第68話 誰も死なせない
前回の勇そうは?
タケルは聖剣を振り上げる。
ハロウィンが来襲してるよ第8回目でございます
お間違いのないように、ご確認下さい
2022年11/23、加筆しました。
11/30、追加修正・加筆しますた
(*^▽^)/★*☆♪
森の中心部は戦禍と化していた。
「ホーリー・エンチャント」
エリオットが全員と、各々の武器にも聖属性を付与していく。だがエリオットは特別に聖属性が得意だという訳ではないため、本職のロロウとサキやクリスには劣ってしまう。
そのことを自覚しているため術式のスペルを書き換えた独自の魔法式と、自作の魔道具で能力・効力の向上を図っていた。
「これで幾分かは破壊までの時間が早まるな」
マヤが抜剣してリョウイチ達に指揮を出して防衛位置へと送る。
それぞれ1人ずつに散らばって野良モンスターや樹木モンスター相手に戦闘をするのだが、リョウイチだけは若く、彼のみが一対多の雑多の戦闘を経験しておらず、そこから来る失敗と危険を不安ししたマヤの判断で護衛兼師事としてジュンディーが付き添う形になっていた。
木に上り枝からダイブするようにダガーでポイズンモンキーに斬り突けるもリョウイチのダガーがダメージを受けていた。
「スパイラル!!ダメっか!?
コイツの毒は武器への腐敗と腐臭で痺れを起こすのか」
「なにーーー!?
予備のダガーはあるか?
こういう時は敵が毒っぽいって見て分かンだから牽制とか先制攻撃で確かめるのが大事だぜ!
あとは弓とかの遠距離攻撃とかも良いと思う
プロテクション!
スタンプーーーー!
プロテクションだーーーー!」
「ハイ分かりました!
気を付けます
フリップ・ブロー」
素直に頷きながら、ベルトバッグから数本の小型ナイフを取り出してスナップを利かせながら投擲する。
前を向いたまま後ろに下がっていく。大盾を2つ構えて敵の進行や攻撃を防ぎながら時折、その盾でモンスターをペチャンコにしているジュンディーの所までくると向きを直して、その横を過ぎたリョウイチは思う。
この猛々しいジュンディさんの頭の片方に結われたリボンは彼女が慌ただしく動き回る度に揺れて風に舞う。そんなミスマッチともいえる光景が不思議と様になってるなーーっなんて場違いな感想を考えてしまう。
「鋭いツメも、ヤベー毒も当たらなきゃ~な
どうってことねぇ~のよ!
デュアル・スタンプーーー!」
「地鳴れ破壊の右拳衝撃
どっこいしょーーー!!
俺に接近できると思ったら大間違いだぜ!
この先には誰も通さねぇ~ぜぃ!」
炎塵を巻き上げながら突進してくるイノシシの群れを一撃のパンチで地面に一直線の穴が出現して埋まっていく。
「よしっ!」
拳と拳をバシッと合わせて景気付けると左肩を回して魔力を練って力を入れる。次の一手に抜かりは無い。
目標はネズミ型のモンスター・グリーンラットだ。
「鑑定!
ふん、弱点を隠さないのは愚の骨頂ですよ
ウエザーコントロール・小激竜巻
さてっ、お次はアラーム・ボム
もいっちょ!
鉄機羽翼の大車輪
まだまだいきますよ~♪」
次から次へと裾や服の至る所からお手製の魔法道具や使い捨ての媒介具を駆使して空を飛ぶ電気を放つ鷹のモンスターや地を這うモンスターを蹂躙するのはエリオット。
彼はここぞとばかりに実用データを取る事に嬉々として高笑いを轟かせる。
「いい!いいぞ!ハハハハハハハハハ!
!?あれは小型より、大型化したほうが威力も増すかもしれないか、む!
右翼がオーバーヒート気味ですね
改良の余地ありっと
スライム・ポーション〔爆〕で時間稼ぎですかね」
「おっ!?
リョウイチの奴っやるじゃね~か!
でもっまだまだだな、決め手に欠けてるのが惜しい所だ!」
言いながらマヤは目の前の樹木モンスターを深く切り裂く。
「俺達も負けてられないぞ!
お前らぁーー気合いで乗り切るぞーーー!!
一撃必殺と行きますかっ!
秘技ッ!千鳥刃は青色の爆破裂」
マヤの本来の愛剣を収納のマジックアイテムから素早く抜くと、杖から覗く仕込み刃が一瞬の間に陽光に反射するだけの時間で周囲のモンスターがバタリバタリと沈んでいくに終わる。
倒した傍からゾロゾロと新たな敵はライノオスの住み家を破壊せんとして樹木のモンスターに率いられて遣ってくる。
彼らの防衛戦はまだまだ続く。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
世界の全てが白く輝く場所で目を覚ます。
危なげ無く立ち上がると周りを見渡して不安が込み上げる。
奇怪しい、ここは何処だろう?
ついさっきまで治療魔法の使用中のために移動出来ないサキやロロウさんを庇うような立ち位置で、あの危機的状況の打破をするために、そこで思い出す。
ボクはあの時、ログ・ウィドウが目の前に展開されて、それを見ようとした次の瞬間には激しい光りに包まれたんだ。
っという事はどういう事だ?
意味が分からない。ここは転移した場所?
そういえば、召喚される前の発光体の神様が居た場所に似てなくもない。
それならば進んでみてもいいかもしれない。
一歩、足を光りの床に着けるとそこから光り輝くクリスタルみたいな剣が刺さるよう生えてきたり反対に刃だけが飛び出して危険だ。丁度、両足の歩幅の広さはある道を作るように両方から、ずらーーーっとジャキジャキ生えては歩く傍から、この先に進めと先導して教えてくれているようだ。
代わり映えのしない殺風景な世界を歩く事、少し数分の事。
今までと違う物が眼前に見えてくる。
それは円柱の建造物で人工的且つクリスタルのようにキラキラと光を激しく反射している。
しかもそこから剣が横に階段のように刺さって道の続きを作っていた。
頂上に到着すると腰程の高さの、やはり剣で出来た囲いに守られている台座が見えてくる。
台座の中心には1本の剣が厳かに刺さっていた。
近づくと一帯の音が一切、聞こえない程に柔らかな日射しと清らかな魔力に照らされて心が落ち着いてくる。
周囲を確認しては待ってみるが例の発光神は出てこない。
少し不安な気持ちが再燃してくるが眼下にあるのは自分の聖剣だという事は何故か確信にもめいた物があって分かっていた、しかし普段とは違って強い力を感じるので不安があるのも本当だ。
そこに来て、なんのアクションも起こらないので益々、この状況が不思議でならない。
でもそんな感情も晴れてきた。カラダを満たす、この暖かい魔力。降り注ぐ優しい力が迷いを消してくれている。
そんな後押しを受けて、ひとまずは右手を聖剣の柄に触れるのに躊躇はなかった。
そして指の少しが当たった時には1度に大量の魔力と、それと同時にあり得ない程の情報が脳裏に押し込まれてきて頭が割れる思いに駈られるしかなくなってしまう。
これはボクの魔力と聖剣が今迄の戦いで蓄積した魔力かのか?
そして知らない知識が一気に流れ込んでくる。
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まほ魔法とととはそえぞうと魔いりょくと瞬間てできな
がかを神々にょらる君はそるれってのばんばりはが備わってかはかはいる
そぺまりあ世界はでででんあるびぃぱっくだ!!
ででんでんてんどんふっくら任せる事になっつてすまない
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魔王で∞者
大魔王฿ァ▼ン
息♂の○に+¥しの■▲♪湊多
時&と次ゞの∬界を仝えて
真#敵ヱす◇は
✕□△●
!¥レンと協@?よ
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神▷遣いにするには、ちか△も%格も功績も足り◁ていない。
@①見守りな↑ら助言と手◑けに留ま₩±とが精一杯□。
彼には、ま②↓ゐゑ¿◎⑧→◆☆
そ◆は我々が決め○い………………………。
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所々は早かったり不足している部分とバクったり虫食いもあって結局は次から次へとボクの知らない事が沢山に溢れて要領を得られなかった。見たこともない俯瞰の地図のような地形やスキルの羅列。誰かと誰かの会話にボクに対しての指令だと直感する類いから全然関係のない違う物。
しかしその大量の魔力と知識はボクの意識を霞然と欠き消すのには十分な程に強大だった。
手の平と天を仰ぐくらいの抵抗しか出来ずに視界は暗転する。
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ボクが願う能力は、リョウイチとサキを守る力です。
救うために暴力を振るいます。それについては多分、絶対後悔するだろうと思います。
でも後ろにいる、前に行ってしまった同じ勇者たちも含めて一緒に、誰もも欠けずに元の生活に戻れるように尽力するのを諦めませんし厭いません。
だから………………。
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関連性の無いはずの知識・情報の中にはボクが異世界に行くと決意した時の、宣言にも近い思いが吐露してしまいながら神への能力の説明をした記憶が混在していた。
不思議なのは少しだけ微妙な細小な違和感を覚えた事くらいだ。
あぁダメだ、意識が離れていく。
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未●の□子が△ンチと知って◇に、もしな○親は▲■せんよ。
僕@彼の☆になれ★よう&頑張♪□●異◀ゞの過▶に………………。
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その刹那に懐かしいような、それでいて初めて感じるようなそんな不思議な一陣の風が目の前へと降り吹いた気がした。
足掻きは虚しく、振り上げた腕は何も成せずに空を切って終わってしまう。
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「誰も死なせない」
天に翳した聖剣ゼウス・ノヴァ・マキナはゆっくりと振り下ろさせる。
水の表面を波紋を雫が作るように静かに、それでいて落下する情熱は失われずに奮われた一撃は唯、それだけの事で森を支配しようとしていた邪悪な陰謀と、その発生源である樹木の魔物の意思の一切を痕跡も残さず根絶やしにさせた。
まるで感情の起伏さえも消えたように小さく漏れて出た言葉と共に聖剣で空気を裁ったタケルは、その直後に力尽きたように倒れてしまう。
足から崩れてしまうが地面は芝生のように、もしくはそれ以上に柔らかい草をライノオスが瞬時に出現させたために、お陰で無傷で済む。
呆然と唖然の内に終わった一幕に遅れながらに状況を理解して脳が追い付いたサキがタケルに急いで駆け寄る。
するとタケルは静かに寝息を立てて眠っていた。
「タケルーーーー!?大丈夫、大丈夫なの?
っ!良かった」
「タケルくんは凄まじいですね!
将来が有望ですよ~~
やりますねサキちゃん
(‥‥‥‥これは、もしかして私の神託とは別口の予言の方かも知れないですね)」
「ナなっ、なっ何のことですか!?
あ!
クリスさん体調はどうなったんですか?」
「ふふん!
あれだけの光りのオーラと癒しの能力を浴びたので、この通り!
ピンピンしていますよ~~~
いや~本当に凄いですよ!
ねっ!ねっ?ね~~!!」
「う、ぅうん。
タケルくんは今代の勇者でも特有の何かを持っているんじゃないかな?
僕はそう思うよ。運命とか奇跡とか何も知らないから、長年のボクの勘になってしまうけどね」
「ライノオス様も回復されたんですね」
「おいおいなんだ?何だってんだよーーーー!?
いきなりヤベーー眩しいのがピカーってしたと思ったら木のモンスターの奴、黄色の火に燃やされて消えちまったぞ?」
「リョウイチっ勝手に持ち場を離れるンよーー!」
「あの光りに触れた邪のモノは清めの焔に鎮火されて外部・内部の両面から瓦解したと視て間違いないですしょうね」
「今さっきのタケルがやったのかよ?
すげーな!!
でも暴れたりね~ぜ!?」
「何でだよっオイ!!
オメェが一番、動き回ってはボコボコにしてたのにっ?」
「あぁ?おめぇだとっ!?」
「ジュンディーさんです。
そうボイルさんは思いますですハイ!」
「そうやって直ぐケンカするんだから~」
「一件落着か?
まだ敵の襲撃への警戒は一様は続行だとしても、さてとっ。
後はタケルが目を覚ますのを待つだけだな」
「うーん!
難しいと思うッス
あれだけの高位のスキル!
多分ユニークっスかね?
それを発動したんで、しかも初めてっぽい感じらしいので体が連いて行けて無いはずです。
私の時がそうでしたもん。
ですから、これは最悪1ヶ月とか何なら目覚めずに死ぬなんて事も普通に有り得る事柄ッスよ!!」
「そっそんな、タケルがこのまま死んじゃうの?」
「大丈夫ですよッサキちゃん!
そのために私はココに呼ばれたんだと思いますからね~
安心して下さい!
そんな事態は逢って居なくようなモンですよ、私に任せて下さい!
全ては神託の寄り道なんですから~」
パーンと手と手を合わせる音が鳴り響く。
詠唱が始まり、クリスの足下に魔方陣が現れるも、それは段々大きさと数を増やしていく。
空中に浮かび、リング状の魔方陣も加わりメビウスを描き、回転している。
魔法文字が具現化して漏れ出てきてしまう。
「ブリリアント・サーグレッド(+天啓と啓示の恩恵)」
クリスの叫びに魔法は発動を開始のシークエンスに移る。
神々しい光りと輪を纏い太陽のような熱い煌明がタケルに降り注いでいくのだった。
次は20時だよZzzzz(=_=)
君は誰なんだzzzZ




