第5話 も1つ簡単!下剋上システム(ワ○ワクさん風味)
前回までのあらすじは
魔王はウルト○マン○リアルだった!
あと超デカイ
(ウルトラマンの設定より体長はある)
くぐもった重低音が、ゆっくりとそれでいて、はっきりと聞き取れる程の声は閉じられると口の残響も消える。
空気は冷たく、だだっ広っ過ぎるこのホールは人の温かさを感じさせない。
無機物らしさがそのままに剥き出しになって閉じ込められたのかと錯覚するように思えるぐらいだ。
あーーーーーーーーーやっちゃた?
「いや、違うんですよ」
「「うむ」」
「いや違く無くてですね。
正しくはあなたが、持ってるしてる魔王の職業と称号を下さいって事ですます。」
ヤバイな沈黙が長い、今度こそ本気で怒らせたかな~(汗)
「「ふむ。だがそれは無理だ」」
「わかってますよ、待って下さい。
ユニーク職業なんかは1つしかなく、現所有者が死んだら適正のある者が現れるまで行方をくらませる。
でも何事にも例外は付き物だ。
1つ!所有権を渡す事が出来る、つまり継承。
そしてもう1つが、殺して奪うこと!
一番簡単!!下剋上システム☆」
「「知っていたのか。
だがこれも出来ないだろう。
ワタシを倒すには勇者の能力と権能が必要だ。」」
「あ~ん…………………。」
しっとりと言いながら視線を外してニヤつきつつアゴを触り視線を元に戻す。
「それに、ついては心配無用ですよ。
言い忘れてましたが、どうも別世界からの使者・勇者でございます!こんばんは\(^o^)/魔王閣下」
驚いた顔をすると、立ち上がり顔を今までの孫の世話をするような表情から一変、仇敵を見る眼光に変わる。
「「それはそれは!
ならば此方も本腰を入れなければならないな」」
あっ!言わなきゃ良かったかな~
『はい。』
口から出た錆だな!
「そのスポットライト頂戴!щ(゜▽゜щ)」
最初からこうすれば良かった
『これが主目的では?。』
だよね~(oゝД・)b
魔王さまが動きだすだけで、モノスゴい衝撃が轟く。
わぁ~あーーー(小刻み)
地震だ(小刻み)
およ4ヨYo!!
セルフ扇風機遊びみたいっって!
振り向くと、迫りくる超巨大な拳!!!
地面を抉りながらドデカイパンチが俺をロックオン☆狙ってる!
えっ!これ避けれ無くないっ???
一瞬の躊躇が命取りになるっていうけどマジだった!
爆号が衝撃波を友に壁を壊していく。
その発生源では壁にぶつかり倒れている主人公がいる、瓦礫をどかして立ち上がると数秒の沈黙のあと。
「痛っーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーて!!!!!!」
クラクラ~立ちくらみする、血が足りねっ~
「「ほう、あれを受けて生きているか、本当に勇者だったのだな。いや、それ以上だな」」|
こちらに《主人公》気づき、称賛と感想を述べるも皮肉のオマケ付き。
「あ~あ!ぺっ!(口の血を吐きすてる)剣と盾がお釈迦だ~!」
咄嗟に身体中に魔力を通したが武器までには気が回らなかった。
「「それは悪い事をした」」
「ん?んにゃ?別にいいよ。
元々は俺のじゃないし、ここで拾ったンだ」
魔王がピクッと反応する
又なんかヤバイ事言ったかな?
まずったな~
ホント無策でラスボスに挑むモンじゃあ無いね。
イア今、取り得る魔王への対抗手段は?
『魔族や闇の者への一撃となるのは。
光・聖属性の魔法や攻撃になります。』
それだ、
今俺が使えるのはどんくらいある?
『残念ながらありません。
ゼロです。』
ん、えーー何で??MP回復したら使えるの増えるとか?そんな感じ?
『いいえ、それも残念ながら不可能です。』
ん、ん?なしてー
『以前のボスが。』
前世ね
『前世のボスが、魔王になると決めたためステータス選択の際に除外しました。』
馬路かよ、朧気に思い出してきた。
確か、その代わりになんか悪系のを選んだんだよね~
『〔魔法|呪術/陰陽〕と〔魔法|怨念〕ですね。
あとは〔スキル|波動〕にも使われていました。』
俺が勇者として使えるスキルとかないの?
『勇者適正の殆どが失われています。』
称号持ってるだけの、なんちゃって勇者の出来上がりだ~。゜ヽ(゜`Д´゜)ノ゜。
なんて事してくれてんだーー!!
『そうですね聖剣は装備出来ますが。
一般人と同じくらいと予想されます。』
つくづく腹立つわ~前のオレ、意味分かんない
『そもそも一般人は聖剣を装備不可、持つことが出来無いので勇者という括りで名乗っても支障はありませんから安心下さい。』
そんな慰め要らない(;´゜д゜`)
あら?聖剣?聖剣って言った?聖剣あったはずだよね?確か貰ったもんね!
『召喚される際に全員が自分から魂に合ったモノを魔力から生成されています。』
だよね!忘れてた
ほんじゃまかーー!んじゃ、いっちょっ!!
「|召喚聖剣アァァァァァァァァーーーーーーー!!!!」
「「なにっっっ??!!」」
床から赤い魔方陣が回転しながら現れる。
魔方陣には薔薇のような紋様と鳥の羽の紋様があり、それはゆっくりと柄から出でてくる。
目の前に出現した、それを両手で取ると抜き刺して鑑定を発動する。
『鑑定します。』
〔クリムゾン・カリバーン〕
赤と白を基調とした聖剣 レベル1
勇者[名無し]限定所有権を保持している
特殊効果はクリムゾン色の魔力を灯して切った相手を焦土させる
吸い取った血で絡めた魔力を溜める事が出来る
それを一気に放つ〈クリムゾン・ハンマー〉
〈クリムゾン・エクスプロージョン〉がある
攻撃力+150 魔法攻撃力+200
ただし現在は攻撃+2 魔攻+8に低下中
「これが私のカリバーか。」
カッコいいけど、弱くなって無い?
弱体化の仕様がヒドイ。
そこらで売ってる物の方が強いンじゃない!!
んーーーーーー!
でも良いこと考えたぞ~
(狐顔で思案)
「「それが、聖剣か‥‥‥‥‥!!!」」
「あぁ!
ここから行くぜ!俺、オンステージだぜ!」
聖剣を右手で持ちながら思いっきり走ろうとして、そこである事に気を獲られる。
床や俺の服に(顔から垂れている物も)付着している
流れた血をクリムゾンカリバーンが吸いとりだしたのだ!
えっ!これ俺のでも良いんダ?
『通常は不可能です。
ですが今回は相手が流血しそうにないので。
特別に私の方で無理矢理に処置を施しました。
よって長くは保ちません。
お急ぎ下さい。』
了解だぜ!
血は球体となってオレと聖剣の間を浮遊している。
急ごう!!イアサポートを頼む。
俺は走り出そうとして魔王がさっきまでの場所に居ないことに驚く。
あれ?
自然に左右を確認しようとして風が上から吹き抜けてくる違和感に襲われる。
『上です。』
イアの焦る声で確信するが、一足遅かった。
魔王は俺の元まで近づき跨がる形になっていたからだ。
俺の視線と魔王の視線が鉢合わう
、さっきと同じ轍を踏まないためにも聖剣を強く握りしめると、オレは前に飛び出す。
魔王は足を挙げ踏みつける気だろう。
魔王の足と俺の身体が交差しそうになった時、今だ!
「呪術・怨念発動!!」
『〔魔法|呪術/陰陽〕と〔魔法|怨念〕を発動します。』
怨念のどす黒い魔力が聖剣に纏わり、ヘドロのように蠢き時折、人の顔や手のようになった部分にかたちを変えて動きまわる。
俺の背後から青紫色の魔方陣(真ん中に今までには無かった星のマークが大きく描かれてある)
が6個ほど現れると、そこから折り紙で出来た式神が出てきた。
手のひらサイズの人形タイプの式神たちは、各々に小さい魔方陣を出現させ、俺に補助魔法を掛けたり、攻撃魔法を発動したりしている。
それを確認した俺は前を向くと叫ぶ。
「よし!行くぞ!みんなッーー!」
オレは魔王の足に目掛けて、おもいっきり聖剣を斬りつける。
次回「魔王死す!」デ○エル・スタ○バイ




