ませていく。
なんてやっている上空の雲は1つない青空で優しい風が吹き抜けていく。
そんな街道が見渡せる小さな丘には暖を取った薪の跡があった。
□ □ □ □ □ □
時間帯的にまだ昼だが数時間もすれば夕方が予想される頃、一行は中経地点の街道沿いにそれなりに大きな村を見つけて宿を取る事にした。
一同は先に宿で荷を下ろすと各々の行動を開始する。
男性陣と女性陣で2つの部屋を取るのは毎回の事でタケルがベッドに腰を下ろして、ゆっくりして一息入れている間に他のメンバーは外に繰り出していった。
数日振りのベッドで英気を養おうとしていると少しして外出していたマヤ等が戻ってきた様で早いが夕食にするという流れになり呼びに来たらしい。
「寝るにも早いし酒場に繰り出すぞーー!」
その掛け声と共にバンッと開けられた扉と同時にタケルはボイルに担ぎ上げられて拐われてしまう。
移動中の村の通路の疎らな人混みのなか、マヤ達と、タケルを含めた宿に残っていたロロウ達で情報の擦り合わせを兼ねた雑談が始まる。
「まえに訪れた時より雰囲気が賑やかだからよ。
その理由を聞いてみたらよ!?
それが何でもよ?
ちょっと行った先のバパルザの街に今、人気の商店の支部が出来たもんだから他国からのお客様とか贔屓の貴族が、ぐわ~っと来るんでこの辺は一帯の町に村は活気咲いてるっ話だぜ!」
「人気の商店?どこだよ」
知らないらしいマヤがボイルさんに聞き返す。
「それがオレも聞いたんだがそんなに知らないんだよな~」
「良いから教えろよ!!」
急かすジュンディーさんに、やれやれとボイルさんが思い出すように目線を斜め上を見ながら答える。
「鹿のマークが目印の【鹿枝角商会】って名前だったかな?」
「たしかに聞かない名だな。
知ってるか?」
マヤは顔だけ振り向いて他のメンバーに話を求る。
「それならワタシは知ってるよ。
食べ物にお菓子だけじゃなくて調味料とかの雑貨に小物とか、あとは女性物の衣服なんかも取り扱ってる、お店だよ。
王都にも支店が出来たって大騒ぎだったからな!
王都在住がこんだけ居て初耳なんて田舎者だって馬鹿にされるぞ!?」
「そうだっけか!?」
ジュンディーさんの手厳しい叱咤にボイルさん、やマヤはタジタジになる。
「ふ~ん、そんなに凄いのか?」
リョウイチが合いの手のつもりで謐いてしまう。
「凄いなんてモノじゃないよ!
本店を構えてまだ半年くらいしか経ってないのに、もう世界中で人気で予約待ちが殺到しているんだから!
私だって王都の時にやっと並んで限定のワンピと季節のチークなんかも、買うのがやっっっ~~とだったんだから!!」
それに凄い勢いで反応したのはサキだった。
「あっ、サキも知ってたんだね」
タケルが軽い気持ちで言ってしまったので、さぁ大変。
サキの怒涛の鹿枝角商会について如何に素晴らしいのかの説明に拍車が掛かってしまう。
「はぁ?これだから男はぁ、いいかよ?
聞いてろよ!」
しかもそこにジュンディーさんとロロウさんが参戦してきて男性陣は食事処に到着するまで狭い思いをするのだった。
□ □ □ □ □ □ □ □ □
「へぇーー……………。
まぁ、バパルザには王国最大の湖が有るからな。
運搬の面から考えても支店を置くには最適だったって事だな」
青い顔して納得しているマヤと、なるほどっと頷くタケルやまだ説明中のリョウイチなどが続く。
「海じゃないんですか?」
疑問をクチにしたのはクリス、それに答えるのは意外にもタケルだった。
「現在位置は大まかになるけど、バニア王国から南に下りて、そこから南東になる場所に今、居るんだけどバルーン王国を丁度、県境する位置取りある湖が跨がるように、それこそ海と見間違えるくらいにデカいらしいよ。
まぁ僕も実際には見たことないんだけどね!」
スキルで把握しているため間違いが無いか一様は見直してから俯瞰からの地図をステータスウインドウに表示して説明する。
最後は説明していて異世界人なのに現地人に偉そうているのでは?っと思えてきて尻窄み気味にジョークを混ぜてしまっていた。
「へ~~そうだったですか!
これは、お恥ずかしい」
「本当の海ですが、アトロビカ帝国にでも行かなければ見れないのではないかと思います」
ロロウさんが追加情報を付け足して補足する。
「聖国も海に面してはいますが漁業での援助や資金活動に開放もしていませんし、彼の国は布教と世界レベルの危機への対策には厭目を付けませんが他は、…………アレですから、これ以上はシスターの私から言えません。
余り、お力に成れずスミマセン」
「なら、ここからは俺が引き継ごうか!
大陸の反対側まで支配しているってもっぱらの噂のオーパークはもっと非協力的で全貌の把握所か情報の公開もしてないから他国民の俺達は知りようがないし、真上の獣国は砂漠でその横のエルフの国はここ数百年の間、鎖国状態だ。
下には魔界があるには有るが魔族の領域だからな、ここも確かめ様が無いって来たもんだ!!」
マヤが続きを話していると横入りして強引に話を終わらせようとしてくる人物が現れる。
「だから現状で魚料理が食えるのはっっと!!!
この辺りじゃあッ、ここらと西隣のアトロビカだけって寸法よっ!」
奪うように締め括りをボイルさんが言い放ちながら自由蝶番扉を開けて到着した酒場に入って行く。
「着地の位置が奇怪しくないっスカ?」
目上の者には体育会系的に敬語になるクリスですらも突っ込みを入れてしまう締め方だったようだ。
ボイルさんと一緒になって食べ物一直線で徒党してしてしまうのが常だが、流石に今回は騙されはしなかった様で珍しい姿を見せる彼女に、タケルは遅れて方向音痴だからと納得する。
「やっと着いたよ~お魚ちゃ~ん」
クリスの小言をわざとか、それとも本当なのか聞き逃した頭の中が魚に占領されているボイルさんは赤ちゃん言葉を呟きながら事前に席取りをしていたようで既に一人でパイプを蒸かせているエリオットさんの待つ丸テーブルの元に目を魚のマークに変えて小走りに目指していく。
「相席って覚悟してたが、お前っ!
て・ん・さ・いッだな!!
エリオットっっ~チュウしてやろう!!」
「ワタシが宿に呼びに戻るメンバーに居なかった事で予測が出来るでしょう?
それに本来の席取りの当番は貴女なのですがね?
ってジュンディー!?
貴女、もう酔ってらっしゃいますね!?」
「オススメの魚料理をお願いしま~す」
「葡萄酒の方、いっちょうお待ち!!」
「悪いがガキもいるんで水か果実水も頼む」
「あいよ!」
「テイクアウト用にサラダの盛り合わせを下さい。
モーちゃんの分に、我慢がいつもツライっす」
「このプルプルしてるステーキ美味ぃーーー!!」
「あぁ!それは魔物のステーキだよ兄ちゃん」
「そうそう、たしか今日の献立はキング・ジェリーオークだったかいな!!」
「うげぇええええええええ!!!」
「ちょっとリョウイチ!?
吐かないでよ!!」
「ハハハハハハ!」
いつものように笑顔に事欠かない一幕と酒場の他の客の喧騒が雑ざってより一層に騒がしく感じて食事の手が早まる中、タケルの容貌と佇まいだけが場違いに似つかわしく無い位に目立って華やかさを田舎の酒場に溢れさせていた。
そんな此処、ビウテの村に暗い足音がゆっくりと近づいて来ようとしていた。
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