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番外篇:新年スペシャルin地球 前編


ちょっと来年を先取り番外編(*- -)(*_ _)ペコリ

年末年始って事でどうっすか?スペシャル番外編!

2022年、年内ラストの投稿になります。

今年は遅い更新でしたが、ありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。



2022年12月31日少し加筆・修正しました。



     《《思い出(やくそく)の日》》



これは僕がまだ幼かった頃の話。

それこそ、体も心も無邪気で未熟な子供の時代(とき)の出来事だ。

 僕に陵一(りょういち)咲希(さき)は学校が終わって普段と同じように登下校をしていた。

家が近い事と何よりも昔から親同士が仲が良かったのもあってか僕たち3人は幼馴染みで遊ぶ事に疑問視もせず今日も平凡は変わらず何時(いつ)もと一緒の楽しい日常になると疑いなんて事もせず、これっぽっちもしていなかった。




◆                ◆



その日は授業が早く済んで上級生は()らず(たける)達の3人だけで帰っていた。

帰り道はいつもと同じ道の通学路。

迷う事も無いし数十分で家には辿り着く。そんな距離でしかない。

ちょっとした雑居ビルや商店街を抜けてアスファルトで舗装された道路を車に気を付けて歩いて歩道は手を上げて過ぎて行く。

しかし元気いっぱいの小学生が真っ直ぐに帰路に着くはずも無く、道草を食い始めてしまうのは仕方ない末路(こたえ)かもしれない。

最初は自分達だけしか居ないために不安と緊張感から口数は少なかったが毎回(いつも)と同じ道と同じ友達(なかま)同じ景色は彼らの気持ちを軽くさせて安心を与えるには充分だった。

この特別な登下校は一種のアドベンチャーに早変わりしてしまう。

会話は今日の学校の話題で持ち切りだ。

(たける)咲希(さき)が話込み。それを聞きながら小石を蹴って飛ばして陵一(りょういち)は自分の決めたルールで遊んでいる。

授業の話から友達の可笑しかった事や先生の真似。

勉強の解らない事に体育の時間の事や給食の話。

陵一の1人だけはクラスが違うので会話は少しだけ気まずくなり、拗ね気味になってしまっていた。

それを宥める(たける)と、どうしたらいいか泣きそうな咲希。

不穏な空気が流れ始めた、その時だった。

不意に小動物の鳴き声が下から聞こえて通り過ぎて行くのが分かった。

その声は小さく弱々しい。

助けを呼んでいるのは一目瞭然でピンチだと直ぐに直感する。

3人はケンカになりそうだった状況から一変して歩道からガードレールを越えて欄干(らんかん)から身を少しだけ乗り出して覗き込む。

下は下水道へと続く小さな川、そこに段ボールが流されていくのが丁度、見えた。

急いで川岸へと走って、斜めのコンクリートの擁壁を滑るように降りて行く。

この時の彼ら3人には自分達で助けなければならないという考えに固執してしまっていた。

それぞれの親に連絡する、或いは近所の大人や何なら警察や消防でも良いのだが、そんな考えはスッポリと抜け落ちていた。

もしかしたら急いでいて、その考えに至らなかったかもしれない。

(これ)が正しい小学生低学年時代の最大思考の可決とも言えるかも知れない)


川沿いを走って追い掛けながら(たける)達は口早(くちばや)に相談とも言い難い、話し合い(言い合い)をしていた。


「これって助けなきゃだよね?

このままじゃ溺れちゃうよ~~大変だよ!!」


「分かってるよ。だから、それをどうするか考えてるんだろ」


「咲希ちゃん、陵一くん、安心して下さい。

僕がいます僕に任せて下さい!

僕が一番、お兄さんですから!!」


「はぁ?お前、誕生日早いだけだろ?」


「ケンカはダメだよ~~

あっ!段ボールが!?

水に落ち、ちゃうよ~~」

咲希が()して段ボールが少し沈んでいるのをいち早く見つけて二人に教える。


「急がなきゃっっ、でも大丈夫っ!!

うん僕がやるよ、お兄ちゃんだから!」


「健だけじゃダメだろ俺がやる。

俺のが向いてるんだから!」

健がコンクリートでしっかりと整備してある水路の端に足の体重を預けてリコーダーで突つこうとするが距離が届かない。


「ほらな、やっぱ健はダメだろ?

俺のが得意だし向いてる、俺の番だ!

ほら、俺がやるから退いてろ!」

後ろの平面と壁の溝にあった、大きめの木の棒を見つけていた陵一は両手で何とか持ち上げて段ボールにゆっくりと当てて引き寄せようとする。

上手くいかず何度か空を斬ってしまうが、やっと木の棒の距離が届く。


「よしっ!

このまま俺で大丈夫だろ?

だから言ったんだよ、行けっーーーー!!」

木の棒で流れている段ボールの後ろに当てて、陵一達の岸側へと動きを変える。


「このままイケるぞ!」

歓喜の声も一瞬に、陵一は重いのと痛いので手から木の棒が滑ってしまう。

落とさないように取ろうとしたが、そのまま木の棒は沈んでしまい水に流されてゆく。

陵一が焦るよりも先に健と咲希が無念そうに惜しそうな声を出す。

それを聞いて陵一は悔しさや焦りよりも腹の立つ感情が勝ってしまう。


『なんだよ、俺が頑張ってたのに手伝ってくれても良かっただろ!!』

その気持ちが態度に(あらわ)れてか陵一は2人を置いて川の下流へと走り去って行く。

陵一の木の棒で健達の方へと少しだけ近づいた段ボールを見て、健は頷いてから水路の端に足をギリギリまで預けて手を伸ばす。

手に持っているのはリコーダーだ。

そして健と陵一だけに任せている咲希ではなかった。

彼女も1人の女として死にそうな、あの仔動物(たすけ)を呼ぶ声に応えようとするのに迷いはなかったからだ。

2人のように何か長い物は無いかと辺りを探すが残念な事に、陵一が見つけた木の棒より長い物は見当たらない。

健を見習って淡いピンク(じぶん)のランドセルを探すが良さそうな物は、やはり見つからない。


「ない。ない、ないよ~

どうしよ。どうしよ。」

焦って涙が少しだけ溢れて困っていると、健が手を伸ばしてリコーダーを水面にぶつけながら咲希に声を掛ける。


「そ、そのタオルは?

端の持つとこだけ振り回してみたら僕達よりも届くかも!」

ランドセルの中身を出し切って探していると健が置いてあった中からタオルは?っと提案する。


「ほんとう?

うん咲希、やってみる!」

雲っていた表情から、パッと満面な笑みになって今も鳴き止まない悲しく助けの叫びを上げる本人(こえ)の元へとタオルを持って急ぎ目指して小走りに駆け出す咲希だった。







下水道へと続く小さな川の(くだ)る方へと1人で見に行った陵一は血相を変えて健達へと戻って来ようとしていた。


「大丈夫だよ!僕が君を、、動きをっ、くっ!

うーーーっ今だ!

飛んで!

今だよ?飛んでごらん?」


「いける!いけるよ!

ピョンだよ、ピョンピョンってしてみて?

私達でも地面でもいいから、そこからジャンプしてみて!」

一方、健と咲希は流れが早いのを何とか進まないようにリコーダーで抑えたり、タオルで風を起こしたり水面を叩いたりと試行錯誤をしていた。

その効果は微々たる結果だとしても諦めたりは決してせずに一つの命に真剣に真っ直ぐに向き合っていた。






奇怪(おか)しいぞ、なんでだ?

なんか変だ。

(みず)の勢いが早いんだよ!?

どうしてだ?』

額に汗を流しながら走って健達を瞳に捉えた陵一はそこで、やっと真実に思い至る。

特段に彼は、この辺りに詳しい訳でもない。

只の下校するだけに通っている帰り道だ。

しかし解ってしまった。

違和感の正体に。

それは………………………距離だ。

いつも目にする道路から見える流れる水と川の水位が、水量が今は違っているようだ!!

離れた客観的位置から見た事でやっと分かった真実(げんじつ)は余計に陵一を焦らせた。

早い流れの川と段ボールを止めようとしている健のシューズがある足元の(みず)飛沫(しぶき)がほぼ同じ高さだからだ。その光景を瞳に捉えて走る速度は本人の意思とは勝手に関係無く早くなっていた。

真実に至ったて得た答えを1秒でも伝えるために陵一は大声を張り上げていた。


「たけるーーー!気をつけろーーー!

昨日は雨が降っただろーーーー!?

だからだよ!足元に気を配れーーーー!!」


ここ2日程は、どしゃ降りの豪雨が続いていた。

今日は昨日までが嘘のように晴れて大空だから忘れていた。

そんな不注意が大きな被害こそ出ていなかった今までの幸運を嘲笑うかのように水嵩が増している些細な不運の切っ掛けの脅威として健達に牙を光らせて振り被ろうと待っていたのを。








来年はもう少し投稿スペースを頑張りたいと思います。

後編・続きは来年の2023年1月1日の深夜1時になります。

新年になった瞬間はちょっと何か憚れたので微妙な時間ですが良しなに頼もうす。

ブックマークと星を5にしたり、眷属募集をして応援してくれると助かりませ。

この広告の下にあるぜよ!!

ポテンシャルとして形に成って現れると予想させるのでソコんとこ何卒、お願い致しまする( ノ;_ _)ノ

それでは、良いお年を~

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