第七話
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僕は病院というものが嫌いだ。
自分の行動が縛られるのが嫌というのもある。
それと一緒にホントご飯がまずいのである。
ネフローゼは腎臓の淡白をこしとる機能が弱まって起きる病気である。
何でなるのかは解明されてないが、どうやら食塩が原因の一つらしいのである。
なので一日の塩分制限が出て、糞まずい飯になるのだ。
しかも薬のせいで太っているのでカロリー制限付だ。
後、むくみも出ているので水分制限もかかる。
ひどいときは一日二百mlの制限をかけられたりする。
嫌なことを上げるときりはないが、そういう病気である。
そしてベット上安静。
動くこと全般を禁止される。
その部屋にはテレビもなく、ひたすら詞を書くしかなかった。
それと音楽もよく聴くことにした。
音感をつけるためだ。
病院の中だとうるさくてフォークギターは弾けないので、そんなことをするしかない。
しばらくそんな日が続いた。
ある日、ギターのお兄さんがまた入院してきた。
僕より年齢が高いので症状が僕より悪化することはほとんどない。
そのお兄さんが来て一週間ぐらいして面会することができた。
早く良くなって病院の外で一緒にギター弾こうねと約束した。
僕が外へ出てもいいというときの話しである。
お兄さんは僕が練習中の曲の中で大切な話を僕に聞かせた。
まずはギターで簡単に弾ける曲はそんなにないと言っていた。
コードが難しくて弾くのは困難だと言った。
なので曲を作るためには簡単なコードだけで曲を作る必要があると言った。
実際ほとんどの曲はその簡単な代理コードで弾けるという話を聞いた。
そのためにはキーを変えるカポタストが必要だと教えてくれた。
これさえあれば自分の好きなように声のキーの出る範囲を調整できることを知った。
そしてカポタストを僕にくれた。
自分は負い咲き短いとジョークらしきことを言っていた。
それから一週間後、そのお兄さんとはなぜか面会謝絶になった。