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第67話 "オ"が多いですよ


前回までの勇そうは?

ついに目的のライノオスの住み家へと辿り着いく物の!?



ハロウィン中の企画は第NANA回転を頑張り中


今回はちょっと多めです



タケル達とモーちゃんに乗っているクリスは駆け込んだライノオスの住み家の中にいた。

そこはまるで別の空間のようにさえ見えた、一つの池とそれを基点に庭のように広がる緑に、アクセントのようにある岩や小さい洞窟と蔦で作った丸い家が可愛くポツンと佇んでいる。

そして池のそばには大きな(サイ)のモンスターがいるのだった。

そのモンスターは犀のような姿に1つの大きな角と目の周りや頭にもコブのような小さな角が立ち並ぶ、身体は皮膚と同じ色の薄白の鎧のような物が優しく突起している、尻尾はヘビのように細く、その何本もある複数の尻尾も今は力弱く池に垂れている。


「あれがボクだよ

ありがとう!やっと戻って来れた」


言うとライノオスは拙い(つたない)駆け足で自分に、にじり寄ると自分(本体)の横腹に触れる。

すると分身は吸収せれるように光になって消えていった。

後に残ったのはユラユラと風に舞い踊る買い物袋だけ、それも不意にやってきたヘビのような尻尾に捕まれると地面には着地せずに洞窟の中に仕舞われていく。

ライノオスの本体は近くにある蔓で出来た家よりも大きい、しかし洞窟よりは小さいようだ。

森の主たるライノオスは今、膝を抱えて瞳も上手く開ける事も難しい様子だ。

しかし尻尾だけは感情を包み隠さず表しているようで、さっきまで水に浸っていた無数の尻尾は今は元気に動き回っている。


「「ここまで来れば安心だよ

ありがとう勇敢な若者たちよ!!」」


「俺たちは、もう若者って年齢じゃ無いけどな~」


「ん?そんな事ねーーよ

私達もまだまだ若者だぜ森の主のライノオオオス様が言ってくれてんだぜ?」


「 "オ" が多いですよ

ライノオス様ですよ、ジュンディー」



「も"モモ"~~!」


「!

サキっ!クリスさんの容態は?」


「大丈夫、魔力の使い過ぎで目眩と一緒に倒れただけみたい

命に別状はないと思う

体力が回復したら魔力も同じようになるから、ちょっと時間は掛かるけどね」


「そうか、良かった」


タケルは考える。

当初の予定はクリアしたと思っていいだろう。

しかしライノオスが不調の原因が解っても解決方法が不明だ。

それにこの元凶を起こしたとされる謎の集団も気掛かりだ。

安易な理由で思い当たるのは森の主の排除、或いは周辺の村々への食糧的打撃の与えくらいだろうか?

分からない。

政治的な事だとすればタケルにはお手上げだ。

隣の領主や隣国が絡んでいるかも知れない。

下手をすればもっと強大な思惑なのかも知れないからだ。

そこでタケルの肩に触れる感触で現実に意識が戻る。


「タケルっ深く考える必要はないよ

物事は自分だけで解決できるとは限らない」

タケルの肩をちょんちょんっとしていたのはライノオスのヘビのような尻尾だった。

至近距離だと、よく分かる。これは細い白い毛が束になってヘビ程の大きさに固まった幾つもある尻尾の1つだという事なのが。

そのヘビ程の尻尾が1つになって1つ1つが意思を持っているように動いている。

予想の通りにタケルの肩に触れていたのとは違う尻尾がリョウイチやクリスを(くすぐ)っているようだ。


「ライノオス様ッで、ですが!!」


「敵が人間たどするなら、君と同じように考えるんだから悩むのは仕方ない

けど、そればかりに囚われて行動しないのは同じくらいダメな事だよ

見てご覧!

タケル?君の手の届く距離には何があるのかな?」


「サキやリョウイチ、マヤ達が…………。」


「なら、助けてもらえば良いんだよ

1人で考えたって仕方ない時だってあるさ

仲間がいるなら手を借りなよ、人の子は協力することで強くなるよ?

無理しないといけない時もあるけど、それは今では無いんじゃないかな?」


「ハイっ!ウダウダするのは止めて、前に進もうと思います。」


「うん

それがいいよ

悩んで後ろから悪に掴まれるくらいなら

がむしゃらに前を向いて走って迷子になるくらいが善には似合ってる

大丈夫さ

君には君を助けてくれる、君が助ける仲間がいっぱいいるんだから

過去も今も未來もね♪」




◆   ◆    ◆    ◆


「みんな聞いてくれ!

作戦を思い付いたんだ!ライノオス様を万全の体調に戻して、外にいる樹木のモンスターを弱られてから僕達で倒すんだ!」


「それだと時間が掛かり過ぎるかもしれませんよ?」


「んーーー。

ですがそれが一番堅実なのは確かですね

我々が回復魔法で手伝うのは前提条件としてもですがね」


「その(かん)っ!

わたしとボイルで外に出て防衛と口減らしやっててもいいぜ!」


「おい!?

それジュンが殺りたいだけだろ!オレを巻き込むなよ!!」


「決まりだな!

このクランのリーダーはお前だ!

従うさ」


「いいんですか?」


「遠慮すんな!

確実に無謀な作戦立てられたってんなら反対意見も出すが、今は戦闘不能がクリス一名と一匹

(?であってんのか)

ライノオス様がいるんだ

危険を犯すのは得策じゃないからな

それに安全に事が運ぶに越した事はないんだぜ」


「んじゃ、わたし達は行ってくるぜーーーー!!」


「ホントに俺も行くのかよ!?」


「ゴタゴタ抜かすな、男だろぃ~?」


「それ関係ねーよ!!

草のカーテンで景色を片手に暇を潰しながら酒をカッと煽りたかった~~~」


ドカーン ドカーン ドカーン

ガタガタッ ガタガタッ

っピキっピキっ バリバリっ パリパリッ


「なんだ?」


地震とは違う揺れが一回、二回と続け様に不規則に起こり始める。

それを皮切りに今も、この揺れと響きは止まりはしない。

状況を把握したのかライノオスが眼をガッと見開く。

外の風景がココから半透明になって見る事ができるように変化する。

すると、そこには炎を絶やすイノシシに毒のサル、雷を発射している(ワシ)等がライノオスの住み家に突撃して孔を開こうとしていた。

そしてその後ろには樹木のモンスターが囲んでいるのが分かる。


「森で暮らしていた動物やモンスターを恐怖でコントロールして、このままライノオス様の住み家に侵入するつもりだ!!」


「どうする!?

状況は一転したぞ!」


「さっきの案は破棄だ、これはヤバい」

リョウイチがナイフを抜剣して入り口に走りながらマヤに指示を求める。

それに答えるようにマヤも抜剣するとリョウイチの後に続く。


「タケルーーーー!足止めは俺たちがする

だからその間に作戦を思い付け!

いいなーーー!」


「ホーリー・エンチャント」

マヤ・ボイル・エリオット・ジュンディー・リョウイチが住み家から飛び出してモンスター達の迎撃を開始する。

四方に別れてモンスターを相手に時間を稼ごうとするも、彼らの隙を縫って住み家へと突撃するモンスターもゼロにはならない。

その度に揺れと皹割れのような音がタケルの耳に届く。

それは焦りを助長させ頭の回転(しこう)を狂わせる。

少しすると樹木のモンスターと樹木のモンスターが合体して1つの球体になると、それを別の樹木のモンスターが砲弾のように打ち出してきた。

サキがクリスを、ロロウがライノオスに回復魔法を発動させているが、全快には間に合いそうに無い。

タケルの脳裏に最悪の結末みらい過り(よぎり)顔に恐怖を覚えさせて背中に嫌な汗が集まる。

心臓の上げる鼓動が早くなって握っている(つるぎ)焼け(やけ)に重く感じる。



「ダメだ、考え過ぎるなって習ったばかりじゃないか

こうしてる間にもリョウイチにマヤが危険に晒されているだ」


 「タケル、どうしたの?」


「タケルくん?」


「ボクにできる事、ボクにできる事ぁーーーーーーー

仲間を絶対に死なせない事だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」



___________________________________



マカベタケルの聖剣が条件を満たしました

聖剣ゼウス・ノヴァ・マキナへと解放されます

能力の全貌が一段門扉(ファースト・)施錠(アンロック)されました

地上大地(グランド・)の一階(オルタ)が使用可能になりました

勇者の卵・スキルの卵の孵化が速まりました

及び一部のスキルの能力が進化しました


精神安定のレベルが上がりました

発狂耐性のレベルが上がりました

異常統一のレベルが上がりました

___________________________________




タケルの前にウィドウが出現しているが、それを気にする時間も与えられずにタケルは激煌に包まれる。

叫ぶサキの声はタケルには一声も聞こえず、タケルは光の(なか)で荒く眩しい残滓を浴びながら聖剣の柄に手をまわした。



「誰も死なせない」

ラオスの森一帯がタケルの魔力(ひかり)で一閃の元に斬られる。





次回は18時ですよ

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