第34話 番外編バルボアンの悲劇
番外編のためイアのコーナーはお休みします。
前話を少し修正する予定です。
ダンジョンの防衛システムなんかを詳しく付け足そうと思ってます。
もうちょっと待ってね。
ではバルボアンの悲劇スタートします。
お楽しみに( v^-゜)♪
四天王の一角を務めあげていた《砂人の岩形》バルボアン・ゴルダ。
バルボアンの悲劇は彼が起こした最初の行動で決まっていたのかも知れない。
それはバルボアンが任されていた領地ゴーダで魔王様に命じられた人間界への偵察任務の準備に取り掛かっていた時だった。
町の広場に巨大なウインドウ枠が出現するとそこからネコが映り、とても信じられない話をし出したのだ。
彼は別に特段、魔王様に忠義を捧げても持ってもいなかった。ただ仕事の上司が魔族の王なだけと割りきっていたからだ。
しかし次の上司がネコと云うのは頂けなかった、彼の性格上どうしても許容出来るはずも無かった。
曲がった事を嫌い、常に真っ直ぐ誠実で有ろうとするバルボアンは汚職や不正を徹底的に正し、有る種の革命を魔王軍に起こしたくらいには五月蝿かった。
魔王軍の四天王でありながら経理にも口を挟み、常々正しい行いを義とする性分なのだ。
つまりバルボアンからして見ればネコの魔王などと魔界全土を揺るがす許されざる所業を許せる訳も無い事である。
早速バルボアンは少しばかりの怒りを沈めて単身、魔王城がある王都・暗黒中心央炉へと歩みを南に向けた。
彼のもう1つの身体とも言える、巨大フレーム装甲ゴーレム『騎士型タイプ・マーク11 汎用陸地決戦兵器ガーディデント』は先の人間軍との戦いで以前まで使っていた物が修復不可能にまで陥ってしまったため新しくバルボアンがゴーレムの能力を使い製造した自慢の逸品だ。
急拵えな事、対・特定人物撃滅改造等をしたため安全性は完全には保証出来ていないが、性能面や搭載している武器の威力だけをみれば以前までの作品とは雲泥の差で向上しているのは確かだ。
戦争内で人間軍の中に居た "英雄『剣霊聖』" に破壊され、攻撃も次々に塞がれた恨みは忘れていない。
次に合間見えたならば必ず踏み潰してやる。
と道中の暇を紛らわせていると数週間で魔王城に到着した。
城の前にある石畳の橋が新しくなっていたり門構えも変わっていたりと、魔王城の異変にムカムカしてくる。
そしてその材料費や建造に際しての人件費等も頭を過り更にムカムカが急上昇していく。
魔王城で自分が担当している4階が破壊が所々された跡と修復された様子も伺える。
イライラが募る。
全ての仕業が件の新・魔王だろうと予想出来るので苛立ちは膨らむばかりだ。
そこから怒りを何とか落ちつかせて魔王の間に入場するも、やはり新魔王とは馬が合わなかった。
何よりもバルボアンが我慢出来なかったのは "岩ダルマ" 呼びした時にはカチンと来た怒りの衝動に駈られたままに気がつけば自分が短絡的な行動に出てしまっていた。
姫様方が居ると言うのにバルボアンは腕を変形させ大砲を発射してしまったのだ。
しかしバルボアンが放った大型砲弾は綺麗に真っ二つに両断されたと思ったら、そこから先は訳も分からず認識する事も出来ないまま突然、背中に強烈な衝撃が走り彼の意識はブラックアウトした。
意識を次に取り戻した時にはアレから4日ほどが過ぎた後でここは1階の医務室の隣にある休憩所。その事を教えてくれたメイドに礼を言い伝言を頼もうと思った矢先に隣から聞こえてきた話で固まってしまう。
自分の他にも療養中の者がいるのは不自然ではない。どうやら彼らも新魔王に因ってある程度の怪我を負わされたのだろう。
布1枚で仕切られた隣から聞こえてきたのは二・三人の話声だった。
「大魔王様は新しい組織改革って奴をしてるらしいぜ」
「だからってつもりも無いんだろうが、俺達はお払い箱って訳だな~」
「そうなのか?俺っちの聞いた話じゃ~新しいメンバーも俺っち達、古巣も同じ扱いで雇い直すって聞いたけどな~」
「それ眉唾だぜ!?」
「なんでも人間界を攻め滅ぼすって話も聞いたぜ!!」
「先代様の鎮魂の儀と姫様方との婚姻を同時にするらしいから急いで取り繕さなきゃな!!」
「派閥とか、新しい幹部に四天王だろ?」
「フル=ハウス様は最後まで抵抗して一番に粛正されたしな~」
「俺は気絶しててそれ、見てないわ~」
「俺っちは会が始まる前に気絶してて全部知らなかったぜ!!」
「俺達には残るか去るかの選択が合っただけましだぞ!!」
「「だな~」」
聞こえてきた会話は何ともし難い内容だった。
だが此を聞いて居ても立っても要られず、痛む身体に鞭を打ち身体を動かした先は城の正面、外にあるゴーレムフレームがある場所へと。
そこから先はよく覚えていない。
だがバルボアンを止めようとする者を無視して退かしたりと突き進み、ゴーレムに搭乗して最終奥義を魔王城に照準を併せて、ぶっ放したのは朧気な記憶の中にある。
城の中にはまだ、沢山の人達が居るというのに、姫様方が、ジャックや、残りの四天王や魔王軍団員がいるという事をこの時の一瞬だけ頭からすっぽり抜け落ちていたのだ。
混乱していたんだろう、と思う。
フル=ハウスさんが亡くなっている事や地盤固めのようなモノがバルボアンの知らない内に進んでいて、組織自体も新しく・変りだそうとしている事を、あの小さかった女の子達が成長して、嫌がっていた魔王職を継いだ事を聞かされて、噂程度の嘘も交じっていただろうが、後悔しても遅かった。
バルボアン本人と装甲とは一種の融合の様な形で動かす。
その時、彼はこのゴーレムのコックピットから、このゴーレムを目印に迫り来る、赤く鋭く光り輝く閃光を目にして意識が消えた。
薄れ行く間、天に召されながらバルボアンは思った。
せめて、姫様達の晴姿と巫山戯ている大魔王の指揮の元で邁進するであろう魔王軍の行く末を見てみたかったな~と。
太陽
青空
雲 空
雲 空
風
石 砂 Y 砂 石
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土土土土土土土土土土|大根|土土土土土土土土土土土土
土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土土◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
目覚めると視界いっぱいは真っ暗だった。
不思議に思って身体を動かそうとするも動かない、どうやら何かに邪魔されて微動だに出来ないのだ。
ワタシは死ななかったのか?あれから何れだけの時間が流れたのだろう?
疑問は尽きない。しかしここで違和感を感じた、頭の上つまり髪の辺りに風を感じたり、暖かったりするのだ。
バルボアンはどうにか身体を上に目指して動かしてみた。
すると地面、土から顔が出てお天道様が輝いている。
そこで気づく、変だ。
体のサイズがおかしいのだ。もしかしてゴーレムだから削れて小さくなってしまったのか?
そう思い手を見てみる。
そして愕然とするワタシの腕は植物の様になっていたのだ。
葉っぱというより、野菜みたいな、ゴーレムは野菜を食べない、食べるのは魔力の含まれた鉄分等の含まれる鉱石や岩等だ。なので植物についての知識は多くない、………………確かコレは大根のようなモノが一番近いだろうか??
えっ?ワタシはダイコンに成ったてしまったのか?
少ししてバルボアンが生えている大地に何人かがやってくる。
「見つけた、やっぱ~いきなり出現してたっぽいなσ(゜Д゜*)」
髪は白銀に鈍らせ左右非対の瞳をした青年と彼の後ろには続いて何人かの人達が居り、青年が地面からワタシを持ち上げ、引き抜き横から女性陣が覗き見る。
「此がマンドラゴラかぁのぅ?!初めて見たのぅ!!」
「クリクリお目目が愛らしいぞ!」
「可愛いわねっ最高じゃない」
「良い。新し。い園内。のアイ。ドル。」
「キュンキュン来ますネ☆」
「僕は怪しい感じがするけどな~!!」
突然の事に驚き声を出す。
「きゅーきゅー」
「きゅ?」
「きゅーきゅーきゅー」
しかし出てくるのは自分とは思えない。
何とも愛くるしい鳴き声だった。
どうにかして、この状況を訴えようと伝えようとしても変わらず彼らと話す事は出来なかった。
「きゅきゅっきゅー」
「よしっ!じゃあ連れて帰るかO(≧∇≦)O」
「ききゅ?!きゅーきゅー」
「きゅーきゅーきゅー!!!!」
図らずもして生まれ変わったバルボアンの願いは叶い、マンドラゴラ生は転機を迎えようとしていた。
おまけ




