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03 ニーケ


 おかげさまで道中は怖いくらいに順調、トラブルは全く無し。

 

 無事にニーケの街に到着しました。



 北方諸国でも特に力を持つ広大なアレノマ王国にあるニーケの街。


 メネルカ魔導国との唯一の窓口でもあります。


 メネルカ自体は派手な交易などは行なっておりませんし、人も物資も交流はニーケの街のみ。


 派手にではなく、質実な感じに栄えてる街ですね。



「お久しぶりです、皆さま」


 宿屋の看板娘、サキさんと再会の御挨拶。


 本当にお久しぶりですね、サキさん。


 またしばらく御厄介となります。


 ジオーネ銘菓の詰め合わせをお土産に手渡すと、とても喜んでもらえました。



 こちらのお宿御自慢の北方料理、美味しさと目新しさにはルルリエさんも大満足間違い無し。


 俺はメネルカには入国出来ないので、ヴェルネッサさんたちを送り届けた後の北方料理三昧が楽しみなのです。


 いっぱい北方料理を練習してくださいね、ルルリエさん。


 精一杯協力しちゃいますので。



 今回、ニーケに残るのは俺とミナモ、そしてルルリエさん。


 ふた部屋取りましたよ。


 もちろんルルリエさんも家族ですが、ほら、俺たち夫婦だし。



「シナギはひとりであちらの部屋、ですよ」


 そりゃないですよミナモ、


 せっかくだから夫婦水入らずでしっぽりと。


 ルルリエさんは理解あるお姉さんだから、ちゃんと分かってくれますって。



「遠慮しなくても良いんですよ、ミナモさん」

「新婚旅行だと思って、シナギさんに甘えちゃってくださいな」


 ほら、ルルリエさんもそうおっしゃってくださってますから。


 この機会に存分に俺の胸で甘えるが良い。



「何者であっても、私がルルリエさんに甘える権利を害することは出来ませんよ」


 なんだよ、もういいよ。


 こうなりゃサキさんにたらふく甘えちゃうんだからな、俺。



 ……みんなによによ笑って見てるし。


 よし、この決着は帰ってきてからだ。


 まずはメネルカでやることをやらねば。



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