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紺野相談室  作者: 烏丸レイア
はじめての仕事
1/3

序:山の中にて

「紺野相談室」


日本のどこかの、山の中。

入り口にそのような看板を掲げた、一軒の小さな家があった。

木の板にペンキで下地を白く塗り、そこへ黒でその文字が書いてある。板は端の方が削れ、とても新しいとは言えない状態であった。


そしてその看板がかかっている家も、世辞にも綺麗だとは言い難い。

ウッドデッキ付きの木造二階建て、作りは立派なものであるが、壁の木は傷み、ウッドデッキにいたっては床板が所々腐っている。床が抜けてしまうのではないかと、安心して歩くこともままならないだろう。


一言で言えばぼろぼろなこの「紺野相談室」は、一部の者にだけ、あることで有名であった。


「……………」


毛先の巻かれた長い茶髪。短いスカートに、完璧に化粧された顔。

そのような若い一人の女がこの家の前に立ち、手元の広告と傾いた看板を見比べている。


白黒コピーの、字だけで構成された、なんの変哲もない広告。

その広告には、こう書かれていた。


「紺野相談室」

ご相談、何でも承ります。

どのようなご相談でも、解決に向け全力で力を尽くします。

人間の方もそうでない方も、お困りの際は紺野相談室へーーーー。

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