第60話 タベモノッヲ、メグンデェ~
前回までの勇そうは?
パーティー名を【先導する勇者が終わらせる】
クラン名を【栄光なる矛と剣の英傑たち】として新たな門出を迎えて訪れたショカラの村で一晩泊めてもらう事になる。
2022年10月28日さっき、家出たらクソデカい猪に遭遇して怖かったので対フレイム・ボア(仮称)を少し加筆しました。
あんなドデカいイノシシってかイノシシ自体を初めて見た
(うり坊ってカウントしていいんだっけ?
いや、あれはタヌキだった気もするな~
記憶が曖昧だ)
兎に角めちゃくちゃ怖かった
タケルの異世界日記
ショカラの村を困らせていた件のモンスターはオオカミのように大きくなった野犬とその子分の群れだった。
これはマヤの予想になるが、ショカラの村に用心棒の彼が居着き、村の先で常に見張っているため、それまでこの辺りを縄張りにしていたビッグ・ドッグ(仮称)たちは村に手が出せずにいた。
そこに長期の不在を確認してから農作物などを狙って悪さをしていたと見られるそうだ。
ビッグ・ドッグ自体との戦闘は大きな怪我やピンチも起きずに無事に終わった。
倒したビッグ・ドッグには治った跡の一太刀の傷があり、これは用心棒の彼が1度、ビッグ・ドッグと戦って退散させているのではないかとマヤは言っていた。
そんなビッグ・ドッグ達だが、少し痩せ気味だったので、用心棒の彼の出現で縄張りでも苦労していたのかも知れない。
可哀想ではあるが、死傷者こそ出ていないが当直していた村の男性と遭遇した戦いで怪我を負わせていたので、あのままでは死亡者が出ていてもおかしくなかった。
ショカラの村の人達や村長から沢山のお礼を言われながら僕達は村を後にするだった。
少しだけ勇者としての実感が持てたような気がした。
もちろん旅を始めて、今では数えきれない人を大小さまざまな出来事があったけど、なんだか今回はその思いが強く現れたように思うのだ。
一日一日の暮らし生活する事も必死に成らなくてはならない世界。
それはどんなに大変で怖いのか、強力なスキルや特別な能力も無く、毎日がもしかしたら言葉の意味以上に必死なのだ。
そんな僕に出来るのは、少しでも早く魔王を倒すことだろう。
そんな思いを胸を僕は今日も一歩を踏み出す。
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ショカラの村から出て数日、僕達は樹海めいた山で遭難しかけていた。
理由は進めば進む程に霧深くなっていき、方向感覚が狂ってしまうから。
「まさか、マッピングのスキルも使い者に成らないとわなっ!」
リョウイチが、お手上げと言わんばかりに両手を上げて肩をすくませる。
「こっちもダメだ
俺も似たようなスキルがあるがレベルが低いからか、精度に心配が残る
完全に信用するのは得策じゃないな」
マヤがそう喚起する。
「わたしのマジックアイテムも早々に壊れてしましたよ~
早急に要・改善と対策した物を用意しますかねぇ」
その横ではエリオットさんが手を持った大きな機械。
コンパスのような物を顔を動かして確かめているが、残念そうにしている。
「右方注意!
敵対反応に反応有りぃ!
モノスゴイ早さで俺達に突っ込んできてる!」
するとリョウイチが不意に右側に目を向けてナイフを取り出す。
感知系スキルでいち早く敵の存在を見つけて構える。
「武装用意ぃ!
いいか?油断するな!
視界が不十分なのを忘れるな!」
「僕が一番近い、対処する!!」
「見えて来たぜ
タケルぅ!そいつはイノシシがモンスター化した奴だ!
だが角や牙に突撃だけに気を取られ過ぎるなよ
アイツは炎を身に纏うぞーー!」
ボイルさんのアドバイスに握っている剣を強く引き締める。
「ハイ!!」
ライトシールドを背中に仕舞うと剣を両手に持ち変える。
一直線に僕を捉えて向かってくるイノシシ。
これまでの旅でモンスターとの戦闘も数多く増えて熟してきた。それでも自分のお腹辺りまでの大きさの生物が自分目掛けて一直線に足音をドンドンと発ててやって来るのは恐怖でしかない。
大きく引き締まった体と蹄からなるスピードで迫られている。
エサを探していたのだろうか?僕達の出す音にビックリしたのだろうか?この霧が関係しているかもしれない。
それでも相手が攻撃体勢であり敵意があるのなら危険だ。倒すのがベストな選択だと自分を誤魔化す。
喉を鳴らして腕に力がより入る。覚悟を決める。
まだだ。まだ。
限界まで奴の目から反らすな!
まだ、まだだ。
イノシシが顔を上に向けて僕を突き刺そうと、しているのが分かる。
今だ!激突する瞬間に横に避ける。
それと同時に剣の刃を食い込ませるように斜め横に上から突き刺しながら走り抜ける。
左足でブレーキを掛けて勢いを止める、地面に靴跡で線を作って土が跳ねる。
身体の向きを後ろにして剣を敵に翳す。
イノシシは走ってきた威力も加わって、そのまま大木に衝突かり息を引き取る。
呼吸が荒くなっているのを自覚すると正すように深呼吸してから姿勢を前に戻すように立ち上がると完全にイノシシの魔物の討伐が出来たのか、群れの仲間等がいないかイノシシが来た方向を見てから剣を鞘に納める。
やはりまだ、魔物だったとしても生き物の命を奪うという行為には忌避感が絡みついて指が震える。
旅に出てから1ヶ月と少し、もう幾度も戦闘を経験してきたが本質的には僕は殺す事に慣れていない。
嫌悪とも違う何かが僕を支配している。
見えない魂のような物が怨念となって僕の周りにいるのではないか?
そんな言い知れない思いを心中に、こびりつかれて、離れないでいるかも知れないそんな気持ちを振り切るようにして僕は頭を無理矢理に切り替えた。
◆
「対象の撃破を確認っ!周囲への警戒は継続!!
ロロウはタケルに怪我がないかをっっ」
「大丈夫!
どこにも負傷や呪いの類いも無いみたい!」
ロロウさんが僕の身体に触れたりした後に魔法の温かく優しい光を手の平から放射した後に安堵する。
「ロロウさん、ありがとうございます」
「いえいえ、これが私の役目ですから、タケルさんが無傷で良かったです」
「マヤさんっ大変です!!
敵対反応はありませんが、近くに人のだと思われる生命反応ありです
どうしますか?」
リョウイチが血相を変えて短剣を締まってマヤに指示を仰ぐ。
「何ぃ~?」
「何だと?
ここは森の奥地だぞっオイオイ!?
俺達みたいな冒険者、或いは冒険家か?
それとも迷子の村民かも知れないぜ?」
「こんな奥深くに村人が来るとは思えませんから、
我々と同じ職種か、果ては貴族の道楽かも知れませんねぇ~
リョウイチくん、反応数はどうですか?」
「すみません分かりません
反応自体が弱く、消えたり現れたりで正確なモノまでは、多分1つだと思います」
「ならば、本当に迷子の冒険者等の可能性が濃厚ですかね」
「罠の可能性もあるな……………ヨシっひとまず行ってみるしかないかぁ~
総員っ警戒体制を維持!!リョウイチは案内を頼む」
リョウイチを先頭に生命反応のある所へと抜刀した常態で進む。
10分もすると一際に目立つ、厳かな大樹が見えてくる。
辺りは晴れ始めていた。
地面の表面にも大きな根っ子が見え隠れしていて苔で覆われていて滑りやすい。
無数に溢れ返っている、その大木の根元には一人の少女が凭れるようにして倒れていた。
それを見つけてサキとロロウさんの二人が駆け寄って行く。
「バカヤロウ!!
ジュンディ・エリオット・ボイル止めろっーー!」
サキとロロウさんを何とか、引き留めたジュンディー達は少女にゆっくりと近づいていく。
「心配ありません
魔法の類いや敵意も感じません」
僕とリョウイチも遅れて、根っ子を踏まずに跨がって合流する。
少女は寄り掛かるように眠っているのではないか?と錯覚してしまいそうな外傷の無い姿と、そこにだけ光が差し込んでいて神秘的な空間を作り出している。
「しっかし妙だぜ?
この死体、ついさっきまで生きてたみたいに綺麗だぜ!」
「リョウイチ、生命反応は?」
「分かりません
またスキルの調子が悪くなってます」
「ジュンちゃん違うよ、この人は」
「ミっミズぅ~ミズオ、メグンデェ~~」
ロロウさんが何か言おうとしていた時、遭難して亡くなったと思われていた少女の渇れたような声と共に少し手を動かすのだった。
「キャーーーーーーーーー!!!」
森の中にサキの悲鳴が響く。
「アタマニっヒビク、メガサメタ!
ボウケンシャサンデスカ?
タベモノッヲ、クレマセンカ?」
腕を伸ばしてふらふらと揺らす少女は、まだ生きていた。
次回、物語は動きだす
行き倒れていた少女の正体とは?
彼女の手を取り、触れた時っタケルの運命は巻き込まれる?
彼の聖剣が目覚める時は近い…………かも知れない。
そして魔王(本当は大魔王)ヴァレンはその時、何をしているのか?
呑気にカップ麺を啜っている場合ではない!!
本作のメインヒーロー・主人公の再登場は大分、先です。
好ご期待!
PS,つぎの更新はハロウィーンにしようとおもいます!
題してハロウィンの襲来!と、しまして連続投稿するつもり・予定です!
出来たら遣りたいので頑張ります。
違ってたら、そういう事です(* ̄∇ ̄*)




