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project A  作者: V't
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「嘘」

project B 「嘘」


2015年10月14日

とある子役が自殺した。

理由はデマによる誹謗中傷。


我々はあれから9年経った2024年10月8日彼の命日の近日にその遺族に取材した。


千葉県◯◯市

都心から2時間ほど離れた山の中に家はあった。

家の中は掃除されているが1つの部屋はとても汚れている様子で、遺族にも「ここは入らないでください」と言われた。


斎藤夏子さん。

子役の実の母であり、キッチンで料理をしていた。

築30年とはいえ、綺麗だった。


「この家は谷治が生きていた頃にもよく来ていました。今は一人暮らしの谷治の兄が住んでいます。」


当時の事をよく聞いてみると心が痛んだ

「谷治がすこし売れはじめたタイミングで、始まったんです。初めは自分もSNSを見ていなかったので気づかなかったんですが、明らかに自宅の前に花束だったり、谷治の写真で顔が塗りつぶされている物だったり。時には変なテープ?まだ届きました。」


スタッフはテープを見てみた。


内容は非常に言い難いが、谷治くんの顔が雑に貼り付けられたグロ画像をただ見せられ、裏では不協和音と赤ちゃん?の泣き声が聞こえる非常に気持ち悪足内容だ。


ここで兄の慶久さんが帰ってきたので、軽くその時のことも考えながらドライブに行った。


「すみません。一つ言ってもいいですか?」




「全部"嘘"なんです。」

「テープも嫌がらせも」

「谷治が死んだのも嘘です。谷治は僕だからです。」

「母はちょうど売れはじめた頃に躁うつ病になったんです。」


「花束も、テープも記憶がないだけで全て母がやったんです。だけど記憶がないから、嫌がらせされたと思って今でも犯人を探している。」

「ずっと深い嘘の海で眠っているんです。」












      「犯人は自分なのに。」

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