エピローグ2 それはもう1つの大魔王
前回までのあらすじは
魔王3姉妹のパパンとママンが登場!発光神も久しぶりの再開をした!!
8日目なんだぜ!
これで一章の魔王編は終了です。
次回からは勇者編をするのでヴァレンの視点の、お話は出てきません。
絶対出てこない、本人は出てくるかもね。
周りの景色は相変わらず、雲が目まぐるしく動いている、少し違うのは空の色が赤く明るくなってきた事くらいだろうか。
「そうだな、まずはコレを見てくれ」
と言って発光神は、おもむろに一冊の本を取り出した。
「事件はキミをこの異世界、ユニバース・ノバ0729・ワールドに転送した直ぐ後の事だった」
ページを捲ると、そこから絵本のようなデフォルメされた映像が投射される。
ほのぼのとした様子が写しだされ、他の人やオレらしき人物も出てきていた。
「アレは、それまでの者達を参考に良い所を真似していって最高のステータス・スキルの構成を考え付いた。」
ここで映像は急転する。
色が暗くなり、血みドロしい雰囲気に変わる。
「そしてワタシに攻撃して来たのだ!!
アレの力は絶大だった、油断していたとはいえ、ワタシは大半を奪われ、死ぬ事さえ覚悟したくらいだ。」
オレに手を見せてくる。
手だけでは無く、いたる所に酷いキズの痕がある。
「仲間の神が、助けに入ってくれてね、なんとか死は免れたけど、アレの攻撃は止まる事はなく、他の神も大勢集まり倒すために立ち開かった」
映像では、次の瞬間には1人の人間を囲むように沢山いた神は倒れていっていた。
「我々は大きな負傷を負いながらも、なんとかアレを追いやり、倒す寸前までに到った。
しかし、あと少しのところで、逃げられてしまった。
我々、神から奪った力で時空へと消えてしまい、追う事も出来なくなってしまったんだ。」
言い切ると下を向き、ため息をすると数秒。
ページを何枚か進めると話を再開させる。
「そしてキミに最初に連絡する少し前、アレが逃げた先が分かった。
それは過去だった、キミ達を送った異世界の数千年前の時代。
歴史は変えられてしまった。
存在しないステータスの普及や王国の建設といった改変!
その所業は、もう1つの大魔王と言っても過言ではないのかも知れない。
我々は、その時代に生きる者達や、ある協力者の手助けも合ったおかげで、なんとかアレを倒す事に成功した。
、、、、のだが、アレは用意周到でね、我々が倒しに来る事を予見していたんだ。」
本は閉じられ、パタンっと音がする。
「アレは、復活する気なのだ、、、」
そこで、発光神はスカーレット夫妻に視線を1度して見いやるも、オレに向き直る。
「天界は今、後始末なんかで大忙しだよ。
しかもアレの処置もしなければ成らないときてる。
困った私達は、キミに頼る事にした。
この決定はワタシや他の神や上司の総意・思惑だけどね。
ワタシは本当は無理強いしたくないんだけど。
キミは強いからね!
まぁ、そうだな!つまりキミは今から『神の使徒』だ!!」
オイ!シリアスから急にテキトーな感じで言いやがったな( `д´)
「はぁ~大変なのは、なんとなく伝わったよ。
それで?何でオレに頼むんだ?」
「そうだな!
それは以前に、この世界に私をキミを異世界に送った時に1つ約束をしたから、何か合ったら協力してね~って!話の相手になってね!のが正しかった気もしないでもないけどさ(;^∀^)
それにそんな事が無くてもキミは無視出来ないくらいに強くなってたからだよ、同時期の者達からズバ抜けて先を進んでるからな~!キミは!!
なのより彼らには此方から接触しないと言ってしまったからね、確かにあの時はこんな予定に成るはずも、なかったんだけど。
今思えば使命なんかを与えておけばよかったね~」
(その後に小声で、数名の勇者には交信出来なくもないスキルや神託って手もあるけど、今のボクではねぇ~と呟いた。)
「我々、神は✕.dayとアレのことは呼称しているんだけど、✕.dayの復活は近い。厄災がまた、起こってしまう。
その予兆はもう、出始めているんだ。」
スカーレット夫妻を見やる発光神。
「まさかっ!!」
オレも分かってしまった。
「そう、X.dayは死の間際に自分の力、つまり因子を世界中に散撒いたんだ。
散らばった因子は、適合者を見つけると、取り憑くと強い力を求めて、暴れだす。
奪うためにね、最終的にそれはX.dayの復活を早め、繋がってしまう。」
倒れるアイリィさんと、それを支えたエボルトさんも辛そうな、それでいて苦虫を噛んだ表情をしていた。
これが合ったから、彼ら夫婦も呼ばれたのだろう。
実情を先に踏まえさせる方がより、危険な状態だと訴える事が出来る。
言い方を変えれば、だしに使われたとも取れる。
我が子が、そんな状況に巻き込まれていると死後にさえ知らされるとは酷以外の何ものでもない。
そんな事は一切、気にしていないかのように、次を切り出す発光神。
空気読めよな~
「ヴァレンと名乗っていたかな?
そんなキミでも、それでも彼X.dayの強さには程遠い。
今この世界で彼に対抗出来るのはキミしかいない、可能性があるのはキミだけなんだ!ヴァレンくん。」
すると今の今まで、のんびりと喋っていたのが嘘のようにハッキリと、それでいて覇気のようなモノを出して神々しい佇まいになると、発光神はオレに言い放つ。
「命令する。
神の使徒ヴァレンとしてキミには、成すべき事がある。
X.dayと戦うための準備として、X.dayを倒せる力をつけること。
世界に散らばっている、X.dayの因子を又は、その持ち主を見つけ破壊すること。
最後にX.dayに対抗するための仲間集めだ。
この世には、まだ世間の表舞台に登場していない無名の傑物が、
世界に存在を隠してバレていない個人が、
特異な能力を持った者達は、
探せばいくらでもいる!
彼等を見つけ、キミの味方に率入れるんだ!!」
背後で花火が咲いている。
なんだよ、その演出は!?
あーオレに拒否権は無いのね(y゜ロ゜)y
「そのための協力にバックアップを天界がするから安心してくれて構わない。
そうだな、準備が出来次第にワタシもキミの元へ行く予定だから安心して準備だけでも整えておいてくれると良い!
それまで待っていてほしいんだ。大丈夫かい?」
「来る気なんだ」
若干っていうか、かなり引いてるんだけど。
「そうだよ!行くよ!
そうだな、この姿で行くのは憚れるから、、、
そうだな!キミは動物の眷属が多いから、その中に紛れようかな?うん、そうしよう!」
「えっ?ちょッ!!?」
「そうだな、、なにがいいかな?
ワタシの性質と合うのは、うーん、動物だろう?
何があるかな?ふむふむふむ。
そうだな、カメレオンかな?
カメレオンにしよう!!」
「カメレオン!?」
オレが何か意見を言うまえに話は次々と進み、終わっていく。
自己完結してやがる(=д= )
「楽しみにしててね!」
そう言い終わると、発光してる神は来た時と同じように、眩しく激しい光に包まれて上に吸い込まれるようにして消えていった。
勝手に呼んどいて、勝手に決めて、勝手に帰っていきやがった。
ヒョコっと、頭だけ逆さに出して、発光神が現れる。
「あぁ!もうすこし時間あるから残りは三人で御話が終わったらコレも解けるから、じゃあね~バイーバイーー」(* ̄▽ ̄)ノ~~♪
唖然とするわ~
気を取り直す。
するとスカーレット夫妻がなんとも言えない顔のままではあるが、オレに近づくと、お辞儀をしてから話しだす。
「ヴァレンくん、僕達が、、お願いした事よりも事態は幾分か複雑になっているけど、、。
、、、、それでも娘達と、シャーロットの事を頼む、、。」
「あの、娘たちの事を、、どうかよろしくお願いします。
出来るなら、シャーロットにも幸せな解決策を探してあげれると、、嬉しく思います。」
「それは僕からもお願いするよ、封印は出来なくなってしまったけど、殺すんじゃなくて、彼女を、、彼女たち姉妹が生きて幸せになる方法を模索してくれると助かるよ。」
その手は強く握り絞められている。
「先代の魔王として不甲斐ない事だけど、神様に認められる程のヴァレンくんなら任せられるよ、、、、。」
2人の悲しい目はオレを見つめていたが、やがて活力を手に入れたかのように、力強くなってオレを刺すようになって見詰めてくる。
「これから言うのは魔王としてでは無く、、」
「、、1人の母として」「、、、父親として」
「「キミに助力を願う!ヴァレンくん!!」」
「なんと、してでも姉妹達を、4姉妹を悲しませないでくれ、キミの力を持ってすれば、容易いはずだろう?!
ボクにそうしたようにさ!!」
「全ての采配は貴殿、ヴァレン殿にかかっているぞ!もしも失敗でも、しようモノなら化けて出てやるから、、、、ゴッホン、覚悟していて下さいね♥️」
「えぇえ、ハイ!全力を尽くすつもりです。
任せて下さい。」
握手をしてハグをした。
そのぬくもりは亡くなっている人だとは思えないくらいに温かった。
エボルト・アイリィさん達は霧のようになって静かに雲に消えていった。
(最後、エマぽさっ感がアイリィさんから滲み出てきたような?)
任せれてしまったな~
難題をどう解決しようか?先々代と先代に出来なかった事を、どうやってやろうか?
一人、残されたオレは思う。
そんな事を考える一方で、もう1つの問題も発生していたからだ。
シリアス展開に連いていけてない。
そう急にマジ物のバトル漫画的な展開じゃない?
マジか!スローライフ物じゃなかったのかよ??
急に少年バトル物の感じを出してきたよ~
なんて思っていると足場が安定を失い、オレは真っ逆さまに落ちていく感覚に晒される。
手足をバタバタさせたけど、無駄だった。
空を落ちて行き、地上の景色がチラホラと見えてくる頃には速度は増していき、オレは地面に衝突するって所で目を瞑るも、地面の内を下にへと更に墜ちていき変な景色が見える。
次の瞬間にオレはベッドの上で目を覚ます。
冷や汗とも違う、恐怖なのか疑問なのか、ざわつく感情を抱きながらベッドで眠っているチビ・シロを撫でる。
さっきまでのを、ただの夢と断言するにはリアル過ぎる。
オレは月を見ながら再度、決意を固めるのだった。
今夜は三日月だ。
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実をいうと発光神には、以前のような力は残されて居ない。
X.dayとの戦いで、能力の殆んどを奪われているからだ。
準備に時間がかかるのも現世に行くための力が弱いために遅れるだけであったりする( ̄b ̄)しー
エボルトの魂はヴァレンに因って回収されており、天に完全には召されていない。
そしてアイリィもエボルトの魂に魂の欠片が結び付いていたため、彼等エボルト・アイリィはヴァレンのストレージ内からヴァレンと娘達の動向を見ることが出来るのを、ヴァレンはまだ知らない。
あれでもこれでもないとポカポカ、色んなモノを取り出して焦っている光っている神と、それを手伝う天使たち。
手を繋ぎ、何処か不思議な空間から娘達と、その夫の日常を朗らかに眺め見守っている夫婦がいるのでした。




