第49話 うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
前回までの勇そうは?
健は落ち込み、そして決意する。
勇者の異世界日記
あの衝撃的な事件から一夜が明けた。
授業に訓練は、昨日と変わらずに行われているけど、皆どこか空気が重い。険悪と表現する程ではないにしても皆が皆、ピリついている。
この状態が続けば勇者内で争いが奮発したり空中分解や仲間割れ・派閥なんかも起こってしまう。
そんな事が起こってしまってはまずい、せっかく同じ仲間なのに。
魔王を倒す志を持っている同郷の友だというのに。
僕はリョウイチやサキと一緒になって、この荒涼とした雰囲気を打破するために動きだした。
やがて共感してくれる人達が現れたり、エリザベス姫のおかげもあってか沢山の協力で最悪の状況は脱したと考えてよさそうだ。
合計で5日掛かって城中を走り回って説得や励ましに会話をする事を繰り返して事態は無事に終息したけど、その間の勉強に戦闘試験も手が付かず失敗してばかりだったけど、これでやっと安心して受けられるかな。
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「………を踏まえるとスキルにつながる、スキルとは。
この世界では今まで経験した技能や、これから起こす経験を元に技術を魔力が形になって人の身に宿った力だと言われている。
だから反復して使うことでスキルレベルが上がり、経験値となると考えられている。
また特殊な方法で得られるスキルもあるのだが、これに関しては我々もよく分かっていないが、神によって選ばれた者だけが授かると言われている。
だから、神に選ばれてやって来た君たちは特に修練に励むように、、っと鐘の音だ。
では今日は以上とする。
一時間の休憩の後、各自のトレーニングエリアに移動するように。」
いつものように朝食の少し後から始まった授業は滞りなく終わった。
宮廷に仕えるローブを着た六四の髪型に丸眼鏡の男性は終了の常套句で締め括って部屋から出ていった。
以前は授業が終わっても会話はそこまで弾まず、話もそこそこに各々の担当エリアに移動していたが、最近は違う。
授業の中での気になっていた事や雑談をしたりと僕達はまるで異世界に飛ばされる前の日常に戻ったのかのような錯覚をしてしまうくらい、この時間を楽しんでいた。
それは次の戦闘訓練が現実だと分かっていても目を背けたかったのかも知れないからだ。
勉強している授業は内容こそは異世界の常識や魔法の事ではあるけど。
風景だけを切り取ったら、学校の教室と言っても間違えてしまうかもしれない。
でも、戦闘訓練は地獄だ。
剣や武器を振るう事、腕立てや素振りの事じゃない。
中には漫画やアニメとはしゃいでいた人もいたけど、もうそれ処ではない。
異世界に来てステータスが存在して身体能力は向上しているから最初は躊躇や苦だったとしても繰り返し訓練していると体は辛くない。
精神的にも今はただ強くなるため、死なないためと割り切ってしまっている。
問題は "本当の命" を掛けて、掛けられての生命をおわられる事を前提とした死の予感を乗せた遣り取りと真剣や魔法を使った訓練だ。
ゴブリンで手始め。
実際に僕はゴブリンを倒して殺した。
次は王国の兵士さんとの合同訓練。
お互いに殺してはならないって制約のもと、行われていても、気が気ではなかった。
そして1ヶ月が過ぎた頃、世界会議といえ物に行っている国王の使者が帰ってきた時だった。
王国が管理所有している牢屋や城の地下に一時的に収用されている犯罪者を使っての人間を殺す事の慣れへの訓練が始まったのは…………。
相手は殺し等の沢山の犯罪を犯した、もう世間には戻れない大悪党だから大丈夫だと説明される。
それを聞いて僕は、僕もその人殺しの同類になるんだなと心内で毒突くように呟いた。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‥‥‥‥‥‥ああああ」
振りかぶり飛び散った朱い鮮血が顔にかかり床の血溜まりから、まるで血の涙を流しているかのように見えた。
それを手で拭って実感する、もう戻れないと。
そして何かが崩れて壊れた音がした。
身体・精神、心身共に疲れ果て沈むように落ちたベッドの上。
どうしようもない悔しさ、焦り、懺悔で涙を流していた時、視界に【精神安定】【発狂耐性】が【異常統一】が現れる。
全く、この世界は……優しいようで遅くて残酷だ。
そんな事を感じながら僕はいつの間にか眠っていた。
次の日、僕は寝坊してしまう。
そして城内が慌ただしい事になっていて起こされなかった理由を知る。
それもあって落ち込んでいた僕をリョウイチ達が気遣ってくれたみたいだ。
兵士さんや大勢の人達が慌ただしい訳をリョウイチに聞いて僕は絶句した。
1ヶ月と少しまえ、日向生くんと三上くんが闘技場でケンカから発展した戦い事件、日向生くんが1人フィールドに立ち、四つん這いに負けた三上くんと何も出来なかった僕。
あれから僕達は二人共、話し合い解決したと思っていた。
でもそれは表面上だけだったんだ。
昨日の深夜、僕と同じ班だった三上くんは殺しの訓練の後、自室を抜け出し、警備の兵や門番を殺して城から脱出していたのだ。
それが露見したのが今朝、交代の兵が発見して、その傷口の火傷と斬られた痕で三上くんだと断定したのか三上くんの部屋に行くと机には置き手紙があった。
この世界の文字で綴られたそれには、日向生くんや僕に対する恨みやリベンジすると書かれていた。
最後には日本語で魔王を倒しに行くからお前達は用なしだ!と荒く走り書きされ一緒に名前が残っているだけだった。
僕は勝手に彼と、三上くんと分かり合った気でいた。
会えば彼は憎まれ口を言って僕を煙たがったり。
日向生くんとも以前と同じように接してるように見えたからだ。
多分、端から見た僕には分からない何か決定的な出来事があったのかも知れない。後悔は止まない。
僕は又、間違えてしまったのだろうか。
廊下を走って過ぎ去る兵士さんの風で僕は過去を想う。
‥‥‥無情にもスキルのレベルが上がる音が頭に響いた。
〈主人公ヴァレンについて〉を序章の前に置きました。イラスト載ってます描きました!!
相変わらず下手ですがご容赦下ちい(´-ω-)人
他にも登場人物・魔王サイドに少し追加してます。
ブックマークと好評化★5と感想も忘れなく宜しくお願いします。
お願いします(^3^)




