エピローグ1 知られざる歴史
前回までのあらすじは
会議をしたけど、その少し前の時系列に戻してね!
7日目になるかな!
いつもの変わらない執務の後は普段と変わらず就寝しす、そんな夜のこと。
不意に目が覚める。
けどココが部屋の中じゃない事は一目瞭然だった。
既にオレは立っていて、服もパジャマじゃなく大魔王としての衣装だった。
直ぐに何となくではあるけど、ここが夢の中だと直感する。
雲みたいな白いふわふわが流れるセカイ。
空の上をイメージしているような時間が加速しているような風景が次々と雲を送っていく。
不思議に思いながら辺りを眺めていると奥の方に光の渦が生まれて、そこから2人の腕を組んだカップルが歩き出てきた。
その二人の片方には見覚えがあった。
なぜなら何を隠そう、オレが原因で死んでしまったエマたちの父親であり先代魔王のエボルトだったからだ。
今日そんな話をしたから夢に出てきたのかな?
なんて思ってもみたりしたが、でも、もう1人は知らないしな~なんて思ってると二人はオレの近くに来ると足を止めて話し掛けてきた。
「やぁ!驚いているかな?ヴァレンくん。
こうやってちゃんと話すのは初めてだね。」
「私も始めましてになりますね。エマ・ララ・ソフィア達の母親のアイリィといいます。」
「!?」
「驚くのも無理はない話だけど、あまり時間は無いんだ。
要件だけを言うね。」
「今、ヴァレンさん、貴方が居る魔王城の地下、深層1000メートルには封印の間と呼んでいる場所があります。」
「そして、そこにはエマ達の妹、本来は四っ子の末になるシャーロットが封印・眠っているんだ。
だけど、僕が倒された事で封印が弱まり、そして彼女自身の抵抗もあってか今、封印は解かれつつある事が分かった。」
「勝手な申し出なのは承知です。
ですが、お願いします。
このままでは封印は解かれ彼女が世に放たれてしまう。
そうなれば、世界は混沌の時代を迎えてしまうでしょう。
それだけは止めねばなりません。」
いきなりの情報に許容量を越えそうだ。
困惑していると彼らは今まで、隠していた魔王一家の知られざる歴史をおれにポツポツと語ってくれた。
★
それはエマ達が人間でいうと5歳くらいの時のある昼頃の事だった。
その日は普段と変わらない平穏が続くと思われた家族の団欒の最中に怒った、突如としてシャーロットが魔王に襲いかかり魔王の能力を奪おうとしたのだ。
普通に考えれば子供の悪ふざけか冗談かも、しれなかったが、今回は違った。
子供とは思えない程の魔力量や腕力、そして謎の黒いオーラを纏い、シャーロットは母親にキバを剥けたのだ。
笑顔で遊んでいた娘の急変した姿、いきなりの予備動作なしの攻撃に敵意を向けられては、アイリィに来るモノがあった。
まるで誰かに操られているようにさえ見えた程に常軌を逸した光景に早変わりしたからだ。
そして謎のオーラにアイリィは翻弄されて上手く攻守が取れなかった。
何も、それだけが原因ではなかった、愛娘であるシャーロットが相手であるという事。
そして周りには他の姉妹や夫が居たからだ。
どうしても産まれた時からの記憶や思い出がチラつき、攻撃の手が緩み、うまく攻撃が出来ない。
戦況は防戦一方で踏ん切りが付かず、ズルズルとケガが増えていくアイリィだったが、そこで娘・自身の苦しそうな顔を見て、アイリィは胸の張り裂ける想いで彼女を殺す事に覚悟を決めた。
しかしその直後、母の覚悟を感じ取ったのか、殺気を把握したのか死の間際、彼女は呪いをかけたのだ。
それは自分を起点に姉たちを人質に使った、家族の愛など存在しない酷いモノだった。
自分が死ねば、上3人 (の姉妹)を道連れにしてしまう呪い。
そして逆は有り得ない。3姉妹が同時だろうが個別だろうが関係なく死を無視する。最悪、彼女の復活にさえ、姉3人を出力にエネルギーとして与えてしまう恐れさえある。
つまりもう、殺す事がいよいよ出来なくなってしまった。
一瞬の躊躇が寄んだ、悲劇。
そのわずかな隙を付かれ利用されて逆に窮地に立たされてしまった。
深手の重症を負いながら、最後の力を振り絞りアイリィは、苦渋の決断の末に、なんとかシャーロットを封印した。
それしか道は残されていなかったからだ。
後悔の傷跡のなか、アイリィは倒れる。
そして後は死を待つだけの、悲しい時間がホンの少し残っているだけ。
アイリィは母親として、妻として、家族との最後の5分を過ごした。
あとに残ったのは無惨にも傷ついた部屋と四人の愛すべき家族……………だけ。
それを夕陽と夜の帳が混ざって照らしていた。
★
「最期の刻に、どうにか、この悲しい出来事を思い出して欲しくありませんでした
親の勝手と、しか言えませんが、私達はシャーロットの事をエマ達の記憶から消しました。」
なるほど、たしかに残酷過ぎる。
あっ!もしかして、今オレが使ってる部屋ってシャーロットの元々の部屋だったりするのかな?
変な立地だと思ってたんだよね。
そのオレの思案顔に気が付いたのか、アイリィさんは悲しそうなニコッとした笑顔をするだけだった。
「そして夫であるエボルトくん、、おっほん!
エボルトに魔王を継がせて私は亡くなりました。」
急拵えだったから母親の死の原因は隠せても、死の理由である魔王を狙っての犯行って所が隠せ無かったのか。
だからエマ達が最初、魔王は継ぎたくないって言ってた要因、トラウマになった訳だ。
「その後、僕は妻の意思を受け継ぎ魔王としての務めや防衛を果たす傍らで、シャーロットの封印を周期的に確認と修復をしていたんだ。
だからキミにはシャーロットを再度、封印してしてほしい。
間違っても殺したり、解き放つような事は、してはいけない」
「これを蔑ろにしては、魔族だけで無く、人間にも、果ては世界が、窮地に立たれます。
ヴァレンさんお願い出来ないでしょうか?」
あまりの事で驚きの方が大きく、まだ話を噛み砕けていないのが正直なところではあるのだが。
「………………分かりました。
その大任、お受けさせて頂きます。」
「ありがとうございます、ヴァレンさん。
そうだ、まだ時間もあるようですし娘達の話でもしませんか?
今日はある神様にお願いして、この時間を作って頂いたんですよ。」
するとアイリィさんの話に呼応するかのように上の方が激しく光ったと思ったら、そこから降りてきたのは今は懐かしい身体自体が全身発光してる自称神の姿だった。
「自称は酷いんじゃないかな?、、、、それよりも、事前に決めていた合図に無視とは、どういう了見かな?」
気の抜けた雰囲気になってしまった、さっきまでのシリアスを返せよな!?
「ン、でっ何の事ぉ?」
「全っく!!
セレクトとスタートボタンは我々の連絡の合図にしだろう?」
「えっ?そうだっけ??
あの空間での記憶って後半は結構、覚えてないんだよな~」
「まったく、ゲームでセレクト・スタートを同時押ししたら緊急停止やメニューやホーム画面に行ける、お助けボタンだって言うから、設定したのにさ~」
「まじでかっ!!」
「いいかい?これから言う事は、スカーレット夫妻と同じ、いやそれ以上に厄介な出来事だ。こんな時間を設けたのも、夫妻を呼んだのも全て、キミとコンタクトを取るためなんだから。
まぁ、そうだな。
だから神である私達はキミに力を貸す代わりに助力を願う。」
おっと?
話がややこしくなりそうだぞ!?
SP.四つ子ではありますが、今後五つ子になったりはしません( ・`д・´)きっぱり
全くの偶然です。
裏話すると最初はエマだけでした、なんならエマも、いなかったんだけどね。
書いてる内にヒロイン達が、ひょっこり現れていって~ストーリーが膨らんでいって、一人が二人が三人に~って最終的に四人に成ってしまったwww
まぁ、どっちにしても読んでて、ある作品が頭によぎるよね~
ヽ(;´ω`)ノ
致し方なし!
こっちも書いてて思うくらいだからな~(笑)




