世界創造の語り
想造主の成した、世界創造についての語り。
世界の始めは、混沌と呼ばれるもので満ちていました。
混沌とは、あらゆるもので有り。
あらゆるものでは無いものです。
万物が生まれては消えてゆき。
万物が消えては生まれゆくのです。
その繰り返しが無限に続いていました。
しかし、無限にも等しい混沌の時間は、終わりを迎えます。
どこからか現れた、名称不明の存在――想造主が到来したからです。
想造主は始めに、混沌の中から闇と水と光の三つを取り出しました。
水は球体となって、混沌に浮かんでました。
光は昼と呼ばれ、闇は夜となり、混ざらないために区分が設けられました。
これが一つ目の創造です。
次に想造主は、水の球体を上下の二つに区分し、上に向かう水を大空、大空の下に向かう水を海としました。
大空は天と呼ばれることになりました。
これが二つ目の創造です。
次に想造主は、大空の下の水、すなわち海を一カ所に集めて、混沌の中から乾いた陸地を取り出し埋め込みました。
埋め込まれた乾いた陸地は、地と呼ばれることになりました。
これが、三つ目の創造です。
次に想造主は、昼の光を大小の二つに区分しました。
大きいほうの光は、太陽となり。
小さなほうの光は、月となりました。
天に散らばる星々も、同じように創られました。
これが四つ目の創造です。
次に想造主は、自然を創造するために、混沌から自然の種を取り出すと地に植えました。
すると、地は草木の自然で満ちました。
これが五つ目の創造です。
次に想造主は、地を生命で満たすために混沌から新たに光を取り出すと、光と生命を司る女神リュミーレンを造りました。
また、生命が増え過ぎてしまわないために、想造主は混沌から新たに闇を取り出すと闇と死滅の神ヴィニラルスを造りました。
これが六つ目の創造であり、想造主の成した世界創造の最後でした。
こうして、この世界は創られました。
そして、再滅の輪廻の創始でもあります。
それは、次に語りましょう――。