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日本3大奇祭 セック〇祭り

作者:

今はさすがに、娘(中2)と一緒には風呂に入ってない。


でも、つい数年前まで一緒に娘(小5)と風呂に入っていた。


その時の出来事。


体を洗い終わり、二人で湯船に入っていたら娘が話し掛けてきた。


「ねぇ、パパ。」


「うん、何?」


「セック〇って知ってる?」


飯食いながら、味噌汁飲んでたら、確実に吹いていたであろう。


「な、な、何、言うてんの!」


「だ~か~ら~、セック〇知ってるって言ってんの!」


娘は、困惑している私を楽しむかのように、笑いながら再び聞いてきた。


「そ、そ、そりゃ~知ってるよ。」


おそらくYちゃんは、知ってて聞いているのだろう。


変にウソつくのもアレだと思い、正直に答えた。


「じゃあ~パパとママって、セック〇した事あるん?」


「そ、そ、そりゃ~、あ、あるよ~。」


「エエ~ッ!キンモ~ッ!」


何なんだろう、この状況・・・。


「その、アンタがキモいと思っているセック〇をしてYちゃんは生まれたんだよ。」


・・・なんて言える訳もなく、困惑していた私。


「なんで、そんな言葉知ってるんよ?」


「だって~、今日、保健の授業で習ったんだもん!」


性教育って、こんなに早かったっけ?


私の時代は、もっと遅かったように思うんだけど・・・。


「ねぇ、ねぇ、ディープキスって、した事あるん?」


「あ、あ、あるよ~。」


「エエ~ッ!キンモ~ッ!」


実の娘に性に関する事を聞かれ続ける。


何なんだろう、この地獄のような時間は・・・。


そりゃ~男だから、下ネタを話す事は嫌いじゃない。


いや、むしろ、好きな方かもしれない。


ただし、それは気のあう仲間と、酒でも酌み交わしながらの話である。


この地獄から抜け出したい私は、いつもより早めに湯船から出た。


娘も、いつも通り私と一緒に出た。


タオルで体を拭く。


「セ~ック〇!セ~ック〇!セ~ック〇!」


娘が、変なスイッチが入ったように連呼し出した。


「こ、こ、こら、や、や、やめなさい!」


こういう時、子供って奴は、諌めれば諌めるほど火に油を注ぐようになるのはわかっていた。


押してダメなら引いてみな。


っていう訳じゃないけど、私も一緒になって、娘が言う「セ~ック〇!セ~ック〇!セ~ック〇!」という言葉に同調しながら言ってみた。


「セ~ック〇!セ~ック〇!セ~ック〇!」


「ハッ!ホッ!ヨイショッ!」


私も何かが吹っ切れて、言葉の合間に、合いの手みたいに入れながら阿波おどりのように踊りながら、リビングに行った。


「ちょっとーーー!何、言ってるの!アンタたち!」


台所にいた妻が、血相を変えて私たちの元に来た。


火が着いた私も、当初の娘にセック〇の連呼を止めさせるという主旨を忘れていた。


「祭りかっ!止めなさい!」


妻の的確な突っ込みの一喝で、ようやく祭りは終わった。


やっぱり小学5年生で、性教育はまだ早いと思う。


きっと、日本全県、小学5年生を持つ家庭で、この日本3大奇祭セックス祭りは行われている事だろう。

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