第31話 心臓を杭で打たれれば殆んどの生物は死に絶える
前回までのあらすじは
謎の赤髪が、、、、、、ちょろっと登場した。
人気が、ブックマーク少ないのは更新が遅いからかな?反応が無いのはっっ。
(;´゜д゜`)かなしい
I.A.のワールド・クリニック
〈吸血鬼について2〉
ヴァンパイアとは元来、夜の住人で有りその王に相応しいだけの能力を誇り強大な魔力を武器に他を圧倒するだけの能力を持っている。
しかしその分、弱点も多く存在ある。
その最たる例には十字架・水・陽の光、等が挙げられる。
だがヴァレンはそれを無視出来る数少ない存在と云えるだろう。
◎十字架は信仰心を糧に神の力を御業として一端を行使するとした時、この異世界には宗教形態事態が違うため機能しないだろう。それ意外にも信仰心に因る物などは違うため一切、効果が無いと考えて問題ないはずである。
しかし此とは別に、この世界には光魔法・聖魔法が存在する、そして恐らく此等はヴァレンに一撃を与えると考えられる。
電撃のような激痛が走り動きを止める等の効果を発揮する。
◎水、水面・流水はヴァレンが元々人間であるため意味を成さないが聖水は聖魔法によって生成された物ならば効果を及ぼす事だろう。
◎陽の光、これもヴァレンが元々人間である事を由来にヴァレンの身を焦がす事も、灰になる事も無くなっている。
しいて記すならば、日中に陽の当たりながら活動をすれば違和感を感じる程度でHPが微量の減少やステータス・ダウンが発生するが直ぐに回復して、は繰り返すくらいだろう。
他にも心臓を杭で貫かれるや銀の弾丸や武器での攻撃やにんにくがダメや住居・訪問した事の無い家への許可無き侵入がある。
しかし、心臓を杭で打たれれば殆んどの生物ならば死に絶えて終うし、首を切り落とされてもそれは同じである。
銀での攻撃や香草等もそもそも科学的に根拠と意味が無いためヴァレンには効かない。
初めて訪れたも何も建物の中に家人に断りなく招かれずに侵入すること自体が困難であるためこれも又該当しない。
ここからはヴァレンの各個能力等について。
◎膨大な魔力を変換して怪力から回復力・再生力に無理な身体能力を可能とする。
◎霧やオオカミ等に変身することも可能では有るが現在は無意識にこの能力を発動し猫や子供に変身中。
◎キバによる吸血は食糧としてでは無くステータスの一時的な上昇と相手からの魔力とHPの奪取に限られる。
相手はステータスの著しい低下と行動不能を起こす。
◎下級の眷属の使役と生成も可能。
◎空中浮遊・歩行は不可能。
水面も歩けない、のだがヴァレンがヴァンパイア関係なしに水がそもそも苦手・キライなので雨・お風呂と濡れる事を個人的に弱点としている。
◎火に弱くはないが魔法的な火は普通程度に攻撃を受ける。
◎瞬間移動の際は身体が無数の蝙蝠に変化したり、妖力の形その物が蝙蝠だったりする。
転じて一時的に周囲を自分の支配領域を作り出すダーク・ホールを使用する技があるのだが、蝙蝠が飛び回って覆い闇を演出するのに駆り出される。
◎満月の夜はそれなりに力が増大するがオオカミ男程、あまり効果や関係も薄い。
◎夜や昼間に影の中を移動する事が出来る。
◎催眠や悪夢・夢への干渉も数秒なら可能としているが長くは持続しない。
◎肌は白くなり髪は銀色に落ちて瞳も血の色に変わっている。吸血鬼になったのが17歳であるためデフォルトはその姿としている。
◎ツメは少しは鋭く・伸ばす事が出来る。
翼や尻尾は生えていない。
◎種族として不死身ではあるが不死者ではない。
◎そして鏡にはちゃんと姿が映る。
◎ヴァレンの紋章・刻印は蝙蝠と欠けた月の真ん中に瞳が有り、薔薇が巻き憑くイメージがされている。
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俺の名前はレット、レッド・ウェアウルフであり魔王軍の四天王だ。
俺の一番古い記憶はまだオオカミだった頃、死んだ母親の傍を離れられずに少しずつ弱っていた時のことだ。
そんな時、近付いてくる知らない匂いにオレは恐怖と震え、怯えから唸り声を上げて威嚇したが力が入らずに倒れてしまう。
そんな俺を○○は不憫に思ったのか、或いはこのまま死なせてはいけないと思ったのか、聞いた事が無いから分からないが○○は弱っていた俺に手を差し伸べ助けてくれた。これだけは何があっても変わらない事実だ。○○は俺の育ての親であり俺の家族になった。
それから俺は○○の元で狩りの仕方や自然の中での生き方から外敵への対応の方法等を教わりながら成長して数年後、○○から巣立ちことにした。
人化する事を覚えたあとは時折、森に入って来た侵入者である人間から衣服を奪い、村などの人間の領域にも赴いた事もあったので巣立ちの際も懸念は少なかった。
単身、各地を巡っては旅を続け沢山の見聞を広めていった。
やがて最後に辿り着いたのは魔王が治める魔王城だった。それから俺は奇妙な出会いにより魔王本人に見出だされ魔王軍に入る事になりトントン拍子に2年が経ち頃、俺は四天王の1人に上り詰めていた。
過酷な仕事で何度も死にそうな目に遭って正直、辞めたいと心底思ったか知れない。
そして人間軍からの進行を防ぎ、帰ってきた俺に今から1ヶ月前、魔王様から長期休暇の任を初めて下された俺は久しぶりに故郷に里帰りする事にした。
思い返せばもう、何年も○○に会っていない。
そう実感すると会いたくなるものだ。せっかくの魔王様からの命令である。早速、帰郷することにした俺は故郷のある場所であり人間の領地で言うところのフレアムーンの国の樹海の奥の森フォレストスノーへ、親である○○が居る元へと帰ることにした。
野生に名前は必要ない。野生に必要なのは生き抜くための経験とその知恵、そしてそれを振るうための力だ。
それを俺に教えてくれた○○に俺はこの旅のお土産として旅で知り得た思い出を沢山の話をする事にした。
魔王様から名前を授かり、守護する土地を与えられ領主になった事。
世界には旅をするまで知らなかった物が者がモノが溢れている事を。
野生の知恵としては意味の無い事かと不安に駆られもしたが、そんな事もなく再会した俺達は日が暮れるまで、今までの出来事を互いに話込んでは日が登ると又、話をしてを繰り返して数年間の寂しさの様なモノを埋めれた気がした。
そんな日が続いたある昼頃、一羽のフクロウが俺の前に舞い降りた。手紙を持たされており内容を読んだ俺は直ぐさま魔王城に帰還することにした。
☆
俺に要件である手紙を届けたのを確認したフクロウはその後、忽然と姿を消した。
俺は○○に急遽、魔王城に戻ると告げ走りだした。
それから数日、魔導具等を使い2・3ヵ月は掛かる道中を短縮して何とか帰還した俺の目に広がっているのは山よりデカい巨大ゴーレムの装甲だった。
魔王城まえに鎮座するこのゴーレムは四天王の1人であるアイツも俺と同じ様に帰還命令を受けてたって事だ。
それにしても眼前にある、この通行を邪魔しているコレはアイツの外側の身体なのだが、これが此処にあると言うことはアイツは今も魔王城に居ると言う事になる。
気難しく、自分にも他人にも厳しいアイツが装甲を置き去りのままにするだろうか?
付き合いはそれほど長くない、それでいて気が合うという訳でもない。それでも戦場で何度も死線を潜り抜け背中を任せた仲間である。
ある程度の性格は考えられるくらいには時間を共にした。
そこから推測するにバルボアンは直ぐに魔王城から帰るつもりだったから脱いだままにしたが予期せぬ事態に合い現在まで放置されている、或いはもうバルボアンは生きておらず、外側のゴーレムだけが残ったまま動かす手立てが無いためこれもやはり放置されているか、だがどちらにしてもバルボアンの安否が危ぶまれている状況なのは違いないという事だ。
言い知れるプレッシャーを感じながら俺はゴーレムを避けて、遠回りする形で移動して魔王城へと到着するした。
するとここで違和感を覚える事になる。
真新しくなった石橋と門に、見たことのデザインの騎士、声を掛けても無視をするか頷きはするが喋らず、結局は会話をしようとしない。
よくみれば城の中も壁などに修復した痕が見られる。
これは新しく魔王に就任した者の手だろうとすると、底知れぬ恐怖が込み上げてくるが今はそれを抑える。
見知った格好の兵士に案内されて魔王の間に着く、道すがら聞いてみると、やはりバルボアンは俺の3日程まえに到着し魔王様の娘や新しい魔王である大魔王に謁見したと言う。
大魔王?なんだそれは?あの巫山戯た猫が魔王というだけでも俺はおちょくってると感じたというのに、更に謎の大魔王だとっ!!
怒りに奮えながら城のいたる所に修復の痕があるのを目にし再度感情が動く、別に魔王城に感慨は無い、魔王様を心から尊敬も、そこまでしていなかったかもしれない。しかし、田舎者の俺を認めてくれて四天王にまで任命してくれた。俺は少なからず魔王様に恩を返そうと。魔王様を父親の様に思っていたのかもしれない。そんな感情を混ぜ汲みながら歩みを進ませて着いた魔王の間で、そこで俺に待ち構えていたのは本来なら黄金に輝く大きな玉座に堂々と君臨しているはずの魔王様では無く、その玉座の大きさからしても小さく不釣り合いであり不自然に場違いな人間の子供の姿をした少年が座っていたのだった。
☆
子供の姿である事、偉そうに玉座に佇んでいた事が引き金になって俺は理性と今まで溜めていた我慢が飛んでしまい開口一番にケンカを吹っ掛けていた。
「本当にアンタが旦那をっ、魔王様を倒したって言うのかっ!?」
問いながら俺は魔王様、先代魔王であるエボルト様から下賜された、俺の2つ名《《双炎の狩人》》の由来にもなった双剣を構えていた。
俺の動きは、敵対行動を何でも無いかの様に一瞥した後、現魔王であるこの少年は周りに居るエボルト様の娘達を手で制いすと玉座に座ったまま涼しげな顔で答えた。
「ライブえぃ、、おっほん!空に浮かんだホログラム、、、も違うかな、ウインドウ画面に映し出された映像を見たんだろぅ?
だったらもう答えたは君の中にあるはずだ。君の仕えていた王は……もう居ない。
そして、オレが新しい魔王でキミの主だ。」
「ふざけるナぁぁあぁあああああああぁーー」
その物言いに咄嗟に走り出していた。腹が立ったからといって後先考えずの行動に一瞬の後悔が募るが、走りだしてしまった足を今さら止める事は出来ない。
双剣に炎を灯し、もう少し直ぐで魔王に近く距離まで来た時だった。
男が右手を前に翳すと動けなくなってしまう。
「くっ、そっ、、、!!」
地面についた両足はビクりともせず、俺はこれ以上は先にまったく進めなくなってしまったのだ。ならばと手に持った剣で、と指先を動かそうとして絶望する。やはり動かせないからだ。
「ここ数日、キミのようにオレを見た目でなのか舐める者が後を絶たなくてね。
スキルポイントが有り余っていたから新しいスキルを覚えたんだ。どうだ?便利だろ!!」
うっすらと微笑みつつ俺を見て言う。
右腕をっ、指をっ、遊ぶように動かしながら、俺を長年の友人であるかの様に。
その顔は幼い少年でしかない。ただ、笑いながらの問いかけに。
普通のなんてことのない雑談に。
それすらが、俺には恐怖の権化の如く映った。
冷や汗を滴し悪寒に震えてしまった。
野生的な感、もしくは動物の本能、或いはその両方が早鐘を鳴らして警告する。
アレに抗うのは駄目だとっ、無理だとっ、。
敵対的行動を取ってこそいたが、今と為っては俺は面と向かってアレと対峙出来るだろうか?
答えた、、、、、、、否だ、無理だ。出来ない。
あの笑顔だけで、威圧に圧されてしまった。
心が折れてしまったのだ、もう俺は魂から負けを受け入れてしまっている。
「どうした?さっきの威勢は?やっぱり、オレは到底認められないか?
だったら今から決闘でもするか!!勿論!殺しは無しっだけどな!!!」
そう言い魔王は玉座から飛び降りてくる。
地面に着地する瞬間に風が巻き起こり、ふわっとした後に一陣の柔らかい竜巻を起こして消えていく。
そして俺の方向へとやってくる。
もうヤメテくれ…………………。
戦意を喪失させてしまっている俺にはっ、もう一度、この魔王に啖呵を切る事も、剣を構えて立ち向かう事が、立ち上がる事がっ絶対に不可能だと改め実感してしまったのだから。
死を実感した事は戦場で幾度とあるが、それらが生ぬるいのだと告げている。
この男と戦って死ねば。俺は二度と輪廻転生する事が無い気さえしてくるのだ。
この魔王はまるで "死を具現化した" 生きた化物にしか思えない。
そのまま俺は意識を手放した。
ここまで読んだ君!
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