第12話 トゲトゲトゲ
前回までのあらすじは
ネコの姿で大魔王になってる事を知るヴァレンと寝耳に水のエマは部下の手前、動揺を隠しながら
魔王としての品格を魅せた
2023年4/17、加筆と修正を途中までしました。続きはちょっと待って(´□`; 三 ;´□`)
非武装の魔族の幹部と思われる数名、話をするにも情報がいる
I.A.!!魔族の幹部を鑑定してくれ
『了解しました。
鑑定を開始します。』
細かい情報はカットで大丈夫
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〔エフデ 男 290歳 悪魔族〕
〔ボボル ♂ 310歳 絶滅鳥おとこ〕
〔イッカン 男 103歳 リッチ〕
〔マライー 女 91歳 ラミア〕
〔フガヤク ♂ 447歳 猩々〕
〔トゲトゲトゲ ♂ 63歳 ハリネズミももんが〕
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なるほどね♪
エフデは魔界で最も多い種族の悪魔族で豪華な宝石なんかをジャラジャラさせた小太りの40代ぐらいの男性だ。
ボボルは鳥の頭に2.5メートル程の身長にタキシードを着ている。
イッカンは顔の半分が人の皮膚が張り付き、その反対側は骸骨の腰の曲がった老人。
マライーは身体の下半分が蛇の30代ぐらいの女性でリクルートスーツみたいの着てる。
フガヤクは毛が長いサル?チンパンジーみたいな奴っぽい。
トゲトゲトゲは2メートルはあるでっかいハリネズミで脇から薄皮が垂れてるからこの部分がモモンガか。
バラエティーに溢れてるな~
ありがとうございますイア様♪
ちなみに気絶してるのはボボルとトゲトゲトゲの二人。
最初に喋ろうと噛みついてきたのがエフデ、今も恐怖に堪えて、こっちを睨んでるのもこのエフデだ。
オーラの奔流は止み、鬼火などの現象も少しづつ消えていく、イッカン・マライー・フクガヤは膝を着き敬礼を遅れながらもする。
誰も彼もが黙りこむ中、その静寂を拒む者がいた。
「大、大魔王だと!ふざけている、
なめているのか、こんな者はっっっ!こんな者は…………認めない、ありえない!!!」
エフデだ。
膝を震わせながら、事実を突きつけられ
まるで真実を認めたく無くて無理矢理否定しているようにしか見えない
「知ってるか?エフデ!?無意識に同じ事を二回続けていうのは本当に心から思ってる証拠らしいぞ!」
ニヤリ
「だ、だから何だというのだ!」
「エフデ!貴様っ先程から大魔王さまに対して不敬ではないか」
とはイッカン
「ありがとうイッカン!でも大丈夫!
『こんな者は!こんな者は!認めない』(声色を変えて)
本音は二度言って自分を落ち着かせてるってさ~
一度目は咄嗟に、二度目はホントの気持ちが出る!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥って事は~?
もう認めちゃってるって訳だね!
は~い!そうで~す
大魔王でぇす♥️ピースピースイェイ!!」
エフデは臨界点を越えたのか腰が抜け、尻餅をつく。
「うん!エフデくん採用面白い!!
あっ良いこと考えた!」
そう言うとオレはおもむろに両手を掲げる。
けど肉球だったな、そう言や~。
部屋中に多彩な色の魔方陣が現れて、そこから幽霊騎士たちと同じデザインだが色の違う甲冑が魔方陣と同じ色に沿って出てくる。
幹部達は驚き戦慄しながらもその場を動かず或いは動けずにその場で待ち続けるしか出来ないでいた。
オレは視界の画面の上の方を見る。
時刻はAM6:48、つまり午前6時48分、もう朝だ。
「っとゴメン、もう朝だわっ!
エマにジャックも徹夜に付き合わせる形になっちゃったな~
エフデくん達は通常業務なりに寝るなりに戻ってくれて構わないよ」
そこでマイラーが初めて口を出す。
「しかし、この騎士達は?」
「あぁ!マイラーさんだったかな、この騎士たちは今から魔界全土に派遣するために出したんだ~」
今の言葉に全員が唾を飲む。
「いやいや、安心してくれ、そう意味じゃ無いよ
攻撃行動なんか目的で向かわせるとかでは無くてね
今現在、公務中の全魔王軍の構成員をこの城に来させる!
だから呼びに行くのとその間の交代要員でもあるって事!!これがさっきエフデの時に思いついたって、寝てるなっっっ!(○_○)」
全員がエフデに目線をやる
そしてエマが咳をしてそっぽを向く
ジャックがハンカチをサッと出し広げると眠っているエフデの下半身にハンカチを掛ける
どうやらお漏らししてしまっている。
どんだけっ!
オレは巨大玉座から、フワッと降りると
肉球で柔らかく着地する
何をするか、それを察したのかエマが近付いてくるとオレを抱え上げる。
「えっ?ちょっ?」
オレはエマの顔を見るため見上げる
「ワタシが連れていこう、大魔王じきじきに行くのは体裁が良くないだろう?」
そしてこの体勢の形になって気づく、胸が当たっているという事に!大きい
少し離れた所でエマが止まる
どうやらここまでが近づけるラインみたいだ!
上の者が下の者にみだりに接近とかしないんだな!これが!
決して、匂いを嗅ぎたくないから、ここが限界とかでは無い!エマも女の子なんだもん、深くは考えないであげて
右の肉球を伸ばす
「クレンリネス」
手のひらから魔方陣が光りだし大きく点滅する
そして消えると
(大きさは猫に合わせてなのか?小さい)
エフデの方に現れて、白い魔方陣は一度点滅すると仕事を終えて離燦する
「綺麗になったと思うよ!医務室か何かに連れて行ってあげて~!」
「はっ!」
ジャックがお辞儀をして連れて行こうとする
「ジャック、ひとまず、それが終わったら休憩だ。
休んでくれ!」
「わかりました、ご厚意に感謝いたします。」
イッカン達に首を向ける
一歩遅れてエマが体をイッカン達の方に向き直してくれる
「君たちも、戻って良いよ!」
「畏まりました」「それと、気絶してる彼等も忘れなくね!」
「御慈悲に感謝いたしますです」号泣してるンだけど?なんで?「ハイハ➰イ」返事はしとこっ!
※
「ではワタシはここに残ってヴァレンどのを手伝おう」
オレは上を向き、エマに抱えられたままで問いかける
「エマは今日、一晩で色々有りすぎたろ?家族に今日、いや昨日だな!あった事伝えて、一休みしてくれ、本番はコレからなんだから!そうだろ?
そうだな~~続きは、昼いやご飯の後のが良いか~
昼の1時か2時ぐらい再開ってことで
ひとまずっ、解散!!」
「わ、わかった。
今回は従おうっ!だが、約束を忘れるなよ?
全部直接、話してもらうからな」「ああ!もちろんだ!」
渋々、了承したエマの腕から離れ、冷たいタイルに降りるとエマに手を振る
彼女は名残惜しそうに手をわしゃわしゃした後、最後に魔王の間から出ていくのでした。
※
オレは一人になったこの部屋で玉座に向かって
ポムポム進んでいた
静かになった魔王の間でポムポムしてると思う
(一人ではあるけど幽霊騎士たちは今も量産されてるし
なんなら黄色の騎士たちは作業中でその音はしている
しかも式神・ゴースト・レイスなんかは相変わらずオレの回りを浮遊中)あれ?浮遊?オレ飛べたな~!!
『はい。
対魔王戦で風魔法を応用して。
身体を浮かせ空中を移動していました。』
そうだったわ➰風魔法で浮いて蔓?蔦?を滑降とかしてたわ~
「恥ずかしっっ!!」つい口に出てしまった
誰も居なくて良かった
と、思いつつおもむろに風魔法を使用
オレは風に包まれて、ゆっくりと浮上して玉座にのんびりと向かうのだった。
ボボルとトゲトゲトゲは魔物だ、
野生の勘がモノをいう
ヴァレンが大魔王のオーラを出した瞬間
彼等は感じてしまったのだ、生物としての直感を!
ボボルは硬直し、そのまま横に倒れ
トゲトゲトゲは降伏の意味を表す、お腹を見せるポーズで倒れて
そのまま気絶してしまう
彼等が気がついたのはその日の夕方
ベッドに運ばれており
部屋には自分達の他にも大勢の兵士に門番の2人等
沢山の者達がまだ、眠っていた
彼等はそろって魘されていたり
キズこそ深くないが包帯を巻かれて安静にしていたりと
改めて、あの大魔王の恐ろしさを思い知らされるボボルとトゲトゲトゲなのでした。




