番外篇:新春スペシャルin魔王城
長いです過去1です。
アホみたいに長いのですが、詳しくは後書きで又、お会いしましょう。
ではどうぞ!
何気に一周年越しちゃったのが悔しい(≧口≦)
2023年3/8にラストの戦闘シーン(?)を加筆しました。
新しい幕開けの朝に照らされて眼を開ける。なんか無性に寒いが、ベッドから上半身を起きる。
眩しくて目を擦りながら長い欠伸をして足を出そうとして、もう一回足を布団に戻してしまう。
再度、意を決して足を出すと素早くスリッパを履く。
「うぅ~さぶさぶぃ~」
起き抜けに年が明けた事をカーテンが誰かに因って半分開けられていて射し込む眩しさと見える窓の外の景色で不意に思い出す。
原因であろう、ベッドのチビ達を撫でようとするが見当たらない。
いつもなら近くにいるはずが何故か今は一匹も居ない。
寂しい。撫でて甘えられて、この1人でいる気持ちを何とかしたいのに。
チビ達が居ないという事に少なからず不思議に思いながらもリビングかな?と考えて身体をリビングへと進路を変えることにする。
部屋を出ようとして廊下に通ずるドアが完全に開いているのが目に入ってくる。
なるほど。目覚めと共に寒さを感じたのはドアノブを押して出ていったニャンコ達の仕業だったのか。
居ない訳だ。仕方ないリビングで撫でまわしの刑だな。
ん?そういえば。
アレ、えっと~しっかり登場するの久しぶりな様‥‥‥な‥‥?
そんな気もするけど違うかな?
一様っは挨拶しとこう。遅くなったけど今年もヨロシクね!!
元気だった?俺は、まぁ~それなりに元気にやってるよ~!俺の活躍まで時系列が1日でも早く追い着けるように頑張る所存だぜ!
こんな感じかな、誰に言ってるかは……………もうっ分かってるクセにぃ~
よし、気持ちを切り替えて行ってみよう。
深呼吸して肺に入ってくる冷たい空気に震えながら吐いた温かくなった息を顔に受けながら魔石ランプだけの柔らかい光源のある廊下を小走りに抜けて行く。
動く度に出る白い空気を一瞬、視界に見つける。それが体から温かい温度が抜けていってる気がして目的地へと、ほんの少し急かせる。
思えばこの世界にいきなり、やって来て魔王になって半年以上経っただろう。目まぐるしい日々を面白可笑しく駆け抜けて来たって感じだろうか。
結構ダラダラ~って気もするけど、みんなとしたい事だけをやってた自負もあるからドッコイドッコイかな!?
さぶさぶぅ~言いながら珍しく物思いに耽ってみたら直ぐに到着する距離なので、ドアノブに触れて反射的に冷たッと呟きながら回してリビングに入る。
開け放ったトビラからは煖炉の暖かい空気が身体に当たって心と体に優しい温もりを感じて、やさぐれつつあった気持ちも明るくなった気がしてくる。
薪が弾けて崩れる音と火の粉がパチパチと揺れて鳴る。
そこでメイドのサニーが新しい薪を投入してから俺に、いち早く気づいて微笑むと、お辞儀して挨拶をしてくる。
サニーは頭にヤギみたいな角に物静かに何でも卒難く熟しては文句も言わないパーフェクトメイドなのである。
背丈は俺より、ちょっと大きいから170~180ぐらいはあると思われる(目算だよ)
食べ物や飲み物の食事の時間にポロポロ溢してしまう大魔王の後ろに仕えて間髪さず片付けて口周りを拭いてくれる。
超の付く、お世話完璧達人メイドさんなのだ。なので頷いて心の中で感謝をしてから朝の挨拶に意向する。
「皆、おっはよ~~~う」
「あら?
今日は早いじゃない?
おはよう、今年もよろしくね」
「お。早う。明け。まして。ね。」
「いつもの様に昼過ぎに起きてくると思っていたから寝かせていたんだ、、、が今日は起きてしまったのか!
昨日は遅くまで夜更かし、していたし良かったんだぞ?
だが起きて来てしまったのなら改めて礼儀正しくいこう。
では新年改めて姉妹共々宜しく頼む!」
「うん!みんな又、迷惑掛けると思っ、んっンんんン!?
‥‥‥‥え?
へけっ……………。」
俺の目の前に広がっている状況は、とても信じられる事柄からは随分と、かけ離れていて自分の瞳を疑うのも忘れていた。
おかげで変な呼吸の仕方してマヌケな声が出ました。
✕✕ ✕✕
暖かい室内。
煖炉の中の火が小さく、ぼわッと燃え上がる。
カーペットの上やソファに縦長のテーブルと色んな所で猫達や蝙蝠なんかの眷属等が飼い主を我関せずに寛いでいる。
さっきまで寒かったのに今は急に冷や汗を掻いている。
頭は混乱して目が回りそうだ。何故こんなにテンパっているのか、というと俺の前に居る彼女達エマたち3姉妹が俺の知る姿と違っているからだ。
「え?どゆこと?、、、どうゆうことですか?」
異様過ぎて敬語になってしまった。
「どうしたんだ?ヴァレン!?」
そう言っているエマはガチの和服の着物姿で二刀の太刀を背中に携えている。
顔付きも思いのほかキリッとしているように見える。
「またロクでもない事、考えてるでしょ?」
ララーシャさんは髪型は抑えめにショートになっていてるのだが何が一番って、お腹出てませんか?やけに丸いような、まるで妊娠してるみたいな?
そんな………………まさかね~!?
「お腹、丸いよね~ララーシャさん」
ちょっと、フンワリ軽い様子で聞いてみる。
決っして、そう決っして忘れてないよ!そう言えば~?的なニュアンスと雰囲気を醸し出すイメージで問い掛けるのだ!!
「はぁ~!
あんた、ふざけてんの?」
あっ!ガチトーンで怒ってる。聞き方、失敗だったかってあれ?俺の考えてること解ってないっぽい感じだ。
「なによ、忘れたの?
妊娠中は魔力なんかのエネルギーは母胎共に不安定になるの。
だから今はあんたの思ってる事を能力で知ることは無理よ!
まぁスキルなんて使わなくても、なに考えてるか位は、お見通しだけどね!」
はっ、、へっ、、、、、へ、、?
えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?
サラッと、かなり重要な事を言いませんでしたかねララーシャさん!?
えっ?
マジですか?
かなり連いて行けて無いんですけど、えっ?
俺の子なの?
どうなの?
違う?
どうなんですか?
あっ聞こえてないんだった。
セーフ!いや、この場合はアウトかな?ヤバい、想像以上にテンパりまくりだわ!!
「?大。丈夫??ヴァレン。
挙。動が。とても変。怖い夢。でも。見た?」
ソフィアちゃんは何か違い無さそうに思えて薄着だ。
寒くないの?変化っていう変化はそれくらいかな?
まぁ~変ではないから大丈夫かな。
なんだろ?これはドッキリとかかな?
新年のお祝い?異世界式の?魔族的な習わしとか?
とにかく訳が分からない。
そうだ!こんな時はイアさんだ!イアさんイアさ~ん!!
『『どうしましたでしょうか?ヴァレン様」」
すると頭から聞こえるはずのイアの声が後ろからして振り返る。
ん、えっ?
「「どうしましたか?
お召物はパジャマの状態ですが、お着替えになりますでしょうか?」」
「あっ、そうだね~ってそうじゃない!!
えっ?
ほんとにイア?
I.A.なの?マジで??」
ちゃんと人の姿で、まるで給仕の1人に紛れ込んでるみたいに立っている。
しっかりと足で立っていて両手は、お腹の少し下の辺りに添えて言葉を交わしている事に驚愕する。
「「はい。そうですよ。
これは外界防衛のための【人工外骨格生命体・001.AZ人形(試作機)】にI.A.としての私をインストールした物です。お忘れですか?」」
「えーーーーーーーーーーっ??」
そこでこの部屋に居る全員を改めて注意深く確認して俺はさっきから驚きっぱなしだ。
驚いてばっかで疲れてきたな~
みんなが、みんな、ちょっとずつ普段と変化していて違ってきてる。
指を交互に動かして確認したりしたけど失礼だしテンパり感がハンパないな!!
(ただ終始I.A.の顔に熊とらしく謎の光の線が眩しく隠していたのを俺は疑問にも変にも感じていなかった)
俺が困惑の渦中に居ても時間は待ってはくれない。
食事が運ばれてきて毎日と同じように朝御飯の時間になる。
不審に思われない程度に観察をしてみる。
エマは顔付きが、やんわり出来る女感を醸し出している。メイクかな?
ララちゃんは赤ちゃん身籠ってるし髪型が変わって優しい、お母さんっぽい。
ソフィアちゃんは変化なしかな?って思ってたけど明るい系統の色合いで有り、更に露出の多い服だなって気付いて見詰めてたら、それだけなのに何を勘違いしたのかソフィアさん顔を紅潮させて自分を自分で抱き締めてウズウズ、ムズムズしててそれに困惑してるとエマ達との会話でドMのド変態なのが判明した。
俺の視線に蔑みなんか無かったでしょうよーー!?
おかしいな~
ドッキリにしては、おかしい。
夢だ!
そう夢に違い無い!
「これは夢だ、きっと!
起きろっ!
俺っ、目覚めろ!!」
ペンギンみたいにピっーーんと体を伸ばしてみたけど変わらず夢は覚めない。
しーんっと空気が流れる。室内は暖房の、おかげで暖かい。
まさかっまさか!?現実ぅ~?
「そんなウソだぅ~~~!」
ヘロヘロと倒れて項垂れる俺を余所に時間は止まる訳もなくて続いて行くのだったとさ。
後半へ続く。
そんな事も無く、エマ達を含めたメイド達にも不思議がられて、何なら心配された。
それを寝起きだから寝惚けてたと言ったら直ぐに納得されたんだけど。
どうやら普段の俺は俺と変わらないらしい。
まぁ ”ヴァレンさん“ だしね!
ここで御バカなヴァレンさん、でも分かった事がある。
(そう、I.A.さんが居ないので(居るけど)足りない脳をフルに稼働させてって自分で言ってて悲しくなってきた)
その後は朝食を取って、着替えを彼女たちの早業で済ませる。
されるが侭の間にこれは所謂、例のパラレル展開だ。番外編とか特別編での御約束の奴だ!
そう考え至るとスッキリしたのでパラレル・エマ達の後ろを連いて回る体で今、俺は同行していた。
見廻り的な奴らしい。
去り際、暖炉に肉球を伸ばそうとして防止用の柵に邪魔されながら薪に触ろうとして難儀そうにしているデビル・キャットのベリーが見えて暖まろうと、してたのかな~なんて思った。
確か、彼女はエマのお気に入りの一匹だったかな?
✕✕ ✕✕
「さぁ、こっちだ!」
俺の知っているエマさんなら同行を許可するのを賛成する時には照れたり思考停止してアタフタするのにしてないからね。
なんならパラレル・エマさんは先人切って、しかも俺の手を取って迷子にならないようにしてくれてるアフターフォロー付きのケアを忘れなさである。
カッコいい(๑ÖㅁÖ๑)キュン
(間取り変わってないから流石に流石の魔王さんも迷いませんよ~ホント!!)
「着いたぞ。
何やら考え事をしていた様子だったが気分はどうなんだヴァレン?」
膝に鞘が当たって痛いな~って思っていると到着したのは魔王の間。
おぉ~我が第二の部屋ぁー!!
「ぇっエ?
だ、大丈夫くなったよ!」
パラ・エマさんに問われた事より戸惑う存在が目の前に広がっていた変な返事をしてしまう。
そこで視線の先にある巨大黄金の玉座の上には3~4Mの獣が鎮座っていうか仰向けになって鼾を掻きながら寝ているのが入っていたからだ。
しかも腹が膨れてるから、これは又っと一瞬過ったけど違った。
フォーオンなんだけどフォオよぉ~!お前太ってるだけじゃね~かよ!!
食い過ぎっッ、ビックリさせんなよな。
辺りにはポテトチップスの袋やらチョコの箱なんかの包装袋が散らかっている。
単に食べ過ぎ、ってかチョコが多いな!!
フォオさんはチョコ太りに成られておられる。
完全に野生を捨ててるな。
なんなら忘れてるんじゃない?
誇り高き神獣って言って誇ってたのは何処いった?
やれやれ呆れるな~
「どうした?何も依然は無いだろう?」
「おっおオ!?
やっぱバレちゃってる感じですかねぇ~?」
「あれだけ驚いていたり首を傾げているんだ。
誰でも簡単に異変と察知すると思うぞ」
イヤ、本来の君なら察知するとかの問題じゃ無いと思うけどね。
それにしても、こうなって来ると他のみんなが不安なんだけど。
ってかフォオの奴っ起きね~なコレっ寝言、言ってるし次行こ次!!
「‥つ‥‥‥つ‥‥‥‥ぼ‥‥‥‥‥ブ‥‥‥ヒ‥ぃ‥‥。」
☆
次に来たのはミネルバ・カルディナル・ミネルバが守護する魔王城の3階層。
アルラウネでセクシーレディの光合成お姉さんの人。
なんだけど関西弁でめっちゃ喋ってくる。グイグイ来る。
大阪のおばちゃん感が凄い。この世界だと、“ジョウガタ弁”って言うらしい。
地球からの輸入感が……………勇者が関係してそうだけど今は、いっかな~。
「ヴァン様やんか~!
どないしたの?こんな朝っぱらから、いきなり来よってからに夜這いならぬ朝這いってか!?
ってなんでやねんっ!!
ハハッっで、何の用なん?
ん?なんもあらへんのかいな!
無いんか~い!
こっちも暇やないさかいな!
邪魔するやったら出てってちょうだい!
…………ちょいちょいホンマに帰るんかいな。
待ちいな、ウチが悪モンみたいやないの~ほんなら一本的に邪険にするのも忍びないし、これアメちゃんあげよ!
そんなら又、おいでな~」
虎?豹かな?がデザインされた服着てるけど、どうなの~!?
アルラウネの神秘的な感じの全部が台無しだぜぃ!!
でもアメちゃん、ありがとうございます。
口に飴玉を放り込んで口内で左右に転がして舐めてると扉から出ようとして直ぐに、ばったり遭遇したのはバトー・ランドだった。
ドワーフの職人で、大魔王様である所のつまりは僕チン様の技術やアイデアに感激した剰りにその場で弟子入り。
果ては聖剣の再現なんて事にも取り憑かれて城に用意した自室兼工房から出てこない職人気質のオッサンって感じだったんだけど…………。
…………完全にストーカーになってる、ってかストーカーだわコレ。
「ほわぁ~今日も美しいのぅ~~
昨日よりも美貌に磨きが掛かっとる!!
この瞬間をワシの技術で保存出来んものか?
石像で後世に残すべきなのか?
しかしワシには石膏や彫刻は苦手じゃからな~
あぁ~悩ましいわい。」
「これは目を合わせてはいけないぞヴァレン。
何か病気を感染されるかもしれない」
「はい」
「嵐と同じだ。静かに過ぎ去るぞ!!」
「あい」
ミネルバを扉の下のスキマから覗いてる、毛むくじゃら。
っにしてもなんで典型的な泥棒みたいな格好でわざわざ覗き見してんの?
変態度が増すし怪しいだろがぃ!!
無視だ無視っ次ぃーーーー!
進路上(前に進むためにも扉から出るためにも)心を鬼とかには特にもせずに踏みつけながら歩いた。全く心は傷まなかった。
☆
下の階層にあるユースケが守護しているフロアに会いに行こうとしていたら黒いポンチョみたいな一張羅に身を包んだ集団に一瞬で取り囲まれてしまう。
えっ何?教われるの?と思っていたら意外にも礼儀正しく手厚く歓迎されて俺だけ案内されてしまう。
えっ、なんで?
ちょっと!?
なんなの~~~って俺を見るエマさんの表情が憐れみに満ちてるんだけど、これこの先に何が待ってるのよコレーーー!!
御輿のように担ぎ上げられて、やって来たのはユースケ君の守護領域であり決戦エリア。
そんなに数多く来たこと無いけど設定したのは俺な訳だから一様は覚えてたけど、さっぱり変わってて原型留めてねぇ~!
前はシンプルな一対一で決闘の出来るステージでお願いしますと言われて、部屋へのこだわりは?っと聞いても特に無いって云われて白を基調に飾り気を極力に排除したスマートな造りだったはずが………。
パラレルでは真逆の真っ黒に光を一切遮断する気概を見せるカーテンが何枚も壁から垂れてて占い師の館とか黒魔術チックなオカルト系の部活動の部室みたいなイメージってかそのまんまだ。
小道具もいっぱいで戸棚には怪しい本とかグッズで溢れ返っている。マジで反転してるレベルで変化が分かりやすい。ユースケってか《クリア》は性格どうなってんのよ。
人神輿から、ゆっくり優しく降ろされた俺を迎え入れたのは彼等と同じ黒ポンチョな黒いマントを被った体格から男性と判断出来る人物が俺に跪く。
広角が三日月のように上がって見える、その男は立ち上げるとフードを取り顔が露になる。
よかった性別までは変わってたり?なんて考えて焦りそうになって汗吹き出てたところだから。
髪型も他も変化の無いユースケくんが笑顔で微笑んでいる。
「ようこそ、お出で下さいました。
ヴァレンさま。」
言うと周りにいるポンチョマン達もユースケに習って遅れて同じ言葉を皆が揃えて輪唱のようにしてくる。
ちょっとビックリした。
「お、おぉおん」
気後れ気味に頷いておく。もうこの時点でパラエマさんの、あの顔の意味を分かり始めているよ。
「最近はこの階層の近くや、ワタクシとも御会いになれずいる期間が魔王業の忙しさのために長かったので寂しく、この体を涙で濡らす日々でした。
ヴァレン様に一生の身を捧げたワタクシにはツラく厳しい試練と化したのです!!
ヴァレン様に捧げる祈りを礼拝の数を倍に増やして毎日をやっとどうにか乗り越えて過ごしておりました」
カルトかな?
俺を崇拝して頂点に寘いてる宗会か何かかも!
周りのポンチョマン達は感極まったのか泣いてたり、うんうん言ってるしさ、なんだコレぇ??えええ?
あっ、ポンチョマンって言ったけど女の人もいるのね。
ポンチョウーマン!
「そしてようやく願いが叶えられたのですね」
(*`・ω・)ゞ!ハイ、これはユースケく………さんのこの対応がウザくて近づかなかったに清き一票でっ!
「この喜びをヴァレン様に、いえ他の四天王から魔王軍、そして魔界全土に轟かせ言い伝えましょう。
ヴァレン様どうか御許しを下さらないでしょうか?
この粉骨砕身で新しい奉りと喜びの音頭等を執らせて頂きます」
司祭なんかいっっ!!なんでだよ!!
信者がガチだと怖いな宗教って。
うん、OKよし!
ダメだこりゃ、次行ってみよう
☆
今度は順番的にレッドかな?
それにしても疲れた。
レッドは心の癒しキャラだからな!安心出来るはず。
部屋の外で待機していてくれたパラ・エマさんと合流した俺は温かい抱擁で出迎えられて安堵と喜びを著著切らした後には目的地であるレッドがいるらしい1階に来ていた。
「ジジジジィ!
うぱぁ?こちらっレット!!どうぞ?
ジジジィい。」
渋い顔と渋い声で物陰に背を預けて顔だけこっちを見ながら問い掛けてるのは、そう!お目当てのレッド…………レットさん。
お前もかブルータス。
「……エマさん………これは?」
俺は魚のような目をしながら振り返ってパラ・エマさんに聞く。
「ん?これとは?
いつものアホのレットだろう?」
呆れたように指を向けながら当然の事のように言われる。
「ジジジ、それはどういう意味だぁ?オイ!
こちらはアホとかではない真面目なレットだぁーー!!
うぱぁ、ジジジジィィ」
「レット………………アホなのか。残念この上無い。」
アホってか中学生男子みたいだわ。
うぱぁってなんだよ。うぱぁ~って!!
あっ!オバーっか!じゃあジジジジジ、言ってるのは無線機の真似か!
「ちょっ!?突然やって来たと思ったら貶すとか、そりゃないでしょ~~ヴァレンさま~」
素に戻ってるぽいぞ(笑)
腰が低いし本物が見たらシバかれるぞ多分。
お世辞とか言ってくる哀れなレットを伴って1階の玄関ホールから外に出ると、そこには門番ブラザーズが魔王城の内なのにパン屋を開店させていた。
門番に続く道にある見張り棟の塀を改装してキッチンカーみたいに店員の顔だけが見えてメニューを聞いたり受け渡しする感じの奴をやっていた異世界なのに。
いよいよ理解が追い付かない。
俺が知る彼等より大幅に、とびっきりの笑顔なんだけど。
レットが買いに走ってった。常連なのかも知れないけど興味ないや。
って事は門番は誰がしてるの??
なんて考えてると強烈な爆破音がして、音の発生元である方向に首を動かすと魔王城の門が破壊されていた。
何回目だよ。
俺が知ってるだけで結構壊されてるんだけど。
大量の土煙と瓦礫から隠れる事もなく見えていたのは巨大な先代魔王の姿だった。
Σ(・Д・)えっ!?
「父上、いつも城に来るときは事前に連絡をっと言っているではないですか。
毎回毎回、門を粉々にされては敵いません」
跡形も無い門の瓦礫を手にパラ・エマさんが先代魔王のエボルトさんだったかな?に苦言を呈してる。
生きてるよエボルトさん(涙
プリプリしてるパラ・エマさんの態度からして通常行事の対応のソレだ。
「ハハハ、すまないね。
小さ過ぎて、つい踏んでしまうんだ~」
「まったく。
………それで今日は何をしに訪れたのですか?
家督はヴァレンが継いだというのに、このように事ある毎に現れてもらっては部下達に示しがつきません」
「ごめんごめん。
隠居して素性を隠して世直しの旅に出たのは良いんだけどやっぱり娘達の事が心配で定期的に君たちの顔を補充しないとキャプテン・ジャイアントとしての仕事にも身が入らなくてさ~」
「2日前に会ったばかりじゃないですか~」
「母さんにも会いたいし良いだろ~?」
えっ?お母さんも生きてらっしゃる!?
「エーーボーールーートーーさーーまーーー!!」
茶色の四角の紙袋にパンをいっぱい溢れさせながら手を振りながら目一杯に尻尾をフリフリして走ってるのは中学男子のレットくん。
犬みたいだ。
おっ、オチが見えたぞ。無視されるか忘れられるとかだしょ?
「……ンん?」
下を覗こうとして体を動かした拍子に少し足の位置を変えようとした、その時だった。
プチッ!!
「「「あっ!」」」
その場にいた全員の声が重なる。
最悪の結末だアホのパラ・レットくんは踏んづけられてしまうとは予想より酷い。
☆
通常サイズに戻った先代魔王こと、エボルトさんも仲間に加わって俺達はパラ・エマさんの先導で魔王城の通路を歩いていた。
その道中にお母さんの事なんかを聞く事にした。
「あぁ!母は魔王軍の御意見番として城に時折視察をしたりと父よりも遭遇率は高いからな。」
と後ろに視線をやってから戻すと小声で話を続ける
「父の、お忍び活動は魔界中に知られていて本人だけが隠せていると思っている公然の秘密という奴だ。
ヴァレンも協力頼むぞ」
えーーーー( 。゜Д゜。)
「………了解で~す
それにしても城の前であんな騒ぎ起こしてたらジャックさんが血相変えて走って来ても奇怪しくないのにね~」
「ヴァレン、なにを言ってるだ?」
「えっ?」
まさかそんな!?
死んでる人がいるからには生きてる人が!?
なんて逆も有り得るのか!!
「ジャックは父上の引退と共にここを去り、今は喫茶店のマスターの日がな、子供夫婦や孫と会える休日を楽しみしている生活をしているからムリだ!」
「そっそうだったよね~」
マジか!
話していると人形イアが俺達を探していたようで見つけると急ぐように言われる。
「「ララ様が倒れました」」
✕✕ ナウ・ローディング中 ✕✕
イアの説明は以下の通りだった。
「「少し前にアイリィ様が到着なされまして。
ララ様、ソフィア様と私で、お出迎えに参っていたのですが途中でララ様が産気づいてしまい倒れてしまったのです。
幸い命に別状は無かったのですが破水してしまいアイリィ様の指示の元に出産する運びになりました」」
「これは居ても要られない!
僕の初孫が産まれようとしてるっ!!」
「ヴァレンっ急ごう!!」
「おっおん」
早くないかな、急に冷静になる自分が居る。
案内されたのは設備の整った病室みたいな部屋。
ベッドにはララが、囲むようにソフィアやアイリィさんやメイドさんが忙しなく動いて怒号を上げたり、入れ替わり必要な物を交換したりしてる。
「エボルトきてたの?
でもここは男子禁制だよ!!
ヴァレンくん、貴方も悪いけど廊下で待ってて頂戴ね」
「そんな~~~~」
座れ込んでしまうエボルトさんをバトラーさんが下がらせて行く。
「そういう訳だ。母子の事は無事に出産させてみせる。
ヴァレンは2人の健康を祈っていてくれ」
「ここは。任せて。パパは五月。蝿いから。
黙ら。しておいて。」
娘が父に辛辣過ぎない?
了承の意の合図に敬礼しといた。
「うぅーーーーーアぁああああああ
アンタは絶対後で1発か10発殴らせなさい。
ああああアぁぁぁぁぁぁ
やっぱりもっとよ、ふぅアぁぁああああ」
苦しそうな雄叫びを上げているララーシャさんに理不尽ですよと思ったけど、あながちそうでも無いのかもと考え直して頑張って下さいとしか言えないし願うしか出来ない。
廊下に用意それていた長椅子に座って待つしかする事もないので大人しくしようとして、大勢の面々が同じように無事を祈っているのが見てとれた。
体長2メートルはあるマンドラゴラのキュー助はキュートな、おめめから駆け離れたマッチョで素直に椅子に座って両手を合わせて拝んでいる。
他の眷属たちも、ちょっとずつ変わってるのね、成長して大きくなってるくらいかな。
なんて!!そんな単純ではなかった。
堪らず二度見しちゃった。
シロ、お前ってば!顔だけ柴犬のクリクリお顔にそこから下が人の身体じゃねーかよ!
「あるじ、どうしました。
自分の顔に何か付いてますかね?」
しかも喋れるかい!!
他、猫やコウモリ達は少し大きく成ってるだけで一安心だ。
そういや今日は幽霊達を見てないな~
なんでだろ?って言うか、この廊下寒くない?鳥肌が立つんだけど。
隣にいる祈り中のエボルトさんに聞こうとしていると部屋から赤ん坊の泣き叫ぶ声が響いてきた。
赤ちゃんが産まれたようだ。みんなが部屋に入ろうとするので出遅れて後ろから連いていく。
するとアイリィさん達に出迎えられて、笑顔の中に疲れを滲ませるララとその手には今も元気に泣いている赤毛の赤ちゃんの姿がある。
これってホントに夢なの?やけにリアルだし本当は現実だったり、したりして。
不安になってきた。
2人を交互するように視線をやる。込み上げてくるモノを感じて瞼を閉じて上を向く。
周りではエマやエボルトさんが赤ん坊を抱えたりと世話をしているのが聞こえてくる。
「ほらアンタも “パパ” になったんだから抱っこしてあげてよ」
「ああ、そうだよ‥‥‥な‥‥。」
言いながら目を開けると天井の角に貼り著くようして見えたのは忍者?黒子みたいな格好をしたフル=ハウスだった。
右手を口の近くにやってシーってやってる。
手を振るわせながら、その事実を告げようとしているとララさんに急かされてしまう。
初孫を可愛がり過ぎて感極まっているエボルトさんが、愛していると腕の中で赤ん坊がサイズだけが成長して段々と大きくなっていくのが目に見えて分かる。
早くない?
え、や?奇怪しくない?
変とかの範囲越えてるって、やっぱ夢?
悪夢の方ですか?
フル=ハウスの件と巨大化とで行動が遅れてワタワタしていると赤ちゃんは部屋を破壊しながらもっと大きくなっていく。
「流石っ僕の孫だ!
産まれて直ぐに巨大化するなんてッ!!」
いやいや、そんなレベルじゃないと思いますよコレはっ!!
「感心してる場合じゃないでしょ!」
あっアイリィさんも同じようなツッコミしてる。
感激してるエボルトを赤ちゃんが掴むとそのまま持ち上げる。
尚も喜んでいる赤ちゃんとエボルトさん。
次の瞬間、握り潰してしまう。
ギャーーーーーーーヽ(;゜;Д;゜;; )
なんて事をするんだ!!?
笑顔の我が子はそのまま俺を見つけると歩き出す。たまらず逃げますよ俺!
巨体化は止まらずに追っ掛けてくるビック・ベイビー
部屋を出て廊下を必死に進む。
ここで初めて異変に足を止めて後ろを振り返る。
通路が狭くなって歪んで後ろの壁から何までが吸い込まれて暗闇が迫っていた。
それから逃げるように他の皆も走っていて最後尾には巨大ベイビーが見えている。
その瞬間、立っているのも歩行も充分に出来ない程に不安定になって姿勢が崩れてしまう。
それでも何とか持ち直して前方に歩み出した時だった。
俺の横に太った人形Verのパラレル・フォオがいきなり出現して休日のダメオヤジみたいな横になりながらテレビ片手にポテチみたいなポーズで浮遊しながら並走していた。
「お腹いっぱいで、もう食べられそうにないのぅ」
状況が理解いないのか呑気な事を宣っている。
すると人の鼻がブタっ鼻に小さな煙と音と共にポンッと変化する。
「はぁ?」
思わず、すっとんきょうな声を走りながら発してしまう。
鼻の後は体の所々がブタに侵食されたみたいに変化し続けて人キツネ×ブタの奇妙な生物の見事な完成である。
「なんじゃこりゃブヒぃ?」
こっちのセリフなんだけど!!
フォオを皮切りに後ろからも次々に小気味な煙の音が複数聞こえて振り向くと、俺を追い掛けていた全員がブタっ鼻に変化しているではないか!
中には腕もブタみたいになっていたり耳や、しっぽも生えている。
苦しんでる様子は無いけど一様に驚いてはいるから、もう状況の訳が行方不明しかしてない。
一通り驚き終わると俺を追い掛けるのを再開し始める。
冷静に考えよう、そうクールにCOOLにいこうぜ!
意味分からん。
意味が解らん過ぎる、脈略が無いし皆無で無理杉るwww
なんなんだ?なんなんだよ!?
「なんなんだと聞かれたら教えてあげてもいいかもね♥️」
ララーシャさん??
そうか、出産して体調が戻ったからユニークスキルが使えるようになったのか!
そんなララーシャは俺より更に前方にある暗闇の高い崖みたいな場所のテラスからスポットライトに照らされながら語り掛けていた。
「そういうことよ!
それにしてもヒィヒィ言いながら逃げるなんてだらしないわね!」
無茶言うなよ、相手はブヒィブヒィ鳴きながら追い立てて来るんだぞ?床は立つのもやっとだし、それに|ヘコんだり沈んだり上がったりしてデコドコしてるだから結構ツラいんだぞ~!!
「弱音ッ吐かない!
アンタは大魔王でしょ!
そのくらいの障害は笑って跳ね退けなさい!!!」
マジかよっ無茶言う。
困惑の笑いが漏れる。
「マジよ!
それに朗報もあるのよ、今度は嬉し笑いを吐きなさい。
左を見なさい!!」
言われて目線をやると反対側に居たはずのフォオが足で並走していて軽く、びっくりする。
「ヴァン、この奇妙なセカイから抜け出すには普段と違う箇所を "たった1つ" だけ見つけるのじゃブヒィ!
よいな異変を当てるのじゃブヒィーーーーーーー!!」
そういって太ったフォオは霧になって消えるように遥か後ろにある色の変化の止まらない雲のブラックホールに吸い込まれていった。
はぁ?
変な所なんて全部だろがっ!!
全部違ってて変で違うだろ?
困ってララに視線で、すがり付くが答えは首を振るだけで返されてしまう。
「ヒントはもう終わりよ。
しいて言うなら、最大にして最後のヒントがフォオだったのよ。
良い?ヒントはフォオ!
じゃあね○△」
言い終わるとやはりララーシャもフォオと同じように霧のようになって吸い込まれてしまう。
最後に名前?を呼ばれた部分が聞き取れ無かったがヒントは、フォオ?
なんだ、フォオの違いを探せばいいのか?
「焦るなヴァン、慌てずにゆっくりと今日1日を振り返るんだ。
そうすれば自ずと真実は見えてくるさ」
声の主は右側に何時の間にかやって来ていたブタになっていないエマの姿だった。
「普段の君ならば、どうする?
考えるのを放棄するのは一番駄目な事だ、でも君らしさを見失ってもいけない!」
「そう言ったって」
「いつもの君は何があっても、やけに自信が満々で、それでいて降りかかる火の粉や脅威も敵意もペシャンコにするだけの力があるだろう?
そんな君だからワタシは憧れ、許し、連いていこうと、追いつこうと、伴に歩もうと誓ったんだ!」
エマの言葉に足を止めてから返事をしていた。
俺を捕まえようとする騒めきは止み、通路の風景と明るさは元通りに戻っていく。
オレを追いかけていたビックベイビー達を初めとした皆もキラキラと光の粒になって消えていくのだった。
「改まって、見詰め合う距離で言われると照れっていうか何か恥ずかしいな。
…………でも分かったよ。
普段の、元のオレならI.A.を呼ぶっ!!」
言いながら腕を一つ上へと突き出す。
なんとも情けない叫びだが、普段のヴァレンなら迷わずにそうするだろう。
一陣の光差しとイアの声が脳内に反響する。
『はい。
ご用はなんでしょうか?』
へっ、無性に嬉しくなって笑顔がクチから先に漏れてしまう。
今日1日のオレの行動を見返して違和感を探し出してくれ!
『了解しました。』
✕✕ ✕✕
さぁ、ここからは答え合わせだ!!
思考の海へとダイブする。
今日1日の出来事が映画のフィルムが沢山現れて四方を動き廻る。
そのどれもが異なる場面を映していて目を動かしながら探っていく。
朝の朝食のシーンは…………違う!
エマとの移動のシーン…………これも違う!
各階層の訪問か?………………どれだ?
待ち時間の間の廊下………もうラストだぞ!?
ソフィアがブタっ鼻になって、これが本当のメス豚なの~と絶頂してる………………こんなの合ったけ?
見過ごしたのか?
どこに有るんだ、手掛かりはフォオなのに、ほぼ出番がねぇ~じゃんかよ~!
ハッ!
判ったぞ!!
ここを拡大してくれ、しかし答えが完全に導きだされる一歩手前で床や壁が震え出して足元が波のようにペラペラと上下に大きく揺れてサーフィンのウェーブに巻き込まれたみたいに高く上へと飛ばされてしまう。
天井に押し付けられて気づく、平衡感覚が狂い天井に腰を下ろして座っている事に。
天井で負荷も何も感じずに難なく立ち上がると周囲を確かめる。
風景は奇っ怪なことに幾つ物の部屋や場所が空間を無視して雑ざってしまい、壮観な光景へと様変わりを遂げてしまう。
しかもそれらは急ぐように動いていて一ヶ所に留まるのではなく雲が流れて浮くように移動を続けている。
天井や壁に床を跳ねるようにして360°を駆使してオレはイアが見つけ出した、異変の正体の手掛かりを探すために酔いそうな視界を彷徨いつつジャンプする。
見つけたぜっ!
在ったっ、あそこだ!!
答えの証拠を発見して見据えて捕まえるために手を伸ばす。
その答えとは、フォオの寝言だ。
『‥つ‥‥‥つ‥‥‥‥ぼ‥‥‥‥‥ブ‥‥‥ヒ‥ぃ‥‥。』
そう〝壺〟だ!!
豚に関して全く関係ないと思われるから謎だ。
壺だと判明して映像を見返してみると確かに城の部屋や廊下と至る所に壺が大量に配置してあるし露骨でさえあったね。
てな訳だし、壺のとこまで行きますかね。
これで一件落着ですよ~
妨害や不思議現象は特に起こらずにやっと手が届く。
……………………しかし何も無いしアクションも表れない。
あれ?間違った?
隣のかな?
別の壺に触れる。
これも何も起こらない。
なんとなしに壺の中に手を翳してみる。
すると指の先から壺へと吸い込まれるように回転して壺の中へと入ってしまい意識が薄れてしまうのだった。
☆
目を開けると暗闇の中に立ってる感覚を覚える。
夢じゃ無……かっ………た?
しかし風景である暗闇が微かに揺れ動いて明かりが漏れ出ているのに気づく。
よ~く観察すると、それが眷族であるコウモリやフクロウ達が集まってテントみたいになって光から隠れ覆っているようだった。
するとその暗闇から突然、ある人物が現れる。
その人物は黄色い勢いのある魔力に包まれていて髪も全て逆立っていてララーシャが着るような服装に似た男性服の格好をしたヴァレンが宙に浮いていた。
「オラは只のヴァレンじゃないんだぜ
今はちぃとばかし強ぇ~ぞ
スーパーサタン人ちゅうのになってるんだぜ」
「そ、そうなのか!?」
「ああ、だからオラと闘おうぜ!」
「何故だ?」
「オラは強ぇ~奴と闘いてーんだ」
「一人称、可笑しくないか?
さっきから一体ホントに、どうした?
変だぞ!?」
「どうしたも、こうしたもねぇ~
オラと戦えっ!!
とりゃーーーーーーーーー!!!」
謎のエネルギーを溜めて飛ばそうとするので距離を取ろうと離れようとして直ぐコウモリ達の壁に阻まれてしまう。
くっ、窮地か!!
覚悟を決めようとした、その時!
意外な助けによりピンチを脱する事になる。
「お遊。戯は。ここ。まで!」
「いい加減にしなさい!」
「「っせ~の、きぇーーーーーーーーーーーー!!」」
合図して息を吸うと2人は右手と左手を合わせ絡ませながらヴァレンに向ける。
すると光線と、それに渦を巻いたもう1つの光線が付属いた攻撃が炸裂する。
「ぐへぇ~~~~~~~~ッ!!!」
両手の中指と薬指を内側に曲げて、親指と人差指に小指を伸ばしたポーズをしてギャグチックに吹き飛ばされてゆくヴァレン。
「ほら。大。丈夫?」
出された手を掴み、引き寄せられる。
「もう安心よ、エマっ!!」
「だか。ら。起きて。寝坊。しちゃ。う!」
「悪夢は去ったわ!
新しい1日の始まりね!気持ちよく起きれるかしら?」
「それと。これプレ。ゼント!!」
渡されたのは龍王山のぬいぐるみ、と唐辛子に紫キュウスビーだった。
用事は終えたと2人は手を振りながら上の方へと消えていく。それと同時にコウモリ達がバラバラに動いて暗闇が解けて光が至る所から射して眩しくなり目を開けていられなくなる。
☆
次の瞬間、目が覚める。
掛け布団が半分捲れて肌が冷たい空気に晒されていたようで身震いしてしまう程に寒い。
「(>ω<)くしゅん!!」
それでハッと気が付く。あっ、夢だったのか。
側には寄り添うように猫達が寝そべっている。
暖めてくれていたのだろうか?
「イア、夢とはなんだろうな」
『夢ですか?
眠っている間の夢には本人の趣向や願望、そして前日や数日それまでの出来事が混ざったり、自身も知らない感情のストレスを表していると言いますから、もしかしたらエマ様が思い悩んでいる事が夢として形になったのかも知れませんね』
そ、そうなのか?
そうなのかーーーーーーーーーーーーー?
私はあんな事を!?
あれが私の願望なのかーーー!!
その声を又々、近くを通り掛かっていたヴァレンに聞かれ心配されたため事情を話すと大声で叫ぶツッコミ芸人みたいで面白いし、そんな所はオレに似てきてるし毒せれてると笑い話に、あっという間に変えてしまっていた。
「それにしてもレッドくん夢の中でもギャグ扱いで死んでしまうとわな~」
レットの自室。
「死んでね~わ!!」
「どうした急に」
「イアが教えて来てさ!
つい、いつも習慣で叫んでた!」
「ハハハハ、あの人とは相変わらず仲良いな~」
「そんなんじゃねーよ!!」
場所はエマの所に戻る
「違ったけ?
確かプールで泳ぎの練習で溺れ無かったけ~?」
「昨日の事か!不謹慎だぞ!」
「ごめんごめん。
でもエマの夢の話、面白いし皆に聞かせに朝御飯食べに行こうよ!」
「まったく、仕方ない。
私は面白いとは思えないが…………許可しよう。
……でも私が話したい姉妹も、いるから私が先に行こうかな!」
ズルしてヴァレンよりも早く走り出してリビングに向かって行くエマとそれを追いかけるヴァレンの姿が朝の魔王城の喧騒に風景のように溶け込んでいった。
おしまい
※※この物語は実在の人物・団体とは一切関係無いフィクションです※※
ヴァレン視点と思わせておいての初夢、エマでオチでした。(季節外れ、ゴメン)
予防線張っといたけど、まさかこんなに遅くのるとはね~~
遅くなりました。冒頭だけでも1月中に投稿しとけばよかった。
前後編とかに分割すればよかったのに~。
ってな訳で初夢変でした~
分かりヅラいとこ、あるかもなのでその辺の解説あるいは注釈を以前も言った通りに活動報告でやります。
如何せん、作者の技量が足りて無いので伝わり辛い可能性大!だからです。
ぶっちゃけ自信がない。伝わっているか不安なのです。
結果、詳しくは活動報告で後日に載せようと思います。
直ぐだと、ほら大変だし疲れたし。
読む方もアレかなって思ってさ(´゜з゜)~♪
最後に1つだけ言っておくと作者も幼稚園or小1、くらいの時に海で溺れてホントのマジで死ぬかも知れない体験をした事があります。
レットのシーンで不快にさせてしまった人がいたらすみません。心から謝罪させて下さい。
申し訳ないです。
言い訳投稿しました。
題名は『エクステin魔王城あとがきプラス』です。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1111402/blogkey/3125174/
↑ここから活動報告に飛べるはずです。
https://ncode.syosetu.com/n6815hr/
《-EROSION- コールドスリープした未来は異世界だった件について》あと新作あるよ。




