学校でお泊まりかーいっ!!その2
「御馳走様でしたっ!!」
緋人はごはんを食べた後、思いっきり机を叩いた
その衝撃でつっきーがびくってなった
あいちゃんもまだ怒ってるようで、空気が悪い
「仲直りしなよー」
きょーちゃんがいろいろ説得してくれてるけど、それも効果がなく…
迷惑だよ
さっさとこの悪い空気をなんとかしろ
「あっれー? どこ行くの?ひの」
「廊下に火ぃ点けてくる」
弥生の言葉に返事をした緋人は扉を閉めて廊下に出た
『緋人なんでそんなに怒ってるの?』
「雨音には、わからんよ」
『……?』
よくわからない返事をされた
なんかすっごく気になるんだけど…
喧嘩してた意味もわかんないしさ
“生かされてる”ってどうゆう事?
「よし、こんなもんやろ」
『これさぁ、絶対噂になるよね』
「まあ可能性はあるやろうな」
やっぱりか…
明日には“学校に火の玉現る!!”って事になってそうだ。
「さて、戻ろか」
『うんー』
とりあえず、空気とかいろいろが元に戻ってたらいいのにな…
あんな重い空気の中にいたんじゃ潰れちゃう
ぐっちゃぐちゃのこんなごなになっちゃう
いやー、迷惑極まりない
「ただいまー」
「おかぁえりー」
帰ったら美都がめちゃくちゃニヤニヤしながら待ってた
なんだか地味に怖い…
「何を企んでるんや?」
「え? いや、特に何もー」
「緋人、ほら茶」
あいちゃんが緋人にお茶を渡したんだけど、怖い
さっきまであんなにピリピリしてたのに戻ってきたら直ってるってのが怖い
「おぉ、サンキュー」
緋人も普通に接してる…
え、何があったの!? 怖いよ!!
「みとちーん、トイレついてきてー」
私が1人怖がってると颯真の間抜けな声が聞こえてきた
「はぁ? 1人でいけよ」
「やだよー、妖怪出てくるかも知れないじゃーん」
「明かりあるから大丈夫だって」
「でも万が一出てきたら俺戦えないよー(泣)」
美都は何か颯真のばかばかしい言い分にうんざりしてる
ここの2人はいつ見ても楽しい
なんか漫才みたい(笑)
「ちっ、しょうがないなぁ」
「やったー、って何で舌打ちしたの!?」
「ほってくぞ」
「いやー! 待ってー!!」
うん、ほんとに漫才みたいだなー
いつも楽しい楽しい絡みをありがとう
平和な暮らしにある平和な癒やしだね
「あ、晴? 今日学校に泊まる事になったから」
つーちゃんは誰かと電話で話してる
せいって誰だろ?
なんだか謎が多いんだよなー、つーちゃんって
生年月日とか血液型とかも秘密らしいし、家だって謎
家族構成も教えてくれないのです
めちゃくちゃ気になる…
よし、聞いてみよう…って、今聞けない!?
うーん…、残念だ…
そういえば美都達帰ってくるの遅いな
何してるんだろ?
~その頃の美都達~
「早く教室戻りたいからさっさとね」
「うんー」
「?、あ、火ぃ消えた」
「みとちんどこー?」
「お前こそどこだよ」
「ここだよー、みとちんの後ろだよー」
「うるさいなぁ、っていねぇ」
「ずっとみとちんの後ろにいるよー」
「どこだよ!?」
「くらーいよー、こわーいよー」
「お前が怖いわ!!」
‐‐‐‐‐
というかそろそろ戻りたいなぁ
これあまり好きじゃないんだよね
自分の体なのに別の人格が表に出てるってのがなんとなく嫌
そこまで酷くはないけど、なんか嫌
そんな事あまり言わないけど…
それと何故か緋人には申し訳ない気持ちがある
理由なんてまったくわからないんだけどね
誰にも答えなんてわからないだろうし…
まあ、いいんだよそんな事は
「眠いー」
「あー、確かにー」
優奈と弥生も眠いって言ってるし、そろそろ寝なくちゃ
でも美都達が帰ってきてない
遅すぎるだろ、何やってんだよ
「たぁだいまー」
「いまー」
あ、帰ってきた
いやー、遅かったね
「とりあえず、もう寝よー」
「あー、じゃあ俺誰かの布団になるー」
どんな申し出だよ
普通そんな発想ないよね?
颯真ってやっぱりちょっとおかしい
「もう寝るぞー、おやすみー」
「おやすみー」
最初は美都、次にきょーちゃん
みんな段々と寝ていってる
私達はどうするのかな?
「寝るか…」
「おい、翡翠、離れて寝ろよ。お前男やねんから」
「はいはい…」
あいちゃんも寝たから今起きてるのは私(緋人)と沙羅姉だけ
「緋人先に寝なさい。私まだ仕事残ってるから」
「…、わかった」
「あなた達の監視役も楽じゃないわ」
「悪かったな」
え、監視役ってなに…?
私達、何かしたっけ…?
全く覚えがない…
「あら、全然悪くないわよ?」
「それは良かった」
「でもいいの? 雨音起きてるのに…」
「あぁ…、大丈夫」
ダメ…、全く話がわからない…
私に聞かれちゃダメな事なの?
何か私が知らない事があるの…?
緋人に…?
あれ…? 何かすごい眠気が…
どうして…
(雨音には聞かされへん話なんや。子供はねんねの時間や、もう寝ぇ)
ひの……と……?
「さぁ、話そか。これからの事について」
‐‐‐‐‐
「っ!!」
「あ、雨音おはよー」
「お、はよ…」
飛び起きたのは日が昇ってから
私以外の人はみんな起きていた
「朝ご飯食べなよ」
「うん…」
沙羅姉もいつも通り
昨日の事、聞こうかな…
「雨音ー、ちょっとこっちきてー」
沙羅姉に昨日の事を聞こうとした瞬間、美都に呼ばれた
タイミングが良いんだか悪いんだか…
「なにー?」
「今日の国語の時間なんだけどさー」
そうやって美都と今日の予定を話していたら、沙羅姉に聞くのを忘れた
もしかして、わざと?
嫌がらせ? なわけないか
「よーし、各自教室へGoー」
「また放課後ねー」
みんな散らばってクラスに戻った
もちろん私はきょーちゃんと一緒にクラスへGoした
他の人もそれぞれクラスが同じ人と一緒に歩いていた
「楽しかったねー」
「そだねー」
「またしたいね、お泊まり会」
「そだねー…」
なんて話しながら歩いてたんだけど…
なんか忘れてる気がする…
まあ、いっか
気のせいだよね
きょーちゃんの言葉…
“またしたいね、お泊まり会”
まさか後々ほんとになるなんて私はまだ知らないのです
もちろんみんなも知らないと思うけど




