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なろう大学附属病院   作者: 菜須よつ葉
紺野班実習の軌跡
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紺野班実習の軌跡 【菜須よつ葉編】

【紺野班実習の軌跡】

今まで受けてきた全ての実習で思い出に残る事を紺野班で話し合っていた事を綴りました。

 挿絵(By みてみん)



【小児看護実習】での実習記録



 今日から3週間の日程で始まった。正直一番楽しみにしていた小児看護実習。


 憧れのなろう大学附属病院での実習。看護実習生は実習生ように与えられた更衣室で着替え、必要なものを持ち控え室で待機する。看護部長の挨拶があり、看護部長に連れられ小児科病棟へ行き、病棟看護師長へと引き継がれ、そのあと看護師さんたちに紹介をしていただき指導看護師さんを紹介される。


「菜須さん、指導看護師を担当させてもらう中村です。よろしくね」


「よろしくお願いします」


「担当患者の看護記録ね」


 そう言って渡された一冊の看護記録。


「確認してきます」


 ナースステーション奥のテーブルで看護記録の確認をはじめた。



「滝藤秀一君、5歳。抗がん剤の前処置かぁ。明日から無菌室移動」


 幼いのに病気と闘っているんだから、よつ葉にできる最大の看護してあげたいと思った


 翌日、いつものようにナースステーションに行くと指導看護師の中村看護師に声をかけられた。


「菜須さん、おはよう」

「おはようございます」


「引き継ぎが終わったら、秀一君の無菌室移動をお願いします」

「はい」


 ナースステーションで、引き継ぎが始まった。必要なことはメモを取る。病棟看護師長のセパ看護師長が、言葉を締める。


「さぁ、今日も1日事故の無いよう職務についてください。学生さんは、しっかり学んでください。では解散」


 それぞれの仕事を始める先輩看護師たち。

中村指導看護師から指示が出される。


「菜須さん、秀一君の部屋移動しましょうか」

「はい」


無菌室の準備は常に使えるように準備がされているけど、中村指導看護師に最終確認は自分の目で確認をしてから行動に移す癖をつけておきなさいと教わる。


中村指導看護師にポイントを教えてもらいメモを取り確認しながら覚えていく。


「さぁ、主治医が来て治療が始まる前に部屋を移動しておかないと予定が狂ってしまいます」

「秀一君のお迎えに行ってきます。指導お願いします」

「それでは行きましょうか?」


 ふたりで病室に向かう。心の声は、辛い治療が待っているこの部屋にはできれば入らないで済むならそうしてあげたい。でもこの治療を受けないと命に関わる。秀一君のためと思い心を鬼にして笑顔を貼り付け病室に入る。


「秀一君、おはよう」

「よつ葉ちゃん、おはよう」

「秀一君、今からお部屋変わるよ」

「よつ葉ちゃんも来る?」

「行くよぉ」


 しばらく考えている秀一君。お母さんの顔を見て中村指導看護師の顔を見て、最後によつ葉を見て


「良いよ。ボク頑張る」

「うん、頑張ろうね」


 車椅子にのり移動する。本来ならベッド毎の移動だが無菌室のためそれはできないとのことだった。秀一君は本日から無菌室での治療が始まりました。


 副作用が表れることがはっきりしている点滴が小さな腕に繋がっている暫くして表れた副作用。


 主治医に連絡を入れ指示を仰ぐ。


 診察後に処置指示を出しますとのことを中村指導看護師に伝える。



 治療のための治療を頑張る、秀一君の姿に、小児看護を学ぶよつ葉に、ちゃんと看護をしてあげられているのか不安でした。でも、秀一君の


「よつ葉ちゃん、ボク頑張れてる?」

「うん! いっぱい頑張ってるよ」

「ありがとう、よつ葉ちゃん」

「一緒にいるからね」

「うん!!」


小児看護実習は、外科系・内科系・隔離病棟を1週間づつだったので、秀一君を最後まで看護してあげることはできませんでしたが、秀一君は頑張って治療を受けてくれました。


 目を背けたくなる事もありますが、現実を受け止め病室で頑張る子達の天使でありたいと思いました。






今回の舞台は小児科病棟


患者様役 滝藤秀一さま

指導看護師役 中村尚裕さま

病棟看護師長 セパさん様


ご出演ありがとうございました。


【お知らせ】

菜須よつ葉編は、

もうひとつ特別編を用意しています。



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