第32話 レットは四天王
前回までのあらすじは
レットは半世を走馬灯した。
2022年6月23日、加筆しました。
ストーリーに変更はありません。描写の追加です。
イアの異世界クリニック
〈ドラゴンについて〉
この世界ではドラゴンは最初に神に生み出された原初の神龍たる守護龍と、その子孫の種族である通常のドラゴンと竜であるワイバーンがいる。
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四天王ゴーレムなんたらが、ノックダウンして数日。
オレはフォオ(男性体)と子供の身体でも疲れない程度の訓練をしたりしながらも、その合間合間に帰還命令によって集まりつつある旧魔王軍の幹部の武官・文官と顔を会わせる日々を繰り返していた。
去るものは追わずのスタンスで受け継ぎ作業なんかもジャックを筆頭に全任せで済ませているけど大丈夫かな?
イアと連携してからはスムーズですっ!とか言われたから大丈夫なんだろうけど。
機密情報の漏洩の不安とかの心配はイアから報告が上がってきたりして新しい魔法を[スキル|創造]でイマジネーションを爆発させて事なきを得たりなんて出来事もあったりしたけど、それも昨日の事。
んで、今日。
ひまなのでダンジョンの機能の試運転も、してなかったので今から始めようと思います。
メニューからダンジョンを選んで、使い方を調べる。
ほうほう!なるほど~。
ダンジョン内であれば監視カメラみたいのが無いのにダンジョンの中の様子は見たり出来るのか~!
そういやなんか前にイアに説明された気もするな~
f(^_^;
すっかり忘れてた。ウッカリウッカリ
さてと、まだ幹部や四天王が全員帰ってきてるって訳でもないし。
((イア、この前の四天王を基準に、それぐらいの強さの奴が魔王城に近づいて来たら分かる様に設定して~ ))
『畏まりました。
レベル帯、及びオーラの総量等で判断します。
ではアラームが鳴るようにセットします。
ボスとエマ様達にも知らせるようにしますね。』
「OKっ~ケ~♪」
「なんじゃ?いきなりしゃべり出しよって?ワシにも見せい!教えい!」
フォオがオレのウインドウを覗きこんでくる。
「おぉおう!イアじゃったか!退屈せんで面白いの~ぅ!!ホレホレホレっと!」
「あっ!ちょっと!勝手に触るなよ~」
「別に~良かろう?減るモノでもないのじゃ!それ、ワシに構え!!一緒に遊んでやるぞ!!」
フォオは言いながらオレの腰を掴むと回転させる。
どうも、オレが子供の見た目なのを良いことに、やたらと愛す感じで接してくる。
「あーーーーー目が回るッッッーーーーー!!!」
「おーー楽しいのぅ!心が踊るーーーーーーー!!」
『『グーイン!グーイン!グーイン!グーイン!グーイン!グーイン!グーイン!』』
巫山戯けているとウインドウ画面が目の前に現れて画面一面全てが赤色に点滅している。
〈侵入者あり〉の文字がデカデカと表示して浮かんでいた。
『報告です。バルボアンより1.5倍の強さの侵入者が魔王城の敷地内に入りました。
現在は森の中を一直線に城を目指して進んでいます。』
「イア!モニターに切り替えてくれ!」
『了解しました。
映します。』
「うぅ~ん!耳がガンガンするぅ~。ヴァン助けてなのじゃ~」
ベッドに倒れたフォオを無視してウインドウに大きく映っている映像を見たオレの一番の感想は。
「あっ犬だ(U^ω^)」
だった。
★
特に門番と戦闘になる事も無く普通に城の中に入って行ったので四天王もしくは幹部である事が伺える。
門番兵はまだフォオとの戦闘(フォオが一方的に倒した)
での傷が癒えていないので普段のウシーブラザーと違い、一般兵が務めている。
自室からウインドウ越しに映像をリアルタイムではあるが見てるだけでは何も出来ないので魔王の間に向かわなくては、どうしようも無い。
「行くぞ!フォオ。」
「う、うむ。今日のヴァンはドSじゃな~」
((イアっ、今の状況はエマ達にも知らせてるんだよな?))
『はい。
既に問題なく対処済みです。』
「ohぅまた無視かのぅ!これも又、あり有りじゃ♪」
プルプル震えながら、そんな事言われてもな。
とりあえず無視続行で。
『それから、ここからでも鑑定や魔法攻撃にダンジョンの防衛システムを使用可能です。』
・・・・・・・・・・・・だよね~(;゜∇゜)
よし!次からはそれで意向。
後ろの方で悶えていたフォオがポンッ!煙とともに光ったと思ったら女フォームになってニマニマしてるフォオさん。
目がガチっぽくて怖いですよ。
それからオレはフォオに抱えられ、オレの部屋に迎えに来たエマ達と一緒に安定の魔王の間に行くのでした。
フォオに抱っこせれたまま、いつもの狭くて暗い隠し通路みたいな所を移動中、手持ち無沙汰から監視モニターを起動して見ていた時。
画面に映っている狼男かな?を見ていたからか、ふと思い出す。
そういや、犬をゲットしたな~って事を。
フォオが門に突撃してオレに会いにきて劇的な出会いをした日にガチャして、その時に柴犬が出てきてたハズだ。
フォオがキツネでイヌ科だからなのか犬が出た訳ですよ。
因果関係は多分そんなに無いはず。合ったとしてもそんなに重要かは微妙だし。今は置いておく事にする。
メニューの《どうぐ》からさがして、ダンジョンの覧からスクロールしていって、見つけました。
ウインドウの画面に柴犬の姿が現れる。オレはそれをクリックして手元に出す。
魔方陣が通路の床に現れて柴犬の子供が出現する。
「わふっ!」
「なんじゃ?いきなり?犬じゃな!どうした!ワシの子供かの?」
「いや、違う。」
すかさずツッコむオレに抱き付こうと飛び乗ってくる仔犬。
「また、召喚したの?懲りないわね!アンタッここは魔王城なのよ!動物園じゃ無いんだから!そこん所、ちゃんとしなさいよね。」
と言いながら空中でキャッチしたララーシャさんは仔犬を撫でくりまわしてた。
どんだけっ!!
「可。愛い。次は私ね。ララちゃん。」
「うむ。その次はワタシだ。
だが、しかし、ダメだ、謁見を待ってる者がいるのだ。急いで行かねば成らない、、、、、、つまり何が言いたいのかは、だな、ゆっくりはして要られんぞ!!早くするためには皆で撫でような。」
スライムの意思!!弱すぎだろ!!
駄目だコリャ!!!
閑話休題
尻尾をフリフリしてる仔犬のこの子はあれから、やっとオレの元へ来れて嬉しさ爆発。尻尾が千切れる勢いで尻尾を振りながらオレの顔を舐めたりしてる。
全体的に体が白いので名前は〈〈シロ〉〉と命名。
そもそも名前考えたたりするの得意じゃないのに数えきれないレベルの名前を付けたので、もう見たまんまが一番、覚えられる、、、、、うん、そんな気がする。
そんなシロだが、今はチビとケンカしてる。
チビ的にはガチギレのケンカとして。
シロ的には楽しい遊び相手として。
「わっふ」(^ω^U)ワンワン
「なぁ~」(ФωФ)シャー
人の身体を使ってやたらと本気のテンションでやられると大変ですよ~。
そろそろ魔王の間に着きそうだ。
いまさら遅い気もするけど画面越しにスキャンでもしてみるかな~
(*≧∀≦)人♪
___________________________________
:名前/レット・ボード :種族/レッド・ウェアウルフ(紅楼魔狼)
:性別/男
:年齢/108 :レベル/63 :状態/人狼化中
:職業/剣士 軽戦士 火魔法師 双剣使い
:称号/四天王《双炎の狩人》 紅楼魔狼の生き残り ○○の子
:階級/人狼 魔王軍の四天王
___________________________________
ほう。レットは四天王なのか~!!2人目ね~。
了解( ´∀` )bちぃ覚えた
★
ジャックに連れられて魔王の間に入って来たのは真っ赤な深紅の髪に赤いジャケットに赤い剣を2本、背中に携えた全身赤色のコーデで決めた赤いオオカミの人、レッド・ボードくん。
名前も赤いし赤色大好きかなっ!?
ジャックにはオレとレッド、双方の紹介を任せてオレはレッドの観察をする。
件の本人はダルッと田舎のヤンキーじみた立ち姿に、気だる毛に明後日の方向を見据えてジャックの話を聞いている様子がしない。
良いのか?それでも四天王なんだろ?
っと思ったがジャックの話に耳を傾けてみると、どうやら彼は四天王の中でも一番最近就任した若い部類らしい。
50年くらいらしい。それでも新人って言っちゃう辺り魔族って長命だよね~
玉座の上、クッションに肘を置きながらジャックの話に頷きながら聞いているとレッドくんが睨みながら此方を見つつオレに囃し立てる。
「本当にアンタが旦那をっ、魔王様を倒したって言うのかっ!?」
まだ、ジャックさんの説明とか口上が終わってないだろうに、コイツ頭の中もヤンキーかよ。
呆れているとレッドくん、双剣をオレに向けて戦闘ポーズみたいの取ってる。
マジかっ!
危険物は事前に回収しと乞うぜ!!
警備が"ざる"だぜ!猿だっけ?まぁ、どっちでもいいや!!
なんて考えていると、エマが腰に掛けた刀に手を取ろうとする。
ララーシャさんもなんか武器とは持ってないけど姿勢をレッドくんに向けて手を動かそうとしてる。
ソフィアちゃんは本を取り出してページを開く。
ちょっ、ちょっっと不味いぞ!!
エマ達に思念会話で動かないように慌てて言ってなんとか両者が激突するのを止める。
ララーシャから端から見たら不自然との御言葉を頂いたので、手をエマ達に向けて攻撃を止めよ的な合図を送った感じを醸し出す。
ん?なに??構えたまま動かないレッドくん。
どしたの?
あっ!(・o・)
なんだっけ~?
そうだった、えっとね~
「ライブえぃ(じゃね~や)おっほん!
空に浮かんだホログラム(でもないか)違うかな、、、ウインドウ画面に映し出された映像を見たんだろぅ?
だったらもう答えたは君の中にあるはずだ。
君の仕えていた王は……もう居ない。
そして、オレが新しい魔王でキミの主だ。」
どうだ!!この魔王っぽい強そうな言い方は!
グッジョブじゃない?
いい感じだと思うのだが、どうだろうか?
自画自賛杉るかな?(*´σー`)エヘヘ
「ふざけるナぁぁあぁあああああああぁーー」
なんかいきなり激昂してオレの方に走りだして来てるんだけど?
どしたの?情緒が心配になるレベルですよ、まったく
┐(゜~゜)┌
おっ!剣に炎が移っていってる、どうやってんだろ?
オレがやったエンチャントとは違ってるな~。
でも残念。気になるけど、あと回しだな。
ここで又、戦うのは芸が無さすぎる。
右手を前に出してっと!これで動けまい。( *´艸`)
「くっ、そっ、、、!!」
絵に描いたようにお決まりの言葉を吐いて悔しがるレッドくん。
「ここ数日、キミのようにオレを見た目でなのか舐める者が後を絶たなくてね。
スキルポイントが有り余っていたから新しいスキルを覚えたんだ。どうだ?便利だろ!!」
なんかこの説明してる感じ勇者を前にしてる魔王っぽくて嬉しくなってしまう。
ポイントで変換したのはスキルツリーにある物ではなく、レベルアップ時に選べるタイプの限定スキル。
オレはレベルアップはしているけど、レベルアップ時にやらなければ成らないステータスポイントやスキルや魔法の選択習得などをしてなかったので、今はゆっくりではあるが進めているのだ。
しかしステータスはなんかこれ以上出来ませんってなってステータスポイントが余ってるんだよな~。
どうすればいいのか分からんので、もう放置の方向で無視してます。
頭の中で思考が違う所に向かってしまったので、右手を波のウェーブみたいにして気を反らす。
あっ、ヤベ!!レッドくんと話してる最中だった、忘れてた!てへ
(・ωく)テヘペロ
てへぺろってしてたらなんかレッドくん、めっちゃ震えて顔も真っ青になってる。
真っ赤コーデなのにね。
どうしたもんかと思ってたら、玉座の奥の方でシロと戯れてたフォオがやって来てオレに言う。
「ちゃんとは見とらんかったが、あのような輩、特に犬は上下関係をしっかり教えこまんと何時までも言う事を聞かんぞ!
なぁ!シロよ!」
「わふっ!!」
シロはオレの腕に抱き付いてベロを出してしっぽをメチャクチャぶんぶんさせている。
「なんじゃと!!ワシがお姉さんでお主が弟に決まっておろうが!!」
横でフォオの茶番が始まったので無視っと!
でもアドバイスはしっかり受け取っておこう。
「どうした?さっきの威勢は?やっぱり、オレは到底認められないか?
だったら今から決闘でもするか!!勿論!殺しは無しっだけどな!!!」
飛び降りようとして子供の身体で此処から落ちたら死にそうで怖くなったのでイアに風魔法と超能力を使って貰って操縦も任せる。
無事、格好良く降りることに成功。
ありがとうイアさん。
さてと武器は無しでいいかな。
ゴーレムの時は九条ネギだったけど、相手床にめり込んでたから今回は素手で行こうかな。
フォオとの修行の成果を見せてやろう。
オレはレッドくん目掛けて歩き出すと、少しして速度を上げて走りだす。
「けふっ」
レッドくんに近づくと手を上げて拳を作って振りかぶる。
「必殺・魔王正拳突き!!!」
「そいつ、気絶してるわよっ!」
「えっ?」(*゜ロ゜) σ( ̄∇ ̄;)
オレとエマが同時に驚く。
渾身の魔王パンチはレッドくんに当たる前に止まり、ララーシャさんからレッドくんに二度見に行き交うと拳を下げる。
エマさんも気付いて無かったんだ。武士っぽい感じの出で立ちとしゃべり方なのに、もしかして戦う方も残念系なの?
それにしてもマジで?レッドくん!!立った常態で気絶したの?逆に凄くない??
『ボス。
レッドでは無くレットですよ。』
別にどっちでも同じじゃない?。
良くない別にどっちでも、違うの?
(・3^)テヘペロ
エマ・ララ・ソフィア、魔王3姉妹の専用と化しているネコーズの名前も募集してます。
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