気づいたら、転生してた!?2
寝ちゃった、寝ちゃいました。
ゴメンナサーイ!
─確認、選択モードへ移行しました。
脳内に無機質なアナウンスが流れたかと思うも、突然目の前に様々なモニターが映し出された。
─選択してくだちい。
※『名前』※『容姿』『スキル』※『基本ステータス』『守護』『役職』etc.....
いや、くだちいってなんだ。
etc.....って・・・。
なんか、不安要素いっぱいなんだが?
それにしても多い。
「すみません、全部ランダムで」
「※の箇所は後々変更不可ですので、ご自分でお決めになってください」
・・・ダメか。
名前に容姿、基本ステータス。
面倒臭い3つだな。
渋々『名前』をタップすると、入力画面になった。
と、言っても音声入力みたいだ。
名前か・・・。
神薙だし、神系の名前がいいよな。
スマホが恋しい。
「OK,Qooqle、神系の名前」
声に出してみる。
すると、画面に検索結果が表示された。
やってるものだ。
神の名もいいが、神の恵みっていいな。
「ネイサン」「ナサニエル」か。
愛称はネイトか、悪くない。
名前を決め、音声ボタンをタップ。
「ナサニエル」
─確認、名前「ナサニエル」
次は容姿。
今度は特徴を入力するようだ。
だが、転生なので色くらいしか選べないようだ。
容姿に関しては、生前の憧れでも当てはめておこう。
「銀髪、赤眼」
─確認、「銀髪、赤眼」
最後に基本ステータス。
各項目ごとに数字を打ち込むみたいだ。
が、基準が分からない。
「あの、平均ってどれくらいですか?」
「転生後の世界によって異なります」
うわぁ、困る。
とりあえず適当に決めよう。
攻撃力:50
防御力:50
体力:50
魔力:70
運:100
一応MAX100として考えた。
まあ、大抵の世界に対応できるだろう。
─確認、基本ステータスを登録しました。
「それじゃ、あとはランダムで」
「畏まりました。他の項目はこちらで決めさせていただきます。少々お待ちください」
はぁ、と一息付き顔を上げると、女性がこちらを見ていた。
「あの、なにか?」
「完了しました」
「えっと、まだ数秒しか経ってませんけど」
「完了しました」
「あ、はい」
これも、神の力なのだろうか。
とても不安だ。
「それでは、転生を開始します」
「はい、ってえ?今すぐですか!?」
「数秒後に転生します」
「いや、はやっ!」
混乱のまま、俺は転生先の異世界で産声あげた。