第九話
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そして退院した次の日、自分の家の近くの桜が咲いている公園で一つ詞を作った。
タイトルは『春風に乗せて』だ。
内容は辛い事があったときも、桜の香りのする春風を思い出し元気を出してほしいといった他人を励ます応援ソングだ。
それは何気なく公園のベンチで五分ぐらいでできた二番まである詞である。
そして家に帰ってきて何気なくネットに乗っけた。
そして次の日。
知らない人から知ってる人まで数多くの人が『すごい良い詞です!』とか『元気をもらいました!』と数多くの反響があった。
そして何人かの人が作曲したいと申し出があった。
僕はなぜかそれを断った。
僕は亡くなった堀池さんみたいな人のために作った曲だと改めて思ったからだ。
だからこの詞だけはなんとしても自分でメロディーを付けてみようと思った。
まだ曲作りは自分には早かったかもしれない。
でも、自分でできるだけの力を使ったメロディーを何日かかけて付けてみた。
コードも多少あやふやな感じだ。
そのギターと声だけの曲をピアプロに乗っけた。
そしてアレンジャーを募った。
ピアプロにその曲を乗っけたその日にアレンジしてみたいと言う反応があった。
僕は直感的に最初に応募してくれた人にアレンジを頼むことにした。
それと同時に絵師と動画師の募集も開始した。
絵師や動画師は意外に多く募集が集まり、一人の動画師を担当にして作ってもらうことになった。
コラボ仲間がたくさん集まったコラボだった。
アレンジは意外と早く、一週間ぐらいで出来上がった。
すごくいいアレンジだ。
絵師の努力もあって二週間後ぐらいには動画が出来上がった。
そして動画の最後に関ってくれた人全員の名前を書き込んで自分で動画を投稿した。
名義はそのコラボの名前を入れといた。
数日が経った。
ものすごい数の人が見てくれて、ものすごい数の人がマイリスしてくれた。
そしてボカロの週間ランキングで見事一位を獲得した。
コラボ内でもすごく話題になり、すごく嬉しかった。
自分の、何か形になるものが出来た事が何より嬉しかった。