第47話 忠義とかは無いから
前回までの
気がついたら勇者になっていて総大将を任されたので仲間を守るため、なんやかんやで元凶討伐を決めた。
略して〈勇そう〉は?
異世界に召還されたタケルは勇者のリーダーになるが魔王の宣戦布告が波乱を作り、異世界は掻き乱されていた。
例の騒動から3日、そしてさらに1週間が過ぎた。
王達は何処かへ出掛けるようで、戦闘訓練のプロとしての講師や勉学の教師を用意したので頑張ってくれと笑顔で語りかけたあとに馬車に乗って行ってしまった。
総合責任者であり戦闘についての講師は二人、騎士団の団長や副団長が今回のために抜擢されたとか、1人は女性のベリー・メタルカさん。
最初の顔合わせの挨拶から彼女には度肝を抜かれてしまった。
「ベリー・メタルカだ。
元ペガサス騎士団の団長だっ、お前たち勇者の教育係長の任を拝命されたッ!!
貴様らがっ!対魔王軍しいては魔王とっ!
しっかりと渡り戦えるように扱いて行つもりだ!覚悟の無い者には容赦しないッ!!!そのつもりでいろッーーーいいな!?」
竹刀のような物を地面に叩けつけて怒鳴られる。
嫌々やっていると感じるのは僕だけなのかな?
赤紫色の髪にブルーベリー色の瞳は眼光が鋭い、重たそうな騎士鎧を着込んでいる。
そしてもう1人はボルト・リリーさん。
「ボルト・リリーという、気安くボルトでもリリーと呼んでくれてかまわない。
みんな、宜しく頼む。」
近衛騎士団の副団長だったらしい、175以上ある背丈とがっしりとした筋肉に、少し日焼けした肌。
それと産まれながらに目が見えないらしく目元にはタスキのような布を何枚も巻き隠している。盲目ではあるが、それを感じさせない。強さみたいなモノを纏っていると感じた。
物腰は柔らかく、誰にでも隔て無く接してくれていて女子たちに囲まれていたくらいだ。
厳しいそうなベリーさんと温厚なボルトさん、この二人で上手く均等が取れた良い緩急のある関係性で訓練は始まるのかな?とおもった。
そして勉学の授業、この世界の事や知識から常識と色々な事までは当然として、果ては魔法の事まで教えてくれる代表は何とっ、王妃であるエレクディア様だった。
世界会議と呼ばれるなんだが大変そうなモノに夫である国王や重鎮たちが出向いたため、暇だった事もあり自分から立候補したとか。
もう1人は王宮魔術師長をしているバルゼンさん、僕達を召喚した際の責任者でもあったハーフドワーフのおじいさん。
魔法のプロであるからと選ばれたと年寄りを濃き使いおってからに、あの王は~とぼやいていた。
午前中は教室のようなところである程度の人数に別れて授業を受ける。
午後からは得意な得物やスキル構成から職業を鑑みてチームに別れてそれぞれ戦闘訓練を開始していく。
そんなルーティンが組まれていた。
初日の授業は王妃様が担当だった、次回からはメイドやバトラーさんになると最後に言われた時は、つい笑ってしまった。
今日はこの世界の成り立ちを教わった。
昼食を済ませて午後の訓練の時間、僕は剣士のチームに分けられたので、リョウイチやサキとはしばらくお別れだ。
剣士チームの担当講師は若い青年だった。
「あ~え~お前等の担当になりました。
マヤ・テオンってんだが、別に覚えなくていい。
いちよう、英雄候補って事でこの国に兵収された訳だが、さらさら国への忠義とかは無いから、まぁ~怒られないくらいには適当に、なんとなく~お前らが強くなる程度には真面目にやるから~ヨロ~シク~」
会話の途中で横になり始めた時は流石にどうしていいのか分からなかった。
開始から1時間程が経過した。
基礎訓練だと言われてグラウンドのような所を10周させられた後に腕立てや腹筋等、それが終わると刃の潰された鉄で出来た通常より3倍は思い剣で素振りをしろと言われる。これが基本メニューでまずはこれ等が肩慣らしらしい。
件の彼は日陰を魔法で作って、そこからたまに思い出したかのように僕達を確認しては、気のない檄を飛ばすだけ。
やる気を削がれた他のメンバーがズルをしたり遊び出してしまうのに、そう時間は掛からなかった。
「オイ~オイっ!こんな俺だが、これでも英雄の能力には目覚めてるんだ、舐めてかかると死んじゃうぞ~?
お前らは勇者でも今の段階じゃあ、まだ俺の方が格段にってかっ普通に強いんだ。
俺は不真面目にやるが、お前らは真面目にやれよ!
半年後か1年後かは知らねぇ~がなっ!?勇者として、お前達は危険地帯に赴いて死に物狂いで行き抜かね~とならなくなるんだ。
死にたくは、やっぱね~だろ?必死に頑張れよな!」
その言葉に喉を鳴らして僕はさっきの続きを、他のみんなは真面目に訓練を再開するのだった。
基本メニューの訓練に慣れて、これが終わると対人戦や魔法使い相手と戦う際のレクチャーなんかを少しではあるが始まってきた。
そんなある日、事件が起きたのは異世界での生活や授業・訓練に自問を抱かなくなった数週間は経った午後の訓練中のことだった。
同じ高校の知り合いで一緒に神の空間にも飛ばされた、ある男子高校生の2人がケンカになり、それは言い合いから発展していってしまい決闘をするまでになってしまったからだ。
「やべ~なぁ~
これ、俺の責任じゃないよな?
給料減らされちまうぞ~早くなんとしねぇ~とな~
でも腹へったしな~
そういや~今日は団長達の休みの日じゃね~かよ!!
よしっ!優等生!!お前なんとかしろ!!
俺はメシ食ってくるからそれまでにコレをなんとかしとくように~
んじゃ~な~」
次回からミニコーナーの復活『タケルの異世界日記』が新しく始まります。
宜しくね!
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そしてヴァレンの眷属ネームは相変わらず募集してるよ!!




