チュートリアル1
「はぁ。」
まだ朝の明け方だというのに疲れと失望のため息が出る。
スレークさんとであってから三日経過した。彼女のつてで町にあるいろんな仕事を紹介してもらっているが若すぎたり今は繁忙期だから未経験者はお断りだとあしらわれる、
「ここまで誰にも相手にされないとなるとさすがに笑えてくるね。」
笑い事ではないといいたいが気が引けて言い出せなかった。
「うーん、じゃあ掲示板のしごとやるしかないかなあ。」
「あれスレークじゃん。」
声のほうへと向くと大きな盾を持った大音が立っていた。
「あれ、アストリア何してんの?あんたとのパーティは解散してるはずだけど。」
「いやさすがに金なくなり始めたから掲示板に向かってただけ。そのちっこいのは何だ?」
「あんたのパーティ解消してる理由。」
そういうと大男は僕のほうをまじまじと見た。
「いい仕事見つかったか?」
僕にそんなことばをかけてくれてこの人いい人だと思った。
「それが全然でさ、あんたいい仕事知らない?」
「知ってたら掲示板なんかに行こうとしていないでしょ。」
そうだよねえととスレークさんはため息を吐き出した。
「もういっそのこと同業者にしようかって悩んでる。」
「おい、この成人もしてなさそうな子供にやらせようとしてんじゃねえぞ。」
「大丈夫大丈夫。基礎的な防御術は私が教えるから、この子体力あるし覚えること早いんだよ。」
「年齢とかで危険を考えろと言ってるんだ。」
「じゃあ明日までに覚えてきたらできるようなってたらいい?」
「おまえ、もしかしてやる気か?」
「もちろん、さすがに放置してどこかで野垂れ死にされたらいやだし。」
大男はため息をついた
「お前がそんな馬鹿だとは思はなかったよ。」
スレークさんがその言葉にカチンときて
「じゃあ、できるようになったらその日からごはん全部あんたのおごりね。」
「ああ、いいぞ。絶対無理だろうがな。」
そういうと彼は掲示板のほうへと向かっていった。
何だか知らないところで自分ことが進められている。
スレークさんはやっと我に返って僕に誤ってきた。
「ごめん勝手に決めちゃって。」
「いえ、大丈夫ですよ。ほかに道もなさそうですから。」
「そうなら宿に戻って速攻で練習するよ。」
そういうと僕の腕を引っ張り宿に向かった。
この人いい人と思ったが自分のことでいろんな人が巻き込む人なんだと思った。