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第62話 久しぶりだねジョーカーくん

前回までの勇そうは?

タケルは行き倒れの女性と名前がアンという女の子との話を思い出す。


ハロウィンの来襲キャンペーン中です

第二回です!よろしく

O(≧∇≦)O


      【カイン・帝国側のお話】


帝国の王子である1人の青年が真新しい廊下を颯爽と進んでいた。

その青年たる男の正体はカインウェル。

彼は護衛を3人連れて、ある施設に訪れていたからだ。そこはオーパーク帝国に存在していて、ある人物のみを特別に収容する監獄だ。


「やぁ久しぶり!

忙しくて最近は会いに来れなかったねジョーカーくん」

半年程まえにエメラルド国の関所にフラッと現れて入国しようとして捕まった魔族の男。

ステータスを確認すれば、いとも容易く破壊尽くせるだけの能力を持ちながら簡単に、無抵抗に、その場で、あっさりと逮捕されたために各国は彼の真意・裏を読み解こうとするも彼は何も喋ろうとせず、悩んだ末に世界最高峰の堅牢な要塞を誇る歴代の大犯罪者たちを棺と飼えてきた有名な牢獄であり、ここ数年の間は使われていなかったがセキュリティ・設備面などを改修して強固な姿を新たに、ジョーカー専用の物へと作り変えた。

そしてカインウェルの尽力でジョーカーから情報を得る協力と引き換えに "特赦" として裕福な生活が約束されたのだった。

理由は至って単純で明解。

彼、ジョーカーはどんな手段を用いても殺せなかったから。あらゆる死刑執行を選んで決行してもジョーカーは死ぬ事はついぞ無かった。

そこでカインウェルはジョーカーを利用して有益な情報を得られないかと考え、聞き出す事にしたのだ。

その甲斐もあってか、カインウェルはジョーカーが(もたら)す魔族などの情報で、各国に潜んでいる魔族の確保(ほばく)壊滅(げきは)を確かな実績として我が物に(国と)していた。


「あぁ」

カインウェルの笑顔に目もくれずに素っ気なく手元の本から視線を動かさず返事だけを返す。

そのジョーカーは囚人用の白と黒のシマシマ服装の上に豪家なバスローブを羽織って豪家なソファーに、豪家な食事、専用の召し使いを控えさせ、鉄格子の内は大理石のタイル張りの床や、壁には芸術作品などが飾られている。

彼は自由もある程度は許容されており、一定の要求は受諾され叶えられている。


「俺の計画で喚み込む事に成功した勇者に逃げられてしまってね

そんな事もあって少しばかりバタバタしていたんだ」

護衛を下がらせると小声でジョーカーに、いつもように問い掛けをする。


「いつもみたいな、雑談や質問じゃないんだよ

今日は別の話があって来た!」

ウインクをしてジョーカーにわざとらしい合図を送る。


「!?」

普段なら思い出したように、ここにやって来ては聞きたい事を聞いてくる。

それに知っていれば答え、知らなくても自分の考えでいいからと、何らかの話をする事を求めているというのに事件関連以外のなんて(こと)は初めてでジョーカーは不信感を(あらわ)にした。


「ふふん、聞いてくれ!

これは確信に近い仮説なんだがね!

今ッこの世界にいる勇者は(ふた)っパターンあると見てる!

1つは召喚され、ダイヤ王国に生前の姿で現れた者達・召喚者!

もう2つ目は転生して、この世界で新しく生を受けた者達・転生者だ!!」

両手で一つ一つ、指を立てて説明を続けるカインウェルの表情は笑顔一色だ。


「そこで質問なんだが、君は転生者だよね?

実は俺もそうなんだ

転生者は、生前の年齢になる年に召喚者がくるようにセットされているようなんだよ!」


「なっ何を言ってるのか、分からないな

分からないってばよ~」


「俺は生前の年齢だし、何人かの転生者にも協力関係を(・・・・・)構築していてね

既に確認済みなんだ、コレがっ!!」

システム・ウィドウが出現して、ジョーカーに見えるように画面が回転する。

そこには数名の転生者と思われる顔写真と詳細な聞き取り情報が表示されていた。


「そして転生者は召喚者より早くに、この世界に適応・順応して転生時の恩恵に慣れることが出来る!

そんな彼等はチートとも言える能力と地球の知識を使って表舞台で喝采を浴びている者が多いっ!

俺のようにね」

両手を広げると機関銃や、機関銃に似た魔法的な要素を含んだ物が空中に現れて、照準はジョーカーを射している。


「でもまさか魔族にも紛れているとは思っていなかった

…………………悪い悪い冗談だ、脅すような真似をしてしまった」

そう言って手を上に上げるように退かせると、その機関銃等は何処かえと消えてしまう。

両腕を元に戻したカインウェルは、会話を軌道修正しようとポケットからハンカチを出して端を持ってフリフリと躍らせる。


「今まで通りにギブアンドテイクの関係でいよう!

話は戻すが俺は自分のように他の勇者が召喚されて来ることが、あの神の空間での遣り取りで分かっていたからさ

自分のように転生している者もいるだろうとも思った訳だ

そこで、ある事を思い付いたんだ!

召喚されてくるのが分かっているのならば

何れ(くずれ)必ず奴らは来るのは明白なのだから、ならば後は待つだけ

年代と時間がネックだが、その間に準備を整えられたのは僥倖だった

そしてある国が召喚をすると言い出して聖女が神託を受ける、予想通りで震えたね

成功するかは半信半疑だったが、まぁ成功と言えなくない成果だったよ!」


「まさか、本当にやったのか!?」

それまで本を片手に、胡乱(うろん)げにしていたジョーカーが本を閉じて真面目な聞く体勢になる。


「ああぁ!

召喚の魔方陣に細工して、こっちにも作った魔方陣に流用・俺の用意した物と魔方陣とを混ぜれば完成だよ

神の召喚に割り込んで拐った形になった訳だが結果は隆々!

数人をこの帝国に召喚するという成功を納めたよ

まぁあ、王国が手放さざる得なくなるように条約に追い込める所までいったんだが!

奴らめ、虚偽の発表をしたせいで、アイツ等(・・・)も他国に行きたいと言い出してしまってな、つい先日に帝国を出て行ってしまったよ

………………うーん、だが問題は無い、新たな勇者の帝国所属は決まったし、元々の保有数に揺るぎもない

それに戦力・兵器でも劣ることは無いからな!!」

表情をコロコロと変えながら、手もそれに倣って動かしながらカインウェルはジョーカーを忘れたように悔しがるのも一瞬に、自慢とも取れる言葉と畏怖のある様になっている動作の後にジョーカーに向き直る。


「そこでだっジョーカー!

キミには今、他国を奔放して、所属する国を決め兼ねて、力を持て余している哀れな者達を納得・縦に振り選るための次の勇者獲得の作戦のアドバイスを聞きに来たんだ」


「はぁ?なんでオレなんだよ~~?」


「簡単なことさ!

今の段階で、勇者の事で相談できるのは同じ勇者である俺と同じ存在、つまりキミだけさ!」


「まだイエスとは言ってないだろうが」


「あのリアクションはイエスと答えているようなモノさっ!」


「ふざけんな!

そんな仕事は契約にないだろ?」


「今抱えている転生勇者には、俺が勇者である事も、転生者である事も言ってないんだよ

(それに答え(応え)られる状態では無いしな)

つまり、これを話せるのはキミだけだ!」


「勝手に暴露しただけだろ?オレは知らないなっ!!」


「そうか?

結構前からサインは送っていたんだけどな?

それにそっちは隠す気が無かったように見えたけどな~?」


「えっ?

ま?

そんな、そんな事もないんじゃないかな~~」


「あ~あ!ジョーカーくんッ、キミは本当に最高に面白いな~

今世で一番の友達だよ!

心から本音で話せる相手はキミ位だ!!」


「オレは最悪なんだが?」


「じゃなきゃ~毎回、楽しみにキミに会いに来たりしないよ~

そうだ!今度、一生に外に出てみないか?

俺が作った帝国の町並みを見て欲しい!どうだい?」


「えっマジで?

行く行く!部屋だけじゃヒマだし、身体鈍るし、ヒマだったし!

やった~絶対行く~~!!」

鉄格子まで近付き、鉄格子に手を添えるジョーカー。


「なら決まりだな」

カインウェルを指を成らして笑う。

それは休みの日に遊園地に行けると聞いて喜ぶ子供に微笑む父親のような構図に見えなくもないかも知れない。

鉄格子さえ無かったら。












次は5時だねジョーカーくん

ヽ(ヽ゜ロ゜)へけっ!?


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