私は、アイスクリーム
私はこたつに入る
ぽかぽかのこたつに入る
温めることが正しいことだと
私は誰かに教わったんだ
私はぽかぽかしている
真冬でもぽかぽかしている
始まりを信じて終わりを知らない
私は何も告げないでいる
私はそれでも優しくありたい
アイスクリームのように甘々でいたい
誰にも構わず甘えていたいと
私は望んでもいいだろうか
私が望まれているのは甘さなのか
私が必要とされているのは冷たさなのか
冷たくないアイスクリームなんて
どろどろに溶けたアイスクリームなんて
一体誰が求めているんだろう
私は答えを得られないまま
こたつの中で溶けてしまった
私に求められているものも知らずに
私は無くなってしまった
私は誰に必要とされているのか
私は何を必要とされているのか
私は温室でとろけてしまって
姿も形も何も無くなってしまった
そんな私でも愛されているのかな
私はドロドロに溶けたアイスは嫌いじゃない
必要でもない
そこにあればいい
側にあればいい
誰かに言われたい言葉
「好き」なんかよりも
よっぽど具体的で素敵な言葉
私はそれを愛と呼びたい
私はそんな愛を叫びたい
私は愛を叫んだ
側にあればいいんだよ!! って
ドロドロに溶けたアイスに
ぽかぽかのこたつの中から
君はそのまんまでいいんだよって
私の側にいればいいんだよって
そろそろ暑くなってきた
ひょっこりとこたつから顔を出す
ガタガタと天板が揺れて
頭の上にドロドロに溶けたアイスが……
アイスクリーム……
こんばんは。
くだらない事ばっかり考えて笑う時 とこねと申します。
I screame.
がネタバレです。
私は、私は、叫ぶ。
こたつで起きた悲劇です。
ではでは。