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プロローグ 勇者


☆☆☆☆☆高評価ほし5と良いね( ´∀`)b

ブックマークから感想と感想に感想を絶対的にお願いします。


2022年11/20に加筆をシマウマはクロ馬です。





タケル達が異世界にやって来る数ヶ月まえの事


「皆様方、当代の聖女ピアースでございます。今後とも御見知りおきを!

司会進行を務めさせて頂きます、大国・小国と急な召集にも関わらず、沢山の参加ありがとうございます。」

聖国フレア・ムーンにある大きな白い石造りの部屋、中央には巨大な四角い机と無数の椅子が並べられている。


「さっそく始めたいと思うのですが、よろしいですか?

反対も無いようなので、では議題はバニア・ダイヤ国から挙がりました、勇者召喚についてです。」

こうして緊急の要件として集まった各国の代表者で世界協議会、通称【世界会議】は不定期に行わ(おこなわ)れていた。

そして今回はフレアムーンが中心になり、開催が進められたという経緯がある。

ここにいるのは国の王ばかり、フレアムーン国に赴いて実際に現地からの参加や、国から魔法具を使い現地に行かずに自国からの参加となったのは様々は手法を(もち)いなければならないパワーバランスが関係していたり折り合いが付かず行けなかった等、理由があるのは暗黙の了解だ。


「緊急を擁す問題でございます。

実は先刻、女神様からの神託が降りました。

我が聖国にて大事に保管されています。勇者の呼び(レーイ・コア)聖磐石(プレート)を、この秘宝を使って魔力を2ヶ月から4ヶ月程も貯めれば行使が可能です。そこで皆さんには魔力集めに協力して頂けますと助かります」


「ちょっと待ってくれ。その前にだ!!

その言い方からしてダイヤモンドが召喚を取り仕切るような物言いではないか?

そう聞こえるのだがっ!

それだけは断固として反対させてもらうぞ!」


「あらあら!またバルーン・エメラルド国ですか。

すぐに噛みついてっ!

相も変わらず家族喧嘩をココでするのは止して下さいな!」


「なっ!

世界各国に喧嘩を売っている貴女(きこく)に言われたくは有りません。

貴女に我が国の、この10年で奪われた国土は "45%(・・・・)" を越えたのですよ!!!!」


「いやね、建国100年チョットの歴史の浅いところはっ!卑しくて仕方ないわ!」


「なんだとっ!?

それに家族でもっッッありせん!!

そして、もう200年は経つという立派な大国だ!!

建国からの他国を奪ってばかりの戦争一族とは違って、我が国は古代勇者の血が流れていますからねっっ!!」


「何ですっってーーー!??

ワタクシのムス」


「やァめんカぁぁぁぁア!!」

獣の咆哮が言い合いを一凪ぎ(ひとなぎ)に断ち切って響く。


「今ハ言い争っテいル場合ではナかぁろウがァ!!

一刻モ、むダにスる時デはなイ!

……………ナりー、ごほんッ聖女様ヲ、続キを始メなサい」


「ありがとうございます。

ですがライオオガおじ様、昔のようにナリーと御呼び下さい。」


「うム。

お気持チ感謝する。嬉シい限りダ‥‥‥だガ、ダめだ。ソうしたい所では、アるが立場が変ワり過ぎテしまッた。

そレよりも今ハ進行ヲしなサい」


「‥ぅ‥‥っハイ!

失礼しました。それでは、えっと?勇、勇者の事でしたね!

それで勇者召喚についてですがっどうしましょうか?」


「こうなっては真面(まとも)な話し合いなど出来るはずもなかろう?

ワタシが最初に聖フレアに出した通りに我が国が召喚すれば良いのだよっ」


「なっ!何ですって!?

このどさくさに紛れて、そんな愚策がまかり通ると本当に、お思い(おおもい)ですか!?

これ以上、ダイヤに権力を集めるのは悪でしか有りませんよ!」


「何だと?

小国の、それもテロリスト風情(ふぜい)()がワタシに意見するとはなっ!」


「はぁ?上からの、それも偉そうに、これだから選民主義(おうぞく)は!

このコロテア反政府国軍を、そのリーダーたる私を愚弄するなんて、戦争も辞しませんよ!後で後悔しても遅いぞ!」


「これだから、すぐ戦争戦争と野蛮人(やばんじん)はっ!!」


「お前の所の反乱の不始末が、しゃしゃって国議にまで出張っているぞエメラルド」


「かっ、関係無いダイヤモンドに言われたくありませんねっ!!」


「全く、聞いていなかったのか?

そこの女が文不相応にもオレに、、、ワタシに吠えるから貴様に教えてやっているのだがな?

感謝をしてくれてもいいくらいだろう?」


「感謝?

嫌悪なら兎も角、露も知らず感謝などと貴方にする訳も謂われがないのですよ!

ダイヤモンドと大層な名だが、築いてきたのは血溜まりで固まった硬石の上でしょう?」


「自ら分家のように成り下がりエメラルドと名乗っては横国からの攻めにも耐えられずにいる国の王がオレに指図するのとはな?」


「横からの攻めと?

今回は黙っていようかと思っていたが、それを言われては自国も黙っていられないぞ!」


「これはこれは田舎のアトロビカか?

海の王がどうした?!

今日は静かだったからな?

干からびてしまったかと思っていたぞ!?」


「よくもそんな事が言えたものだ!!

海をバカにするとは貴国に魚を下ろすの(輸入)を止めますぞ!」


「やってみろ!直ぐに滅ぼしてやる!

漁師が集まっても(たか)が知れているからな!!」


「出来もしない事を言われてもね!我が国は毛程も貴国を脅威に感じた事などッっありはしない!

海を舐めるなよ!

静かだったとしても津波でも嵐でも起こせるのが海ぞ!」


「ほうほう!よく吠えるものだ!弱いほど沢山と喋るとな!

青海(おうみ)の大将だな!」


「何ィぃ?

弱くない証拠に、このアトロビカは今日まで滅んでいんぞ!」

大国同士の口汚い喧嘩は続く。


「協議会に来るといつもこれだ」


「サウス王、我々等だけで続きを始めたいのだがっ、構いませんかな?」


「それは大変に良い妙案だ」


「トリュフニア王も賛成と頷かれております」


「ルピアも賛成です事よ!」


「聖女さまよ、続けて下さるかしら?」


「は、ハーイ

いい、いいのでしょうか?」

それから勇者召喚の儀が正式に決定するのは1ヶ月後の事だったという。










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タケル達が王国に転移した1日目の夕食の時のこと。


「彼は来ませんわね?」


「あのイケメン!?」


「お姫様も気になる感じですか~」


「何も言ってるのですか?ワタクシは公務の、王族の務めとして気になっているだけですわ!!

えぇ~えぇ~そうですわ。ホントですわよ!」


スッ!!

「姫様、かの御仁は御部屋で食事を取るとの事です」


「そうですか。呼びに行きたい所ですが無理強いは、よく有りませんし仕方ないですわね」


「「「えーーーー」」」


「彼、来ないんだ~~」


「残念」


「ケッ!何がイケメンだ!

オレの方がイケメンだっつの!!」


「はっ?どの口が言ってんのよ?」


「やべ聞かれてるよ、知らね(たけ)ちゃんドンマイ」


「お、おい、マジかよ!!

ひっ!?ごめっごべん、ごめんなさいーーーーーー」

ヤンキーが大勢の女子にシバかれている横では皆の盛り上がりは更に熱を増し始める。


「やっぱ人気といい、あの発現力といい、神様の部屋?での感じからして彼が俺たちのリーダーで良いんじゃないかな?」


「カリスマって奴があるよな!」


「彼の名前なんていうのかしら?」


「誰か聞きに行かないの?」


「キラキラオーラはビンビンよ!」


「ちょっと、ビンビンなんて年代(いつ)のセリフよ??」


「えっ?言わないっけ?普通に使わない?」


「じゃあ~、一緒に行かない?」


「僕はその人でいいとおもいます」


「俺もwww」


「でふ」


「オレも異論ないッス」


「てかっ面倒だから押し付けてる感が凄いけどな」


「おっ!証拠にも無く直ぐぶっこむ岳ちゃん流石っ!」


「問題ないだろ?」


「寧ろ適任ってアイツのためにあるんだろ?ぐらいの勢いだしょ!」


「賛成!」


「あちきも!!」


「わっちも!」


「オラも!」


「拙者も!」


「ちょとそこの男子!遊ばない!!」


「確かに昼間の王様との事もあるしな」


「変な神様にも怖じけもせずに堂々と質問してたよな」


「なんて言ったてっ!あの発現には痺れたぜ!

『我々の意見も最大考慮して頂きたい』って神さんに面と向かって言った時のことは今でも覚えてるぞ!

あの人は男の中の男だろうぜ!!」


「では多数決であのイケメンが我々のリーダーって事で決定です。お姫様!!」


「濃ゆいメンツですわね!?

こっほん!了解しましたわ。ではさっそく御夕食を運ぶ者に連いていこうかしら!」


スッ!!

「駄目ですよ。姫様、男性の部屋に呼ばれても、いないのに、ましてや1人の淑女としても王族としてもいけません!!」


「そんなーーーーーー!!!!

一度だけでも、影からチラッと見るだけでもーー!

お願いしますわーーー!」


スッ!

「ダメでございます。それは私めが断固として止めさせて頂きます。これも姫様の淑女としての振る舞いのためです。」


「堪忍ですわーーーー!!!!」


こうしてタケルの知らない内にいつものように彼の運命は大きく動いているのだった。







暗い何処かの部屋

「予想どうりか。

やはりダイヤが召喚を行う事になった訳だな?」


「ハッ!」


「ではその日時を完璧に把握せよっ」


「はっ!!」

跪いて報告をしていた黒衣(くろこ)たちは音もなくぬるりと影に溶けるように消える。


「年代がちょうどあの頃(・・・・・・)と同じになっているのは神の導きかな」

すると扉がゆっくりと開くと妖艶なドレスを纏った女性がガハッと入ってくる。

そして部屋の灯り(でんき)をおもむろに付けると。


「あぁワタクシの可愛いカーくんっ!!」

部屋の中にいた人物にズバッと飛びつく。


「母上、お帰りなさい。

ですが(わたし)も、もう17になるのですから何時までもカー君などと昔のままの呼び方は恥ずかしいですよ

って!?お酒を飲んでいますね?」

顔色・表情変えずに、これが普段の流れ(毎回の事)のように軽くあしらい身体から逃れる。


「あらあら、カー君たらっ!!

反抗期かしら!そんなカー君も可愛いわ!

あんなに小さかったのに。あのカー君が、もう凛々しくなってるなんて、時というのは不思議ね!

でもそんなカー君が素敵っ!!」


「そっ、そうですか、それよりも母上。

ダイヤが当初の予想通りに勇者を喚ぶようです」


「そう、では予定の計画通りに横槍を入れてやりなさい!!」

先程までの、親バカっぷりが嘘のように、顔の表情筋や佇まいが威厳を含んだモノに豹変する。


「指揮はこのままっカインウェル(・・・・・・)!貴方がしなさい!!」


「了解しましたオーパーク帝国の恐ろしさを存分に思い知らしめる良い機会となることでしょう、母上!」


「そうね!でも今からは帝国(しごと)のことは忘れて家族の時間の始まりよ!」


「そうですね、……………仕方ッ仕方ないですね、

それで今日は何をするのですか?」


「うーん?そうね、まずはお食事をしましょうか!」


「まず!?まずなのですかっ!!」


「ディナーのその次はソファーで今日1日の出来事を教え合いましょうね!」


帝国のある家族(おやこ)の一家団欒は夜を(ふけ)させて往く。

夜はまだ長い。






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