カルテID#002 帆ノ風ヒロさま(3)
救命救急から整形外科病棟に転科して、ベッド安静で、痛み止めなどの持続点滴が行われている。大石ドクターと入院時回診に病室へ向かう。
「帆ノ風さん、痛みはどうですか?」
「痛み止のおかげで痛みはありません」
「そうですか。主治医の大石です」
「よろしくお願いします」
救命救急から上がってきた検査結果のデータやレントゲン画像をみながら大石ドクターが帆ノ風さまにこれからの治療方針の説明を伝える。
「帆ノ風さん、病名は聞かれましたか?」
「痛みが酷かったので……」
「そうでしたか。【大腿骨頚部骨折】です。明日、オペを予定しています。入院期間は2週間を予定していますが経過をみながら決定していきます。オペまではベッド安静です。詳しくは看護師から説明します」
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
大石ドクターは診察を終えると、病室を後にした。入院から退院までの流れを説明をする。
「それでは、一連の流れをご説明しますね」
「お願いします」
プリントをみながら説明していく。
【大腿骨頚部骨折の治療を受ける方へ 】
『食事』
入院日~手術前日
・食事は一般食か治療食です
・手術前日の夕食後から食べたりできません
・手術前日の夕食後から水分以外は飲んだりできません。
手術当日(手術前)
・食事は食べられません
・麻酔科医師の指示時間まで水分を摂ってください。
手術当日(手術後)
・状態により、手術の2時間後より水が飲めます
『手術・処置』
入院日~手術前日
・痛みが強い時にはお薬を使用します
手術当日(手術前)
・時計・メガネ・入れ歯などを外します (感電予防のため)
・看護師が手術室までご案内します。
・手術準備のため、留置針を入れることがあります
・規定量の水分が摂れない場合は、点滴を行います
手術当日(手術後)
・心電図モニターを付けます
・酸素を吸入します(医師の指示があるまで)
・フットポンプを装着します(血栓予防のため)
・貧血の強い場合には輸血を行います
・翌朝まで点滴を行います
・抗生物質の点滴を行います
こうしてひとつずつ確認していく。退院までの流れを説明して理解を得る。
「退院までしっかりサポートさせていただきます。頑張りましょうね」
「よろしくお願いします」
こうして帆ノ風さまの入院生活が始まった。
第4話に続きます。




