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第7話 誇らしいな!魔王冥利に尽きる


前回までのあらすじは

魔王と死闘を繰り広げた。そして決着!!

っと思いきやっ乱入者が現れた





2022年3月3日にちょっとした箇所を所々、内容を加筆しました



 真夜中の魔界・悪の巣窟

総本山、ドラゴンハーフ城は半壊していた。

城を中心に森が拡がり(えん)に成るように街が作られ、その街を壁が囲んで敵の侵略を防いでる。

(かなめ)ともいえる魔王城に突如現れて暴虐の限りを尽くしたと伝えられる(のち)に第665代目の魔王となるその人こそが起こしたとあっては驚きでしかない。

これは魔界が出来て以来の大事件であり、始まりに過ぎないと後年の歴史家達はこぞって記述するのだった。






「エマ?」

ん?

魔王は手を伸ばしてその二人を手の平に乗せるとオレの近くに下ろす。


「「「娘と使用人の長だ」」」

そう説明して言い切ると魔王の体が縮んでいっている。

っというよりかは元に戻っているってのがしっくりくる感じだろうな。


「父上っ!!」


「旦那様っっ」

女性の方は魔王に駆け寄り、執事長は彼女とは反対側に回り込んで魔王の顔の鎧を取る。

その顔は明るい金髪に爽やか外国人っぽいイケメンだった。

執事に脈などを計られながら魔王は独り言のような愚痴をこぼす。


「魔力も底をついてしまった、もう時間が無い」

顔は白くなり、目も虚ろだ。

そしてオレの顔を探して、目を見ると語りかけてくる。


「君の、君の名前は何と言うのかな?」


名前っ!名前か~?

困ったぞ!後廻しにして考えても無かった!

え~と、魔王になるからサタンとか?

でも勇者からの堕落とかでもあるし、ルシファー的な感じもするし~?いやいや待てよ、

う~ん

(^◇^;)。oOピカーン☆

こっちに来た日がバレンタインだったな~

そんな気がする!

うん。

キラーン!そうしよう

だから、オレの名前は


「ヴァレンだ」


「ヴァレンかそうか、ヴァレンだね。

ヴァレンくん、君は何故、魔王を目指すのかな?」

その問いにハッとするが、静かにオレは目的を語りだした。

出来るだけオブラートに包んで聞こえが外聞が良いように話すために。


「それは、ですね、、オレが魔王になって魔界を統一したら、人の国を攻めます。

まぁ、出来るだけ?血は流さずに行けたら良いな~とは思うです。

そして世界制覇とかしたらになりますけど。

悪魔族と人間族が平和に暮らしてもらって、そんでオレは城の庭とかでノンビ~リと日光浴とかスローライフで隠居生活送りたい。

これが嘘・偽りの無いオレの本心だ、ぜです。」

魔王は俺の答えに笑顔で満足している。

でもオレの含みのある言い方や願望には気づいてような気がする。

笑った時に痛そうにしながらも話しだす。


「それは私が成そうとしていた事よりもずいぶんと大変なモノだね!

なんて言ったって世界制覇が寄り道なんだ、からね!覇道が目的じゃ無いなんて君は面白いな~」

身体を動かすのも辛そうだ。


「君を認めよう!次の魔王は君だよ!!」

女性は魔王の手を強く握りながら驚いている。


「父上!まさか、そんな、」


「いいんだよ、それにもう私の命は長くない。それにこれは魔王として決めた事だからね!

エマ、娘の君が本当は、ここに居て良い事じゃあ無いくらいなんだよ!」

エマと呼ばれた女性は涙を堪えていたが、ついに泣き出してしまう。


「でもそんなエマが愛おしいよ、父として誇らしいんだ、ありがとうエマ」

エマはその言葉に声を大にして泣き叫ぶ。

魔王にしがみつこうとして、それを魔王が手で制止と、手の平から淡い緑と暗い赤い光の球体が現れて

俺とエマに向かって飛んで来る。

身構えて、避けようと思ったら、オレの方には緑色が、エマの方には赤色が、それぞれ吸い込まれる様に入って融け(とけ)て浸透しているのが分かる。


「ヴァレンくんのモノは現魔王を倒し新たな魔王として認められた者に贈られる職業と称号だ」

つまり称号なんかを奪った形になるわけだ。


「そしてエマ、君には血筋を継ぐ者にだけ渡す事が出来る継承としての魔王の職業と称号だよ、ごめんね。

こんなモノしか残せなくて。後の事は彼と一緒に頑張るンだよ、任せっきりで悪いね、、家族を任せたよ‥‥‥‥‥‥‥‥。」

最後は声も掠れ、手は床に落ちて静かにゆっくりと息を引き取っていった。その顔は笑顔であり、まるで幸せの中で死んでいったかのように錯覚する程だ。

「父上っ!!」


「旦那様っ!」




遣る瀬無い(やるせない)な。

こんな結末考えもしかった、そうだよな。

異世界であっても生きてる事は変わりないんだよ。

その重みをちゃんと認識してなかったんだ。

実感と責任がオレに乗し掛かってくるのを遅くではあるがしっかりと実感する。


「魔王さん、オレ決めたよ。

これをくれたあんたの分も、ちゃんと魔王するよ、オレ!!」

ゆっくりと近づきながら宣言する。

そんなオレにエマは涙を拭いながらこっちに体ごと、向き直る。中腰の体勢に、そのピンクの瞳は一瞬っオレを睨んだかのように見えたが次の瞬間には女性らしい顔色に戻っていて、片膝を着き、お辞儀のようなポーズを取っていた。

執事長は魔王の服装を直したり、お世話をしていたが、それを一時中止してやはりオレに彼女と同じように、お辞儀をしてくる。


「ヴァレン殿!

ワタシはエマ・アイリィ・スカーレットという。

貴殿と共に魔王を拝命した者だ。

こんなワタシだ!頼りないかも知れないが、どうか力添え宜しく頼めないだろうか!?」

名前呼ばれるとなんか慣れないな、こそばゆい感じ。

意識してないと、あ!オレだったってなる。


「あっ、うん、よろしく!」

なんか似非外国人みたいな日本・SAMURAIとかに憧れてる外国人美女の印象です。

とっさに普通に返事しちゃったんだけど、彼女は笑顔になっている。


「それは誠か?かたじけない!!」

ポニーテールを揺らさて喜ぶ彼女、エマさん。

服装も洋風のドレスなのに、よく見れば所々に和風っぽいアレンジが施されている

金髪・ブロンドヘア(ライト・ゴールド)だけど、メッシュなのか(地毛っぽいな)所々に薄いピンク色が全体的にみられる。


「その、えっとオレを恨んだりとかしないのか?」


「うん?

確かに思わない事もないが父上が認め!

そしてワタシは直々に任されたのだ。

それに魔族は実力主義でもある、ワタシもヴァレン殿の力を認めたからこそ、共に二人合わせて魔王の職をこれから努めて行こうとおもったのだ!」


「あっ!あ~だよね~」(・´ω`・)

こっちまだ、ブルーから立ち直れてないんだけどな~~

なんてやってると、ここで執事長がオレの方を向く。

何っ?急に、怖いや!


「先代魔王様、完全に亡くなられました」

言われて魔王の身体を見ると、そこから魂のようなモノが、フワリッ~と出てくるのが視えた。

他の二人の様子からして、これが異世界の常識なのかと納得しそうになったけど、どうやらコレはオレにしか見えて無いようだ。

それなら、イア!

この魔王の魂を回収してくれ!えっと出来る?

『かしこまりました。

問題ありません。

実行中

…………

………

……

回収に成功しました。』

良かった


『魔王の討伐で経験値を獲得しました。

レベルが上がりました。

レベルが上がりました。

レベルが99になりました。

レベル1の状態でのラスボス討伐によるシークレットボーナスが発生します。

レベル上限を突破されました。

レベルが上がりました。

レベルが上がりました。

レベルが500になりました。

レベル上限限界です。

以下の経験値をスキルポイントに変換します。

レベルアップによりスキルポイントを獲得しました。

レベルアップで新しいスキルを習得しました。

新しい魔法を習得しました。

魔王の戦利品を獲得しました。

一部の魔王のスキル・魔法を譲渡されました。

先代魔王の魂を獲得しました。』

マジかっ

高揚感がやってくるよ!これは!!

ぐわっ!!!!!!!!!

激痛が左眼に襲い掛かってくる。

何とかポーカーフェイスを保って声を出す事なくやり過ごす。

オイオイ!?どうなってるんだ?イア!

状況を教えてくれ、冷や汗が凄い。

『状況の把握が終了しました。

原因は[魔法|怨念]を多様・常時発動した副作用のようです。』

はぁ?

『左眼を失いました。

右腕を失いました。』

言われて見れば右腕が無い、服上からでも分かる程に裾が風に靡いている。

それに視界も確かに変だ。

目の痛みで腕の痛さが分からなかったのかっ!

イアっ、身体を3Dスキャンで詳しく見せてくれ。

『ご心配及びません。

先のレベルアップで投影機能が使えるようになりました。

ウインドウ内に表示します。』

左眼の辺りと腕を失くした右肩の部分がマグマみたいに赤黒く(あかぐろく)なり、光っている。

それが引き元に戻っていくけど、これって回復魔法では治らない?

『残念ですが不可能です。

既に試してみましたが結果は失敗に終わりました。』

まじかよっ!


「ヴァレン殿っっっ!?一体どうしたんだ?

それは?

大丈夫なのか!!」

はぁはぁはぁ、全然大丈夫じゃないです。

苦しいがなんとか喋りださないと。


「こっこれは、勝利の勲章かな?!

それだけ、あんたの父親は強かったって事だよ。」


「うっ!それは誇らしいなっ!」

涙ぐむエマ


「魔王冥利に尽きるっっと言う物だっ、な、、、。」

必死に隠しているようみたいだけど嗚咽も聞こえる。頬を伝った雫はしたたり落ちて魔王の顔に当たる


ホント、なんの代償も無しに魔王を倒せる程に異世界も甘くないよな。

イア、義眼か何かないかな?

『でしたら魔眼をお薦めします。

視力も快復すると思われます。』

ん、じゃその方向で!

あと腕は?

『現状では実現性の高い(もの)はピックアップ出来ません。

申し訳けありません。』

いやそんな事ないよ、イアはいつもやってくれてるからな!

まだ、出会って1日も経ってないけど(笑)

よし、ぐずぐずもしてられない。

前に進もうっ!オレの我が儘に付き合わせてしまった魔王(先代)に報いるためにも!

後ろを振り向いてもいられない。オレは突き進む、突き進んで行かなきゃならない!

オレの戦いはまだ始まったばかりなのだから!








打ち切りエンドみたいなノリになっちゃた


それより、右腕どうしよう、

ヤダコレほんと、生活困らない?

大変じゃないかしら~



マジでどうしようっっっ

           イアさん助けて(切実)



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