番外編 クリスマス
本編とあまり関係ないです。あと、クリスマスともあまり関係がない。
七色の英雄の一因が少し出てきます。
闇木の出番は少なめ
「依頼達成とクリスマスを祝って乾杯!」
「乾杯!」
クリスマスは転生者によって伝えられたものだ。
「そういや闇木の嬢ちゃんはくるのか?」
「この寒さじゃ無理だろう」
「そうか…」
「どうしたのかな、そんなに落ち込んで♪」
「闇!おめえには関係ねえ!」
「へえ、もしかして、闇木のことが好きだったりするのかな?」
「そそそそ、そんなわけないだろう!」
「その様子だと片思いみたいだね~♪」
「なんだとゴラァ!」
「アハハ、そんなに怒鳴ったらはげるよ?」
「はげねーよ!」
「少しは静かにしろ。」
「はあ?こいつを殴らなきゃ納得できん」
「へえ、やれるならやってみなよ」
まずいな…止めないと…
「そこの男子!少しは静かにしなさいよ」
「うっ、悪かった闇、」
「こちらこそごめんね」
流石女子、強いな~
「にしても闇木のやつ、今日はともかく打ち上げに来てくれないよな。」
「そうだな、少しぐらい付き合ってくれてもいいのに。」
前に闇木からなぜ打ち上げに来ないのかを、聞いたことがある。その返答は、
「簡単だ、ただ興味がないからだ。」
そういわれた。正直言って付き合いが悪い。でも、あの時の彼女の目は、こちらではなく、どこか遠くを見ていた。その時に闇木が前言ってた言葉を思い出した。
「自分より寿命が短い奴と付き合うということは、別れる覚悟を持つ必要がある。残念ながら私はその現実が見る覚悟も、理解する覚悟もないからな。…幸せな思いもいつか薄れる。しかし、その思い出がつらい思い出のせいで見れないのなら、せめて、今見たことを、感じたことを、ただ幸せな記憶というだけでなく忘れない記憶になるように努力するしかない。」
彼女はその後も何か言っていた。けれども、声が小さく聞き取れなかった。
「鉄、貴様さっきから飲んでないな~?いいから飲め!さっさと飲め!今日は俺のおごりだからな!ガッハハハハ!」
こいつ、酔ってるな。金欠だと言ってたのに大丈夫だろうか?まあ。おごりというのなら、遠慮なくいただく。
「そのせいで、お金が無くなるのでしょ?」
「大丈夫だ!問題ない。」
「はあ、闇木は優しいからあんまり言わないのでしょうけど、私から借りるのなら、一か月以内には返してよね。」
「大丈夫だ!」
「これは…大丈夫じゃないね」
「はあ、まったく…」
「まあ、今は楽しもうよ!」
「そうね…」
そして時間は過ぎていく…
そして、この六か月後には、もう、俺たちが揃う事が無くなった。
〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇
「でも、もう遅すぎた。そのことに気づくことに。失った時間は戻らない。決して…ねえ、鉄、あなたは失わないで、その…心を。その気持ちを…」