私の周りで何かが起きている
人物紹介
瑠夏
⇨小3女子。運動神経がよく遅刻常習犯。成績はビミョー。騙されやすく、人狼ゲームでは勝った事がない。
ルイ
⇨瑠夏の同級生。夏休み明けに転校して来た都会っ子。IQ140と言われた秀才。
クラスメート
⇨瑠夏の友達たち。突然消えていく!?
担任の先生
⇨人無村の真の歴史を知っていると言われている。ちょっと怖い。
瑠夏の姉(瑠奈)
⇨中2の女子。成績は学年4位とまぁまぁ。強気な性格。
担任の先生の妹(由美子)
⇨子供が大好きな女性。よく学校に遊びに来てくれる。
あの暑い夏の時期だった。
私が小3の時に起きた不可解な出来事。
私の故郷「人無人無村」の事件・・・
私は、故郷に帰ることはないだろう_。
「ほら!瑠夏瑠夏!だから言ったじゃない!昨夜遅くまでゲームしてるから!」
居間でママが注意する。私はご飯と味噌汁を口にかきこみ、無理矢理飲み込む。
「大丈夫だもん!ほら、あと10分もあるんだから!」
壁にかかっている時計を指差す。登校時間は8:00ジャスト。今は7:50ぐらい。
ママははぁとため息をついて言った。
「何言っているの?あの時計5分早いのよ!パパに直してもらうの忘れていたわ・・・。」
その言葉を聞いた途端私はシャットダウンした。
あ、終わった・・・。
遅刻確定って分かった途端なんか気が楽になった。歯磨きを丁寧にして半袖のシャツに腕を通す。
黒色のスカートと白の靴下を履く。
赤色のランドセルを持って大きな声で言った。
「行ってきまぁ〜す!」
ガラガラと立て付けの悪い扉を開けて外へ飛び出す。
当たり前だが、小学生は1人もいない。
私は遅刻常習犯だった。遅刻しないってどんだけ難しいんだか!
けど流石に焦った。さらに怒られるかもしれない・・・。
トットットットッと軽快なリズムを刻んで坂を駆け降りる。
私の家は学校に近いから走ればギリギリ間に合う。今日は例外だけど。
校門は閉まっていた。遅刻者はいれない気だ。でも残念。私は天才だから!
門によじ登って学校の中に入る。見事な着地を披露!ま、誰もいないんだけど。
よかった!玄関は空いてた。靴箱に靴を押し込んで赤色の上靴を取り出す。
廊下はスッカスカ。時計は8:05を指していた。
「朝の会を始めます。」
1年生のクラスから挨拶が聞こえた。私の教室は3階だからちょっと遠い。
一段飛ばしで階段を駆け上る。私のクラス、3-1はもう出席をとっていた。
だめだこりゃ、もう終わりだ!
勇気を出して前の扉から教室へ入った。
「私、綾野ルカ!遅刻しました!」
先生の顔がどんどん赤くなる。あ、いやわざとではなくて・・・。
「もういい!自分の席につきなさい!」
とうとう怒るのもめんどくさいと思われたようだ。悲しいご時世ですね。
私は一番うしろの席に座る。
「まぁ、遅刻は置いといて、転校生が来る。 夏休みが終わって3日経ったがまだ浮かれてる奴がいるようだな。」
私をちらっと見てくる。う、すいません・・・。
「転校生は東京から来たようだ。こことは全く違う生活を送っていたと思う。だから優しく接してくれ。」
先生がそういうと廊下へ出て行った。
扉の窓から小さい人影が見えた。
みんな身を乗り出して注目する。扉から来たのは、茶髪の男の子だった。
「初めまして、柳田ルイです。よろしくお願いします・・・」
やる気のなさそうな自己紹介にみんなが困惑する。
ルイくんの席は私の同じ列で2つ前だ。
「朝の会は終わりだ。1時間目の準備をするように。」
1時間目は嫌いな国語。しかも夏休み明けたばっかりなのに漢字のミニテストだ。
引き出しから国語の教科書とノートを出して机に突っ伏した。
「今日も、変わらない1日が始まる。」
私の人生を狂わした日が始まった。