第66話 殺気が駄々漏れだぜぃ!
前回までの勇そうは?
森の主であるライノオス本人をタケルは救うのだった
ハロウィンプロセス始動中なう
第Ⅵ弾倉が装填されたぜぃ?
ライノオスの本体の元へと進行は続いていた。
森の深部に急ぐタケル達の、その歩みを邪魔するように魔の手は荒々しくなり辛辣を極め始める。
その原因はライノオスから真実が述べられた時からだろう。
「もう何ヵ月も前になるんだけど、その日はアンと本を読んだり走り回って遊んで村の近くまで送って帰っている時だった」
「アンちゃんと仲良しで、羨ましいですね~」
「ありがとうクリス!
それでね、普段と違う村の大人や狩人とも似つかない、黒い格好の集団がヒソヒソとしているのを見つけたんだ
その謎の人間達は "何か種" みたいのを振り撒いていたんだ
不思議に思ったけどボクは住み家に戻ったんだけど翌日になって森が騒めき出して解ったよ
山や林のエネルギーを奪って急激に力を付けて、あの種から孵ったして、変な木みたいなモンスターになると黒いオーラを放散し出したたんだ!!
そのオーラは森の恵みや自然を枯らしてしまうようでボクは急いで、それを阻止しようとしたんだけどね
森を快復させると、ボクの体調が悪くなってしてね
森の健康を維持・循環させようとすると、すればする程にボクは体調が段々と悪くなる一方になってね………。
なんとか分身を作って、その分身自ら森を正常にするための作業を赴かなければならないくらいに弱ってしまったんだ」
「もしかして、その頭に被っている袋もソレと何か関係しているんですか?」
「リョウイチ、スゴイ所に着目したね
実はそのとおりなんだ
この買い物袋はアンが初めて迷子になってボクが案内した時に果物なんかを入れるために持っていた物で、
そのままに忘れてしまっていてね
木のモンスターをボクの浄化や魔力の乱れや惑わす効果のある霧で森から出ないようには出来たんだけど
力の行使と木のモンスターのオーラのためなのか、身体中に良くない状態になってしまってね
その証拠の証のように本体や分身にもアザなんかが浮き出てしまってね、それを隠すために使っているってところだよ
問題なのは、この分身も、もう余り残り時間が少ないかも知れないんだよな~」
「ではライノオス様の眠る場所まで、やはり急がなくてはなりませんね!」
タケル達がライノオスに質問したりしている中、マヤ達はマヤ達で森の異変についての考察をしていた。
「最低でも1ヵ月から2ヶ月まえ位かしら?」
「いや、村民の皆さんが森の異変を感じたのが、その位ならば、実際に守りの全体に蔓延するのは、それよりも最、早い時期だろう」
「3ヶ月前って所か?」
「こりゃ人為的な悪意なのは確定だが理由が分からねぇ~な
ん!?」
木々の後ろから光る眼孔が一斉にライノオス達に向けられる。
それに一早く反応したボイルが牽制攻撃の右フックで一体を吹き飛ばす。
「殺気が駄々漏れだぜぃオイ!」
飛ぶパンチが樹木モンスターに風穴を開ける。
「急に目の色なんか変えて飛び掛かって来やがって!」
「俺たちをライノオスさまの場所ンまで行かせないつまりか?」
「面白い冗談ですね
今の今まで我々に返り討ちにしか会っていないというのに早急な様子変化から鑑みても、操作されているのは明白!
指揮者は思慮が欠けているのですかね
これではゴールがライノオス様に在ると言っているのと同義ですからね~」
「そのケンカぁ、わたしが買うぜーーーー!!」
「ちょっと!?
皆さん待って下さいーーーー」
タケルが手を伸ばして止めようとした時にはロロウを除いた【英雄男爵】の面々は周辺を囲む、樹木のモンスターの撃破へと駆けていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
昼過ぎになるも敵の猛攻は変わる事は無く、むしろ過激に多くなっている感覚すらある。
それらを確実に破壊して復活・再生しないように倒しては、ライノオスの本体の元である住み家に向かう。
簡単なのはその位置を本人であるライノオスの分身がいるため把握出来る事。
難しいのは正解のルートであり、本体に近づけば近づく程に、樹木モンスターが猛威を振るっているという事。
さすがのタケル達やクリスにも疲れが表面にも分かるくらいには疲弊してきていた。
ライノオスの分身にも植物のような血管が全身に廻り、アザも大きくなってきていて分身を維持を続けるのも辛そうだ。
元気なのはクリスのお供の牛のモーちゃんだけかもしれない。
そのモーちゃんも敵に対しての迎撃攻撃を忘れたりはしない。
「ライトニング」
光と静電気が迸る横からの一撃で敵と地面の草が焦げるように飛び散る。
一際大きな樹木モンスターをタケルが凪ぎ払って倒す。今となっては背中に回って倒すなんて事をせずとも光や聖属性を攻撃する部位に纏わすことで解決策をクリスが発見していた。
「あっ!
見えて来たよ!
ボクの住み家までは、もうすぐだ~
奴らは本体に攻撃したくてもバリアや力の余波が強力過ぎて近づけないんだよ」
「奴等と謂えど、もし触れれば塵に還るてしょうからね
ここまで来れば、私でも大丈夫です!
マヤさん達は危険っスから離れていて下さいッス」
クリスは両手を握り、拳を作ると胸の前にもってきてバツ印のクロスの形をすると力を込めて腕を震わせると一気に解放して両手を広げた。
「いきます!
キュア・センクチュアリーーーー!!」
光の閃光が2つ、放たれると視界が淡いオレンジ色に占領されて眼を瞑るしかなくなる光量で周りが明るくなる。
光が収まり眼を開けると周囲にいた樹木のモンスターだけが脆く崩れているのが見える。
「……やり…ました……今の内…に………。」
クリスは珠のような汗を垂らして倒れる。
膝から眠るようにクリスが落ちて地面に着く、その一歩前で止めたのは彼女を主人とする聖獣・牛モーちゃんだった。
背中でキャッチして安心しきっているクリスを乗せるもーちゃんがタケルに先を目指すように促す。
「モっ!
もモ"ーー!」
「っッうん、みんなっ次の敵が現れる前にあそこに入ろう!!」
走り出すタケル達が突入したのは温かく和らかい光を常に浴びては包まれて蔓や大樹が丸く絡まり巻きつき、一つの蓮ような花に見える、そんなライノオスの住み家だった。
次は15時だぜぃ!




