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第44話 外伝 エマの場合

2022年6月30日に投稿したのモノに加筆を加えた内容になっております。

ごめんなさ~いパート3


外伝という形に姿を(かえ)ました、《プリンセス~姫~それぞれの秘める想い》は今後は本編にて場所を移しまして、ヒロイン視点としての物語(エピソード)を時々ではありますが続けていこうと思っています。

掲載してる奴は消し方が分からないので残しておきます(///ω///)特に深い意味とかありません



時系列は21話から24話までのあいだの何処かで起こった出来事です。


         【エマ視点】



父の権能がストップしてしまい、このままでは魔王軍延いては魔物全てに関わる大問題になってしまう事が発覚してしまう。

ので、ワタシは父に代わって魔王の権能を発動するこになったのだ!!



「うむ!

ならばっワタシが責任を持って新しい魔王として務めを無事に果たさなければっ!!!」


そこで一旦、言葉を切り呼吸を一回すると瞼を閉じる。

手の平を胸の前に持って行くと左右に広げて、そこで目を開ける。


「「《《エマ・アイリィ・スカーレットが665代の権能を命ずるっ!!

この世に生きる全ての魔の者よ!

魔王の名の元にっ恩恵をその身に受けよ!!》》」」


魔王足る由縁である魔王の権能が確かに発動したのを確認・実感する。

それはワタシを起点にして世界へ一瞬にして駆け巡り、世界を包みこむ。

力の残響が波のように世界に轟き渡って行っている。

それに伴い反比例のように自分の体には激しい脱力感が襲う。





依然としてリビングでヴァレン殿も交えたワタシ達姉妹での談笑は続いていたが、ワタシは表面上は元気なフリをして会話に入っていた。

心配を掛けたく無かったのは覚えている。

しかし意識を保つのに精一杯で会話はあまり覚えていない。

それも限界が訪れたのか私は少ししてから瞳を閉じた。

気がつけば自室でベッドの中に横たわり深夜になっていた。

身体の調子は気を失う前よりは、だいぶ良好に近いが、しかし倦怠感は拭えない。

天井を仰ぎ、もう一眠り就こうとした時だった。

入り口からノックの音が聞こえてソチラに首を傾ける。

返事をする前にドアは開くと、そこからはララとソフィアが入ってきていた。


「入るわよっ!起きてるのは知ってんだから!!」


次女ララーシャは、まるで勝手知ったる自分の部屋の如く、タンスや色んな所からタオルなんかを出しては準備を整えるとワタシの額に合ったタオルと交換を始める。


「果。物持っ。て来た。」


くし切りに、されたリンゴや梨が乗ったティーワゴンを引きながら三女ソフィアも紅茶を入れ始める。

そこからは2人はワタシを囲むようにベッドにイスを持ってくると陣取ると紅茶や果物を楽しみながら3人の姉妹だけの時間を、他愛ない話をしながら過ごした。何やら久しぶりな気もする。

ワタシ達も魔王軍の一員として、それなりに忙しく働いていた。

ワタシは武官として指揮官として戦場を駆け回り。

ララーシャは文官や広報で領内を行き来していたし。

ソフィアは持病はあるが、それでも魔道具開発をしていたためか、こんな優雅な一時は本当に久しぶりだ。

ワタシが、そんな想いに耽っているとララーシャが(くち)への字(・・・) にすると顔をワタシに向け直して話しを切り出した。



「やっぱり、身体は芳しくないみたいね」


「そうか?

これでも昼間よりは、だいぶマシだぞ!」


「それが問題なのよっ!!」


左右を確認してから、ララーシャは息を吐いてから改めて話を続ける。


「良い、よ~~く聞いて、これはとても大事なこ事だから!!」


「う…うむ………覚悟しよう……………。」


おもわず、喉が鳴ってしまう。


「魔王の権能にエマ自身が呑み込まれ始めてるのよっ!」


「えっ何ッ!?」


「かなり。危険な。状態。、、、今の状。況は。大変。危ない。」


「どうゆう事だ?」


「私たちはまだ、成長途中の子供よっ!?

そりゃ、端から見たら大人と同じくらいには見えても、成人もしてない年齢なの!!」


「つまり。魔王という。強力。過ぎる "権能(ちから)" に。身体が。崩壊して。行ってる。」


「少しづつね、、アンタ死ぬのよっ!!

、、、、、いいの?」


「くっ……………うぅ…………………ぅん…………。」


「いいわけ無いでしょ!!!


「どうせ、パパに任されて嬉しくなって、舞い上がっちゃったんでしょ?

認められて私たちの姉である事に固執しちゃってるだからアンタはっ!!

自分の事も考えないんだからっっ!」


さっきまで騒がしかった部屋は急に静寂が訪れる。

ララは肩で息をして自分を落ち着かせようとしているようだ。

でもワタシは何処か気持ちが急激に冷えていくのを感じていた。ワタシは遠からず死んでしまうのか。

それはそれで有りなのかも知れない。

父と、それから母のいる所に逝けるからだ。

未練らしい未練は、まだ魔王として何も成していない事。それからヴァレン殿とララーシャにソフィア達を残して行ってしまう事くらいだろうか?



ソフィアはそんなララを見ているワタシを見ている。

やがてララはワタシの両肩を掴むと一滴(ひとしずく)の涙を落とす。


「私たちは姉妹でしょ?

三姉妹で三つ子なら、、、、、だったらワタシ達にも半分(3/1)寄越しなさいよ、、、。

ツラいのも、痛いのも、イヤなのも、苦労も、嬉しいのも、楽しいのも、全部、ぜんぶぅっ、三つ子(みつご)の三姉妹なんだから3分の1に分け合うのは当然でしょ?!違うの??」


「何を言い出すんだ!?ララーシャ!!!」


「血の。繋がった。三つ子だか。らこそ。権能を。分担して。

私たちで。魔王の役割。を担当。すれば。いい。」


「、、、しかし、そんな、、そんな事、出来るわけ無いだろう?」


「バカねっ!

ここに来る前に私とソフィアで話し合ってココに来てるに決まってるでしょ!

準備してるに決まってるわ!!」


「しかしどうやって!」


I.A.(イア)が。いる。」


ソフィアがイアの名前を呼ぶと頭に声が響く。


『相談内容は既に解決法を導き出しています。

お任せを。』


イアは(・・)が創ったという意志疎通の出来る会話の可能なスキルだ。

彼の不思議な能力(ちから)で生まれ、最近は魔王軍にも的確な助言をくれている。

なんでも彼も把握してない自分の事を教えてくれているという話だ。



「アイツには内緒だけどね!」


ララーシャは悪戯が成功した子供のように無邪気に、えくぼを作る

イアはワタシ達とステータスを経由して魔王の権能を掌握(かくにん)するとスキルを経由して操作していく。


「手っ、繋ぐわよっ!」


その声の後にララーシャが立ち上がると手を広げる。


「本当にいいのか?もう戻れないんだぞ?」


「ふん!今さらよ!早くしなさい!」


「怖じけ。付いても。いい。でも三人(しまい)は一緒。」


見つめてくるソフィアの覚悟を知ってワタシは恥ずかしくなる。

妹達が覚悟をきめている、というのワタシは、、、、。

ベッドから手を出してソフィアの手を取る。

反対側をララーシャが掴み取るように強引に握ってくる。

3人が輪になる。

ワタシの魔力がララへ、ララからソフィアへ、

ワタシからソフィアへ、ソフィアからララへ、

それは3人を巡って混ざり溶けていく。

それに釣られるようにワタシの思考も廻って交ざって解けていく。


ワタシはワタシが思っているよりも未熟だったのだろう。

精神的にも肉体的においても。

それを教えてくれたのは妹達だった、ワタシは姉として2人の家族(あね)として、しっかりあろうとしていた。

しかしそれに囚われ過ぎて、その2人に迷惑をかけてしまっていたのかもしれない。

父の死の間際に家族(妹達)を、2人の事を頼まれた。

ワタシは願いを叶えようと魔王になると決めた。

しかし結果は失敗していたのだ。

心配を掛けててしまっていた、ワタシは独り善がりだったのかもしれない。

エマ達から妹達が切っ掛けを、手を引って貰らわなければ分からず気付けもしなかった。

今なら3人(しまい)なら出来る気がする。

1人の想いよりも3人の想いの方が、重く強くなって強固で頑丈だ。

ワタシ1人でやろうとしては出来なかった。

でも3人の姉妹が揃えば、、、、父の願いが何だったのか正解は分からない、しかし、これが正解だったような気がする。正解だったら良いな~!

力を合わせれば、苦難も希望も一緒に乗り越えられる。

一緒に協力して共有すれば魂で繋がるのは絆だ!

絆で結ぶのは魂だ!

ワタシ達、三姉妹はもう挫けない。

私は泣きながら、亡くなった父に誓った。




真の意味でやっと魔王になれた気がするワタシは、ワタシたちは実感する。

ここからは父と母も通って居ない道になるだろう。

それをワタシたちは進んで行く、行なければならない。

そしてその(いと)続き(さき)には(・・)が待っている事だろう。

魂と魂で繋がった絆でワタシたち姉妹はそれを感じて、、、、。

もう決めたのだ、何があっても自分から死を受け入れるなんて事はしないと。

心は晴れやかで穏やかだ。

もう死んでもいいなんて思わない。ワタシを生き抜いてやる。どんな敵がこの未来に待ち受けていようともワタシ達は逃げたりはしない!!!







それから、布団に沈み込むように倒れると少しして会話が再開される。

そんな時、ふとワタシは部屋の左側に視線を向けていた、その方向には彼の部屋があって彼がいるだろう。

今は深夜だ、恐らく猫の姿のままで眠っていることだろう。

そんな事を考えているとララとソフィアの目と目が交差している事に気づく。考えていることは同じだな!

緊張が消えて笑い合う、ワタシたちは他愛ない話をして誰かが眠くなるまで夜は更けては過ぎ去っていった。





少しでも面白いって感じたら高評価・五つ星に良いね(*- -)(*_ _)よろしくお願いします

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広告の下とか上にあるよ

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