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正義とか悪とか

作者: てきとう

勇者が負けて魔王が世界を制したら、そんなイメージが湧いたので1時間も掛からずに書きました。


はるか昔、魔王により人間は窮地に立たされ人々は勇者を求めた。

そして、徐々に摩耗する中で賢者達により擁立されたソレは魔王に対しての切り札として差し向けられる。

そして魔王をあと一歩のところまで追い詰めるも単身での限界を迎え力尽きる。

魔王は力あるものとしてソレを讃え脆弱な人間を滅ぼす事を禁じた。


これが偉大なる勇者の唯一の偉業である。

しかし、魔王は力無きモノを徒に生きながらえさせるつもりはなかった。

その為、人という種はあらゆる尊厳を踏みにじられる行為をされることとなる。

その後転機が訪れる。

魔族の価値観が徐々に単純な腕力以外の力を認める様になったからだ。


こうして勇者によって生かされた人間は己の力で尊厳を得たのだった。

そうして築かれたシステムは人間のみのシステムより遥かに健全なものであった。

何故なら人同士でなく魔王を頂点とし、間に無数の力ある魔物が権力を握っていたからだ。


魔族は力が有り、目に見える力を至上とはしたが決して頭が悪いわけではない。

権謀術数により権力を得るという行為に興味が無いだけなのだ。

それを理解出来ない愚か者は長生きは出来ない。


魔族と人間からは呼称されていた彼らは自身のルールを無遠慮に犯そうとするものは決して許さないが

きちんと歩み寄る意思を持ち相手の意をくみながら交渉をする事に対しては寛容であった。

この争いの原因とは御互いの価値観の違いと相互不理解により生じた誤解から来たのである。

むしろそれが取り除かれた後、人は今までにない繁栄を築いたのだった。


そして、人々は勇者を忘れ去る。

しかし、勇者は再び現れた。

誰にも求められず誰にも望まれていないにも関わらず。

そこは人も魔族すらも寄り付かぬ地。

ここにはるか昔に淘汰されたはずの狂気は根付いていた。

枯れ果てた大地に穿たれた洞穴の中に人智をもって築かれた集落。

はるか昔に賢者と呼ばれ賭けに負けた後に愚者として追われた者たちの末裔。

全てを呪いながら研鑽され続けたそれは何時しか全てを滅ぼす害悪と化した。

それでも彼らは自身を正義と、勇者と称するだろう。


何故なら己にとっては間違いなく正義の勇者であったのだから。

こうして至上類を見ない世界を窮地に立たせる事態が起こる。

文化は破壊され、人々は叩き伏せられ、正義は尽く打ち砕かれた。


結局正義というのは欲の上にのみ成り立つ自己弁護に過ぎないのだ。

こうして史上類を見ない安寧は狂気によって生み出された一人の身勝手な人間によって滅ぼされたのである。


人々よ忘れることなかれ、正義とは自分たち以外を叩き伏せ己の価値を他者に押し付けることで

決して正しい事では無いということを。


血で染め上げられ肉片で彩られた景色を背に建てられた石碑にはそう記されていた。

最早争いは収まる気配を見せず、魔王と呼ばれし偉大なる王の墓石を除いた全てで殺し合いは続く。

己の正義を成し遂げ高らかに成果を掲げ人々に賞賛を求めた己を勇者と宣った害悪は直ぐ様周囲の人々に叩き殺された。

彼は息の根を止めるまで自身が何故人に裁かれるのか気付けなかった。


そして正義も悪も既に失われたにもかかわらず、今日も争いは終わる気配を見せはしない。

ぶっちゃけ書く際に深く考えてないので、もしもこれ読んで「思想」とか感じちゃったら電波だと思います。

評論家って大なり小なり他人の威を借りて自分の価値を押し付けようとするクソ野郎だと思うんですよね。あるいは詐欺師。


因みにこれも結局個人の価値の押しつけです。

自分が書き込むときは取り敢えずそう思いながら書き込み。


だから物語を読んだ感想は自身の価値観で描いたで書かれた作品であり、そこに作者の意図は関係ない筈なんですよね。

思想誘導とかは狙わない限りありえませんし、物語程度に感化されるのはそういった精神的な教育しか施せない現教育の御陰となるんですけど。


ぶっちゃけお金になるからズレた所を批判するんですよね。


批判しか受け付けません。


でも一応どんな発言でも自分の責任をきちんと理解してしましょうね。

これが出来ない人には何かを語る資格が無いと思うのです。

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