第21話 萌っ!!
前回までのあらすじは
次女と三女が口ゲンカを始めたので怯えているとヴァレンは未確認生物認定されてしまう。
I.A.の異世界クリニック
〈魔王の権能〉
魔王の職業・称号を持っている者は必ず、自動獲得するユニークスキル
魔族や魔獣など、人に仇なす存在を強化する波動を放つ。
そのオーラは使用者を起点に世界全土に広がり、Lvから身体能力の増幅、果ては感情を昂らせる。
発現点から全方向に波のように進み、近いと強く影響を受け、遠くなると威力が弱くなる傾向のため、効果は低くなる。
忠誠心は関係なく恩恵を得られる。
さらに人によって別の特殊能力が使用者本人に合う適性能力として、もう1つ開花する。
常に発動している常態のパッシブタイプ。
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ヴァレンの異世界生活二日目の午後
ヴァレンは猫達と踊っていた、、、?
もとい、手を伸ばして全身を使って机になんとか手を届かせようと''ぴょんぴょん''していた。
くそ~!!届かない、、元に戻りたい、、、のに、、、、戻れない!!
この、むなしさ!空虚さよ!お菓子食べたい!
こんなに惨めな事はない!お菓子ーーいe!!!
悲しい(。>д<)
『〈風魔法|飛行〉や〈超能力|念働力〉を使えばテーブルの上に届くようになります。』
oh!(・д・oノ)ノ
そ・・う・・だ・・ね~~~
盲点って奴だ!サクッと飛んでサクリっとクッキー食べよう。
飛行魔法!発動!キッラーンほしほし
フワッと浮く事に成功っ。
ヨーーシっーーー!行くぞーーーー!!
おっと、あれ?コレ案外って言うか、めちゃくちゃ難しくないっっ!!
イアさんイアさんイアさんやっ!制御の方を、うわっっと、よろしくっ、お願いします。
『ハイ。
………完了しました。
テーブルの上に着地させます。』
◆
クッキーを摘みながら今後の事を考える。
周りから微笑ましい目でオレを見られてる気もするけど、お菓子に夢中なので知らんぷり、気がついてない事に常態っと!
そして不意にメニューの錬金で作った武具なんかの中で、次の武器を作りたいな~っと思い出して素材の中にある先代魔王からドロップっ、、、言い方が悪いかなコレ、遺品だな!遺品のことを彼女達に言わなければならないことに至る。
『預かっている遺体や壊してしまった剣もありますね。』
あっ~うぅぅ、、そうだね~~。
そこでオレの後ろの方に、わざわざイスを持って来てケーキを食べ始めているエマに向き直ると肩に手を置き"ポンッポンッ"っとしてあげて"ウンウン"頷く。
「なっ!なんだ!その、全部わかっているっと、言わんばかりの目はっ!!」
「なんか可愛いな~っと思ってさ!」
エマさんったら服を着替えて戦闘用ぽかった奴からドレスがフリフリになってるし武器の刀みたいな奴もぶら下げてないっって言うか、三姉妹達、着替えてる~!!
ゴメン!今気がついた~!
エマは明るい緑色のフリルの多いドレス。
ララさんはさっきと打って変わってチャイナドレス、色は黒と赤をふんだんに使っていて豪華な感じの印象を受ける。
ソフィアちゃんは薄い青色に重めの印象が強いドレス、の上に同色の上着みたいなのを羽織ってる。
照れて手を止めてしまうエマ。
なんか高級そうな素材の木から作られた椅子に座り、足を閉じてフキンを掛け、クッキーをモスモスと小さく食べている。
なんか育ちの良さが見えてきて、武士っぽいしゃべりとのギャップで所謂、萌って奴だ!
「萌っ!!」
ジト目でララーシャさんに見つめられて数秒後、溜め息を吐かれる。
ん、なぁ~にぃ~??
「女心が分わかってないのね!大魔王はっ!」
するとエマに顔を向けて。
「お姫様みたいで可愛いって、、。」
「ち、違うんだ!」
途端にカァァァァっと顔を赤くし狼狽え始める、手を前に出してワサワサしてる。
余計に可愛い。
「ねぇ?そう言えば魔王の権能って、今どうなってるのよ?」
ララーシャがいきなり、謎の単語を発する。
ナンダソレ?
「知らないの?大魔王でしょ!!
、、それはね。」
呆れられてしまったが、次の瞬間には説明を始めてくれるっぽい。
優しい!!
「う、うるさいわね➰!!」
「忘れていたっ!こんな大事な事を、、すまないっっ、ヴァレンどの!ワタシから伝えるべきだった~」
照れから復活したエマが、あちゃーと言いながらオレに謝る。
ララーシャも照れているようたが解説を始める。
「簡単に説明するわよっ!!
魔王のみが持つ特別なスキルでっ、配下や魔物をワールドレベルで強化するのよ!」
ふーん!何となくは分かるけど、何となく分からない、何とも言えない説明だ。
「何ですって(怒)」
「ゴメンゴメン!!」アセアセ
「仕方ないだろう!ヴァレン殿は別の世界から来たのだから、この世界の常識を知らなくて当然だっ!」
「だよね~」
っと可愛く傾げてみる。
それを真似してテーブルに三姉妹によって連れてこられてオレの近くにいた猫達も一緒になって動く。
オレの頭にいたチビは落ちないように頭に捕まって慌てる。
巫山戯ているとイアから詳しい説明が成される。
◆◆◆
成る程、ほほーん!!
ゲームのご都合主義みたいな?
それを無理くり嵌めたみたいな感じだな!
これだと最初の村や街のゴブリンやスライムなんかのモンスターが弱い理由と、しては辻褄は合うね!!
納得( ̄ー ̄ゞ-☆キラーン
「今は。エマがしなきゃ。ね。」
とはソフィアちゃん、紅茶を飲んで話に入って来なかったけど、ここにきて適切な言葉を言って又、紅茶を飲み、ケーキをフォークで口に運ぶ。
「そうね、やんなさいよ!」
「あ、あぁ!そうだなっっっ」
チラッとこちらを見るエマ。
なんだろ?
「大丈夫よ!それにコイツがやったら大変な事になるかも、でしょ!?」
ん?ンン?どゆこと?
「ララは。貴方だと。大魔王では。危険かも。って。言ってるのよ。」
なるほど、確かにその通りだ、口は悪いけど、心配してくれてるのは伝わってくるな、其処は彼となくではあるけど。
「だから。エマちゃんは。遠慮なく。魔王としての務め。をやり遂げなさい。」
「うむ!ならばっワタシが責任を持って!新しい魔王として務めを無事に果たさなければっ!!!」
一度、そこで呼吸を整えると集中を始め、ジャック達も紅茶のおかわりやケーキの切り分け等の動きを中断すると壁まで下がって行く。
エマは目を閉じて、握り拳を解き、胸の前に持って行くと、ゆっくりと広げて横に腕を左右に動かすと、そこで目を開ける。
「「《《エマ・アイリィ・スカーレットが665代の権能を命ずるっ!!
この世に生きる全ての魔の者よ!魔王の名の元にっ恩恵をその身に受けよ!!!!》》」」
ただ、単に響くのとも違う、感じのなんとも不思議な残響が波の様に世界に轟いた気がする。
凄い、、、、。
「雑な感想ね。」小声でララーシャさんにお叱りを貰う。
「何気にギリギリだったんじゃない?」
「そうね。もう少し遅ければ。人間達に攻め込まれて。いたかもね。」
「そぅ、そうだな!これでなんとか父上の穴を埋められたのではないだろうか?」
やりきった感じで椅子に戻り、一息つくと温かい紅茶をジャックが入れて、それを飲むエマ。
「あっ!そうだった!!、、、それ思い出してたんだった!」
「何の事だっ?!」
エマがオレを抱える、又ですか?
出来るだけ真面目に努めて話を切り出す。
「ごっほん!この度は、オレの我が儘で大事な家族を魔王になるためとは言いっゴメンなさい!」
「全く、幼稚ねっ敬語使いなさいよ、敬語を!!」
「何を言うっ!確かに謝罪は受け取ったぞ!ヴァレン殿!!」
「記憶を。失ったのなら。これまで。そして今の。喋り方も。許容範囲かしら。」
えっ?最後のソフィアちゃん、ソフィアさんっ!怖いよ!怖い!!
てっ言うかララーシャさんは分かってたのか、だからさっき突然、話に入って来たのか。
そりゃそうだ!心が読めるんだから、オレが先代魔王の遺体を出そうとして、そこから魔王の権能の事が過ったのだろう。
「預かってたのを返そうと思うのですが、、、、どうしたらいいっけっ?」
「わたくしが承ります。
後程、先代魔王様のお部屋に一度に御運びいたしますので宜しくお願いします。」
「分かった。」
「そうね!私達家族が、お別れ会を開いたあとに、葬儀をするかを考えるべきかしらっ?」
「すまない、ワタシは疲れてしまった。
私室に戻りたい、別れの挨拶や葬儀等は明日でよいだろうか?」
魔王の権能を発動したから疲れているのかな?
「たぶんねっ、エマはまだ魔王になるには早かったって事ね!
とにかくエマっ!今日は休みなさい。」
「ジャック。どうするの。」
「いえ、葬儀ですが魔王軍の四天王や幹部の皆さまがお城に帰還、集まってからにしてはどうかと思いまして。」
「嗚呼!それね!オレが各国の全線なんかの支部とかの砦に魔法兵を送り込んでるし、新しい入団メンバーも募集してるんだよ~」
「聞いて。無い。けど。?」
「ジャックに言われて、俺と一緒にジャックが進めたんだよ➰!!」
「アタシは知ってたけどね!、、兎に角っエマを連れて行くから、ヴァレンっアンタもついて来なさい。
今朝の間に部屋を用意してあるから。」
ララに肩を支えられてエマは部屋を出ていく。
その後について行こうとしてソフィアちゃんにエマから預けられるオレ。
★
廊下に出るとそこには扉が複数あり、ララさんが説明を歩きながらする。
「右の2つがエマとアタシの部屋ね。
反対側にある2つはママとソフィアの部屋よ。
廊下の最後の位置にあるのはパパの部屋なんだけど、アンタの部屋はっ、アタシの隣の部屋にある空部屋があるんだけど、、、、。」
言い淀むララーシャさん。
「ここは。私達が赤ちゃん。子供の時の部屋よ。」
「なるほど、使って大丈夫なの?」
疲れた顔のエマが首だけを動かしてオレの方を見る。
「問題ない、ここ数年使っていなかったくらいなのだ。
今朝の間にワタシ達姉妹やジャック達で掃除をしたぐらいだからなっ!
今は一様、最低限のモノぐらいしか用意出来ていないが後でいる物があったら言ってくれっ。」
こと切れた様に頭が下がる。
「眠ったわね!
ワタシはエマを寝かせてくるから、ジャックはヴァレンの事っ、任せたわね!」
「かしこまりました。ヴァレン様こちらでございます。」
ソフィアちゃんに抱えられながら入った、その部屋は広くてびっくりした。
「すっごい広い!」
『60平米、程ありますよ。』
マジか!いやよく分かんないけど広いってことは伝わったーーーー!
まぁ!いっかな~!ひゃほ~い!!
「ありがとうっ!ソフィアちゃん!!
そこのベッドにおろしてっ!!」
「分かったわ。‥‥‥‥‥それと後で。話がしたいから。」
意味深ですね!ちょっと怖いですよ。
「お、オーケー!!あとでね!!」
ソフィアちゃん呼びはダメではないらしい、良かった。
ソフィアちゃんは手を小さく振ると出ていく。
その時にテーブルに何かを置いたようなので、後で話そうって奴に関係するモノなのだろう。
後で見ようっと。
光がよく当たるような設計になっているようで静寂の中にあって温かい気持ちになる。
子供部屋だからだろうか、広いからか余計にそう感じてしまう。
ジャックが扉を全開に開けると、そこから猫達が雪崩こんでくる。
(ライオンもね)
なになに?寂しかったのか?お前達?!
よーし!!!思いっきり遊ぶかっ?遊ぶぞ!!!!
猫とライオンの雄叫びが上がる。
「では、これで失礼いたします!お呼びの際は、この鈴をお使い下さい。」
ベルのような物を1度、手に取り軽く鳴らすと元の場所の机の上に置くとジャックはお辞儀をして出ていく。
「あーい!了解でーす(^-^ゞ」
うしっ!他のコウモリ・フクロウなんかも呼ぶかな!
『流石に全ては呼べませんよ。
部屋がパンクしてしまいます。』
わ、わかってるよ~当然じゃっないでふか~
暇だし(。>ω<)ノ★みんなでノンビリしながら遊ぼっと♪
ランランーラーンラーンラン
ピッピッピッピッピッピピッピッピッピッピッピッ
グカー(。-ω-)zzz
ん?なんか音した??
眠いし寝よ。
よかったら高評価・五つ星に良い値( ´∀`)b
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