始まりの前
一応見なくても大丈夫です。あくまで主人公がどんな生活してたか見たいなお話です。あとこんな感じですすめていきます。
桜が全て散って青い葉が木を覆い尽くそうとしている。つい先程高校で初めての道徳が始まると言うことで道徳は一体どういう力を身につけるのかを知らない女の先生に延々と聞かされ続け、まだ時間が少しあると思ったのか教科書の内容に入っていってしまった。
正直ざらざらとしたの机のせいで尻がクソほど痛い。それが自分の興味の無い話となると苦痛の時間がさらに大きく感じる。こんなことをしても道徳の心が身につくのかと疑問が出るためもっと長く感じる。
「むかーしむかーし、1人の小さな男の子がおりました。その男はかの有ーー」
ゴーンゴーンと教会からなる大きな音がレンガのできた校内になる。
「あれ、なっちゃった。楽しい時間はあっという間だなあ。」
楽しいのはあんただけだよとツッコミを入れたくなるような陽気な声で言った。
「それでは今日はここまで日直の人、お願い。」
「はい、起立、礼」
「ありがとうございました。」
言い終わると、自然にみんなが体制を崩してそれぞれ次の授業の準備を始める。約三時間も椅子の上で座っているからかみんなは立って腰や尻に手を当てる。
次の授業の準備をしていると友達のフレアがこっちによってきて、
「アキベドルの話なんて聞き飽きてるってのに、なんでまだやるんだろうな?」
「有名で善行をやった人がそれくらいしかいないからじゃないの?」
「んなモン他の物語使えば問題ないだろう。」
フレアに集まるようにモリアやらタマリやらと次々に人が集まってくる、フレアの明るい姿だが自称で人と話すのが苦手だそうだ、だから周りに集まってしまっても聞き役になってしまう。
「ここが、アキベドル誕生の地、なんて言われているけどそん有名な人がいたんだったらもっと賑わってるでしょ。」
モリアがそんなことをいい、まぁ確かにそうだわなあと思う。
ここは教会が一つだの周りには家畜や畑だけお店は食料品、生活用具の店が二つずつくらいしかない。おまけに山に囲まれていて他の人に住んでいるところに行こうとすると馬車で3日かかる。
勇者が生まれた村というのであればもっと豊かになっているはずなのに、実際のところはすごく貧しい村でしかない.
「なあ、帰ったらどうする?」
「リリスは羊と遊ぶとして、他の奴らで遊ぶか。」
その言葉を聞けば女と思われかねない名前で自分の名前がよばれ、ふざけ合ってるも承知もこちらもふざけるように返す。(本当は少し切れたい)
「失礼な僕だって1日中エアリスたちと遊んでるわけじゃないよ。」
「いや羊に1匹1匹名前つけてるんだったらそう考えられててもおかしくないだろ。」
君たちも羊農家に生まれたらそうなるよ、と思いながら何か面白いは遊びはないかと考える。ここでできることといったら勇者ごっこや森を使った逃げしかない気がする。
「じゃあなんか探索行ってみるかここら辺だった勇者ヘラクレスが剣を収めた場所とかにさ」
「それいいかもね」
「それじゃあ帰ったら北の門に集合な」
ゴーン、ゴーン
教会からなる時を告げる鐘がなり皆席着き先生が教室に入ってくる。
「はーい、それじゃあご礼をお願い。」
「起立、着おつけ、礼。」
そして廊下側の窓を見ながら今日も1日が過ぎていく。
帰り道と行っても頑張れば2分以下でつけるのでみんな一緒に帰るのではなく。すぐに帰ってすぐに集まった。少し遠い方なので2分くらいかかって家に帰ると母が洗濯をしている音が聞こえて、
「ただいま。」
「おかえり、あんたの羊たちが元気なかったらしいよ。」
なんだとと思い荷物を置いて用具を持ってダッシュで牧場へと向かう。見れば少しぐったりしているのが何匹かいる。
「大丈夫かリべリエ、オーリクス」
近寄って尻に検温機をいれて体温を確認する。出してみてばいつもとは少し体温が高かった。近くのバケツを持って水をくみにいく。水を汲んでいるとフレアたちがいて。
「おーい、もうほとんど集合しているぞ。」
「悪い、リベリエとオーリクスが熱を出しているからまた今度で。」
「了解。」
これでリベリエたちに集中できる。急いで水を持っていってあげないと。そうしてリベリエたちのそばびいき
「ほら、水だよ走ってたから少しこぼれたかもしれないけど。」
リベリエとオーリクスはガブガブと飲み始めた。そうして少しほっとしていると。
「毎日毎日、羊見てあきないのあんたは。」
この村で親意外のもっとも付き合いが長い奴がいた。
「何?リリア。」
「いんやあんたが仕事するって言うから差し入れ持ってきただけ。」
「いつもいつもお前こそ飽きないの。」
「私は好きでやってるからね。」
「なら俺も同じだ。」
「お、また夫婦で一緒にいるぞ。」
どこからともなくクラスの女子が茶化す。
「「だからちげーよ。」」
呆れた声で同時に返す。
「声かぶってんぞ。息ぴったり。」
「さっさと行きやがれ。」
ダッシュで帰って行くが見えた。
「こう言われるの何度目だ。」
「さあ、言われすぎて数えるの忘れたよ。」
「まあだわな」
リリアの言う通り正直この回数には正直飽き飽きするくらいきいたから数えるのなんてもう覚えていない。まじめに言われ始めたのが7才くらいだった気がする。
リリアが持ってきたお菓子に手を伸ばすと。いつも通りの少し塩が強い菓子だというのであればもう少し甘くして欲しいものだ。
「今日も塩成分強いな。」
「甘いのが好きなら中央に行って甘くする調味料でも買ってきたら。」
「竜でも往復2日かかるのに行きたいと思うか。」
「それじゃあやめときなさいよ。」
「はあ、もう少し移動できる魔法とか道具が欲しいよな。」
「ここだと世界の様子も全く分からないからそんななものができても導入されるのは5年後くらいになりそうね。」
「いや遅過ぎるだろ。」
「じゃあ、あんたが作ったら。」
「やだよ、めんどくさい。」
「羊は良くてそっちが無理な理由がわからないよ。絶対そっちの方が楽なのに。」
「俺はこっちの方が気に入ってんだ。」
「あっそ、まあ今度から味はきおつけてみるね。」
「ありがとさん、じゃあな。」
そうやってスタスタと帰り去っていった。
夕日が落ち始めた頃に、
「おーい、そろそろ飯だぞ。」
父が玄関先でいう。
「はーい。じゃあねアンゾヤ、他のみんなも。」
そうやって用具を持って家に戻る。中は壁とかまど以外はほとんど木で作られていて2階構造になっている。玄関先に着いて、
「ただいま」
「おかえり」
靴を脱いでいると美味しそうな匂いがしてきた
「ご飯もう少しでできるよ。」
声で今日は母が作っていることがわかる。母の料理はなぜか基本的に冷めてからの方が美味しい。普通は暖かいうちに食べた方が美味しいのにだ、そう思うと少し遅らせてからの方がいいなと感じ
「少し課題してから食う。」
「はいよ、さっさと終わらせろよ」
母さんがいうが、少し時間かけてから食うか、そう思いながら階段を上がる。
課題を出されていることは事実だが正直こんなに暗いとやる気が出ないから魔法の練習をすることにする。
高校に入って魔法を使うことができる許可が出たのでそれを早く使ってみたいとワクワクしていた。
先生曰く「自分が出したいものを考える、それをどこに出したいか決める、そこに血を集める感じに魔力を集中させる、それに当てはまる属性を言う」とか言っていた。
正直その説明だとわかりにくい、とりあえず光を出したいから金か火かな
「ビーナスコール光」
そういうととても小さな光が指先から出てきた。注視しないとわからないレベルだが。その光は一瞬にして消えてしまった。長く続けようと思うと魔力を流しつでけなければいけないのかと感じる。
「むずかしいな。」
そう思っていると先生の話を思い出す。「炎の魔法は簡単だよ。」そう言われてるのを思い出して、やってみる。
「マースコール火」
そうすると指先から小さな炎が出てきた。ただそれにも驚いて一瞬にして消えてしまった。
少し魔力を消費したため疲れが少しきた。先生曰く、魔力とは血と似たようなもので使いすぎると死んでしまう、まあ正確に言えば魔力の原理は誰にも解明されていないらしい。とりあえず使い続けたり成長すると魔力は大きくなるよ。それを思い出して何度か練習をしてみる、火の魔法は簡単だが家が燃えそうなので外でしようと思った。
だいぶ疲れ始めてきたときに、
「もう降りてこないとご飯冷めるぞ。」
父親が言ってきた頃合いだなと思い降りる事にした。
食卓には肉が大量に並べられていた。少し寒気がしたので聞いておく、
「これってなんの肉?」
「牛だけど?」
ほっとした羊の肉だったら今日は飯抜きにしようと思った。
「それじゃあ、」
「「いただきます」」
自分は言わなかった、理由としてはこの歳でいただきますというのがなぜか恥ずかしく感じてしまったからだ、全く恥ずかしいいことではないのに。
「今日学校では何やったんだ?」父さんが言う
「半分が道徳の時間。」
「あのアギべドルのお話延々と聞かされるやつ?」母が言う
「そう」母さんがいる頃からその話があったんだ
「正直言えばあのお話よりもいいお話とかるのになんであれにしたんだろうな。」父が友達と似たようなことを言う。
「善行だらけの人生だったからじゃない。」母が僕と同じようなことを返す。
そうやってダラダラと談笑しながら夕食をするのが日課である。食べ終わると父が皿を洗い始める。
僕は風呂に入る。厚さ鉄一枚しかないないためものすごく熱くなる早く自動でお湯の温度が変わる魔法が出ないかと考えるのを入るたびに考える。
風呂を上がってさっさと明日の準備をする。親に「おやすみ」と言って親の返事があってからベットに入る。
寝る前に少し本を読むのが日課だから何を読もうか探してみる目に狩の仕方という本が目に入ったので読むと子供向けのように、
[集団の場合 自分の立場を自覚しておく][個人の場合 焦らずゆっくり近づけ]
[集団・個人関係なく 音を立てるな]
「アホくさ。そんなこと誰でもわかるっての。」
馬鹿らしくなって本を片付けて目を瞑る。
次の日
一回目の山羊の鳴き声は一匹だけの静まり返った村によく響くで少し意識が覚醒する。
二回目の山羊の鳴き声は最初にまた村に響き渡る、自分の意識が覚醒しだす。
三回目の鳴き声は村動きを作り出す自分もそれで完全に目が覚める。
夜明けかけの暗さと薄い水色のような色が混合し光源となる太陽が見えていない時に起き,カプたちへのご飯を作る。
「そろそろ人んじん切れそうだな。」
支度をしていると父が先に起きてきて、
「おはよう」とまだ少し眠そうな声でいう。
「おはよう、にんじんがもう少しで切れそう」
「了解、買いに行かなきゃな」
「まだ頭が寝てるだろうけどちゃんと覚えといてよ、なくなったらカプたちが可哀想だし。」
「了解」
いつまで覚えているかなと思いながらご飯の準備ができた、終えたのは朝日が見え始めた頃だった。農作業用の服を着てご飯を持ってカプたちの元へと向かう。外に出て少し背伸びをしているとカプたちが起き始めているのが見えて走った。
餌をやりながら体調を確認する。昨日に体調が悪かったカプが元気になっているので少し安心した。
「もうこんな明るさか、じゃあね。」
ここでは見えない太陽が水平線の少し上に太陽が出てきたあたりから戻って準備をする。いつもこんな時間に起きてるせいか、この時間に起きることが苦痛でないと思っている、ただ夏や冬になると時間がずれるためにこれはどうとも言えない。そろそろ時間を正確にわかるような道具が生み出されないかなと思ってしまう。
鞄を持ち一階に降りると父が料理をテーブルに置いているところだった。鞄を型にかけながら椅子に座り朝食を食べる。今日はパンと目玉焼き。目玉焼きにかけるための塩をみて父親に聞いてみる。
「まだ、これ以外に味付けないの?」
「それは他の調味料を作らない奴らにいえ。毎回おんなじこと言うくらいなら自分で作り出せよ」
「それはめんどくてやだ。」
「おはよー、今日も代わり映えしない食事だね。」
母が隣の寝室から起きてきた。
「あともう少しで都市からの店が来るんだからそれまでの我慢だよ。」
「まあそれもそうか。いただきます。」
母がそれを言うと同じ瞬間に、
「ご馳走様。」
「今日も早いな。」
「学校じゃないと座学の課題やる気にならないんでね。エアリス達の様子は問題はなさそうだった。リベリエの高熱が少しまだ気になる。」
「了解じゃあそれを念頭に置いて。観ておくよ。」
「じゃ、行ってきます。」
寝起きには少し重い扉を押して開く、
「行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
「今日もいねえなあ。」
誰もいない静かな教室にぽつりとこぼした。
自分の机に課題と筆箱をだす。明かりが明け方の光しかないが謎の落ち着かせるため頭がすごく働く。
「今日も早いね、リリス。」
「おはようござます。先生。」
「おはよう、今日も朝から課題ですか、提出期限守れるならいいですができるだけ家でやりましょうね。」
「この村だとそれが難しいからこのやり方の人が多いですよ。」
「そう言うけどこうやって朝早くに来てやるのは君だけだよ。」
そんなことを話しているとリリアが教室に入ってくる。
「お、リリアもはやいな。」
「先生おはようございます。」
「うん、おはよう君も宿題かい。」
「いえ、こいつの宿題を見にきただけです。」
「宿題見せてって頼んだ覚えないんだけど。」
「じゃあ、私が見なくても提出期限守れて間違えないと。」
「…」
「見といてあげるからさっさとやりなさい。」
でかいため息を吐かれて自分が少し自己嫌悪になってしまう。
「それじゃあ、先生は他にも準備しないといけないから。今日は昼までしか時間がないからがんばってね。」
「はい。さて、どこかわからないとこある?」
「見せてくれれば写すから貸して。」
「写すと解き方わからなくなるよ。」
「提出しないよりかましだよ。」
リリアはため息をついて課題をやってきた紙を出して渡す。
「いつも悪い。」
「もう慣れっこ。」
それから数分間宿題を写すと続々とフレア達がやってくる。太陽の向きは山の上からしっかりと見えていた。
それからいつも通りの時間が過ていく。
初めて投稿します。まだなろうの仕組みなんかもわかっていない部分もあるので、コメントができたりするのであれば批判的な感想でも送ってください。