第69話 きゃーーーこわいーー!
前回までの勇そうは?
タケルは聖剣を手に森を救うことが出来たのか?
1つの出会いは別れを迎えようとしていた。
ハロウィンの来襲その九!20時だよ全員集合ーーー♪
タケルは3日後に無事に目を覚ました。
それまでの出来事はハッピーなことしか起きていなかった。
「人の子達よ
本当にありがとう
こうやって感謝を告げるのが初めてで何だか照れてしまうけど、この思いに嘘はないよ
みんなありがとうね」
まずはプパン村に帰還したマヤを筆頭にした彼らは一目散に走ってきたアン少女に迎えられた。
そして人の姿をしたライノオスも、その一団の中にいるのをアンは見逃さなかった。
ライオスがいる事に村の大人集の誰よりも当然のように一早く察知して転けてしまわないか心配になる勢いの動きで駆けるとライノオスに抱きつく。
「驚かそうと思ってアンの買い物袋を被っていたのにバレてしまったね」
ファサっと現れたライノオスの隠されていた容貌にはアザや、もう植物のような血管は浮き出ておらず綺麗に戻っていた。
爽やか系で日本人離れした彫りと目鼻立ちがくっきりしているその顔つきは、微笑みと困った感情を溢している。
「ライノオス様ぁぁぁ
ご無事でアンはぁ、アンぁぁあああーーん」
「困ったな
泣かせるつもりはなかったのに
ボクは又、こうやってアンの頭を撫でることが出来て、とても嬉しいよ
改めて君たちに感謝を送るよ
タケル君もありがとう!早く元気になってね」
「ライノオス様あぁぁぁぁぁん
良かったですぅぅぅぅ!」
そこにアンの両親が焦ったようにくるが、ライオスにどう接したらいいか躊躇っているようだ。
それは他の村民も同じようだったが、アンの友達の男の子や女の子達がライオスに興味を持ったらしく近づいて行ってライノオスと楽しい会話を始めると、その緊張も幾分かは和らいだようだ。
因みにタケルはモーちゃんの背中に揺られて村に到着した。
次に村の人達にライノオスの存在が対話可能として現下したために、ちょっとしたお祭り騒ぎになってしまうという事態が発生してしまった。そのためプパンの村では村人の総出で宴会染みてしまっている宴が開催される事になる。
村の大人達は小太鼓や、この世界特有の大きな笛のような楽器などを取り出して子気味いい音色を奏でては踊っては食べてを繰り返していた。
広場で昼夜問わずに行われるに思えたが妻などの女性陣が2日を過ぎた頃に痺れを切らして止めさせなければ、この宴は今も続いていただろう。
3つ目にはライオスの森の中はもう完全に安全に戻っており、動物やモンスターも元気に駆け回っている。
木々や恵みも著しい速さで復活を遂げている。
その一端はタケルの放った光撃の剣が担っているのは明白なのかも知れない。
「村のみんな!
心配を掛けてしまってごめんね
だけど、ここにいるタケルくんや、その仲間のおかげで森の脅威は去ったよ
もう安心して狩りや山菜取りは出来るようになるから、もう少しだけ待ってね」
ライノオスの言葉に歓声と口笛等が鳴る。
中には隣村等の周囲に知らせに行くと走っていく者まで現れる。
被害の回復はゆっくりとではあるが開始されていく。
そして今、タケルは瞳に光を灯そうとしている。
「ここはぁ?‥‥神の世界?」
目を開けた瞬間に広がる白い瞬きは、ついさっきまで居た場所と勘違いを誘発する。
条件反射で腕を伸ばして彼を探そうとするが事態を把握して自分が横になっている事と、此処がベッドの上であり、木々の擦れと揺れに鳥の鳴き声。
子供達の駆け回って遊ぶ声や、大人が仕事を指示をする怒鳴りが遠くからするのを聞きながら上体を起こす。
「誰かが、、そこに、、あそこに居た気がした、、
でも誰なのか、、何だったのか、、何も思いだせない、、」
そして疑問が口に出る。記憶が整理されて自分のついさっきの感情が何なのか分からなくなる。
まるで夢を見たけど直ぐに忘れてしまう、それとソックリだ。喉の奥に引っ込んでしまって微妙になってしまったようなゾワゾワする感じ。そんな中で何気に首を動かして、ここが森に入る前に泊めて貰い寝た事のあるアン少女の自宅の一室だという事に遅れて気づく。
倦怠な身体を動かしてベッドから降りて、自分のブーツが傍にあったのを見つけて履くと部屋を出ようと歩き出して、先にドアが開いてサキやクリスが入ってくるのでビックリしてしまう。
「おはようです
タケルくん!
もうすぐ夕方ですけどね~」
「タケルっ、急に動いちゃ危ないでしょ!
ベッドに戻って、ほら早く~」
「ごっごめん~分かったから押さない押さない
ん?
そう言えばクリスさんはまだ滞在していたんですね?」
「どういう意味ですかソレはぁ?」
「あっいえ、悪気は無くてですね~!
用事が済んだから次の目的地を目指すのかと思っていました」
「私は、そんな不義理では有りませんよっ!!
プンプンっ失礼しちゃいますよ!
それにですね!
昨夜の神託で、このまま貴方達に同行すれば、お目当ての人物に会えると御云われになられたので私は置いてけぼりにされても連いて行きますよ!」
「クリスさんは方向音痴じゃないですか~
置いて行かれたら、もう2度と会えなくなりますよ~!」
「サキさんったらヒドいですよ~~
ジョーダンじゃなくて私は本気で逐い廻しますよ~~」
「きゃーーーこわいーー!!」
戯けて魅せるサキとクリスがイチャイチャしだす。
「‥‥‥‥なら、良かったです
(あれ?ボクの知らない内に打ち解けて凄く仲良くなってる!?)
えっと、アレから何日経ったのかを教えてくれる?」
ドン引いているタケルは見なかった事にして気掛かりになっていることに話題してみる。
「いいけど、そんなに経ってないよ?
タケルは3日寝てただけだから~」
「みっ!3っ日?
3日も!3日もボクは寝てたの?
アレからどうなったんだよ?詳しく教えてくれ??」
「おいおい、タケルさんや!
起きてそうそう大声出すなよな
体に障るぜ?
その事については、この村の子供達の大スターとなったリョウイチ様が教えてしんぜよう!
だからサキ達は部屋に戻って休めよな」
部屋の扉が開きっ放なしだったため、そこからリョウイチが勢いよく入ってくる。
「あっ、ありがとリョウイチ」
「たまには男前ですねッ、リョウイチくん!」
「たまにはってなんだよ~~俺は常に出来る男のスターだろ!?」
「はいはい
台無しですね
ではっ大スターさん!」
「お~~~い!!」
ドアが閉まって二人が見えなくなる。
まるでリョウイチの魂からのようなツッコミは半分開閉していた窓から吹き抜けた風に乗っていき消えてしまう。
「んじゃ一丁っお前の活躍と俺の村のお祭りから始まった伝説的武勇伝を聞かせてやるよ!」
「っッおう!?
ちゃんと話してくれよ?
ちゃんとなっ!」
□ □ □ □
その頃、部屋の外の廊下では踞るサキと彼女を介抱するクリスの姿があった。
「良かったっ良かった、良かったよぉぉぉお」
大きな涙を流して静かに啜り泣くサキは壁越しに聞こえてバレないようにしながら安堵の表情を見せていた。
「だから心配無いって言ったじゃないですか」
「だって最悪、何ヵ月も目を覚まさないとか言うからーー!
でも、そう言うクリスさんも一緒にタケルの、お世話してくれてたのは何でですかね?」
照れ隠しに話題を掏り替えようとしてみるも失敗する。
「膨れてもダメですよ?
私のスキルの経過確認が必要でしたから!」
クリスも照れてしまうが、それを表に出すような事は無くサキには気付かれなかったようだ。
「後遺症もなく、完全無事で何よりです
少しだけ不思議なのは魔力の回復が遅いって事ですかね?
何か勇者由来のスキルが関係してるっぽいんですよね~!
さぁ、私達も部屋に戻って休むとしましょうサキさん」
□ □ □ □
その日の夜。
タケルはマヤ達と全員で村から少し入った森の中にいた。そこで待っていたのはサイの姿をした、ライノオスの本体だった。
「タケルくんっ!
無事に起きたようだね、安心したよ~」
「ライノオス様ッ
ご心配をされてしまいましたが、森を村を守れてボクは良かったです」
「そうだね
でも時には自分の事も考えてもいいんだよ?」
「そうだなわな!
蔑ろにするのは自分自身も助けれるくらいに強くなってからにしろよ!
まだ未熟だって自覚が勇者の能力に追い付いてない証拠だぜ?」
「マヤに本気の説教をされたのは城での授業以来かな?
分かったよ、ボクは知らぬ間に驕っていたみたいだ」
「でもその思い切りの良さで僕はアンと再開出来たし、村にいる子たちも助かったんだよ?
そうだ!今だけは驕った事を誇っても良いんじゃないかな?
何よりも森が元気を取り戻してくれて嬉しいだ~」
蛇の尻尾が元気に踊っていたが上に広がると、淡い若葉色のエネルギーがフワッと舞い上がる。
「願わくば君たちに神の祝福が在らんことを!
タケル君には感謝の特盛プレゼントをサービスだよ~~!!」
タケルやマヤたち全員に純粋なエネルギーの球体が小さく別れて降り注ぐ。
タケルの物だけは他よりも大きいのが見て分かる。
「緑の加護ですか?」
「うわっ?凄い!!」
「主・ライノオスの祝福?
強そうな効果がありそうーーー!」
「おっよよヨ?
活動限界みたいだ」
ライノオスの体が霞むように乱れる。
「えっ?」
「まさか、樹木攻撃っッ!?」
「何だと?抜剣だ!!」
「えーーー?
違う、違うよ~~
実はこの体は分身なんだ
お礼を渡したから、もう住み家にいる僕の所に戻らないと行けないだけだよ~!」
「そうでしたか
それなら安心ですね
出来れば、もう1度くらいは直接お会いして感謝を言いたかったです」
「う~ん
じゃあ~それは又こんどの時に会うまでに取って置こうよ!
それまでのお楽しみって奴だね!
じゃバイバイまたね~」
爽やかな魔力の残りが蝶々のように飛び、月明かりだけの森を更に美しく照らして幻想的な光景を作りあげていた。
それに胸騒ぎを覚えるように引っ掛かる嫌な予感が過って顔は強張ってしまい感動とは異なる気持ちが表に出てしまう。
消え残った謎は樹木のモンスターの狙いと、それを起こしたとされる謎の黒い服の集団だ。
タケルはその敵と思われる、まだ見ぬ邪悪の根源に拳を強く握って返して覚悟を表明する事しか出来ずにいた。
それと同時に闘志が怒りを塗り替えて不安を忘れさせて今、タケルの目の前にある風景を楽しむことができたのだった。
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一方その頃
とある大魔王は畑の肥料になる原料の物体や死肉や死骸を主食とするは、しゅごく早えーーい珍客を相手に視線は壁のレンガの繋ぎ目を阿弥陀籤のように移動させて暇を持て余していた~~とか何とか~~?
それは又、別の御話し。
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それとこれはオマケ
↑分身
本体(本来)の姿
尻尾は蛇みたいなクネクネしてる
副題:森の主と神秘の少女編が終わりまひた
次回からは仮題:盗賊の巣窟編のスタートです
でもその前に閑話を挟むかも~?
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感想やネコーズの名前も募集しているので、そちらも宜しくお願いします
次回は22時の2時間後だってキャーー大変ーーー!




