初めての授業
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海翔は少し眠そうに席についた。そこへ輝也が来る。
「なーなー。今朝のテレビ見たか?」
「今朝って?」
「ほら東京で魔物が出たってやつ」
「ああ。見たよ」
輝也が興奮しながら話す。
もう魔物が出るのはもう当たり前のことだが今回のは少し違ったらしい。
なんせ70体ほどの下位の魔物が一気に出てきたらしい。
「でも対魔戦闘部隊って凄いよな。70体をすぐに倒すなんてさ」
「確かに。俺らじゃ適わないな」
「特にさあの総隊長がやばくね」
対魔戦闘部隊は6つの部隊に別れていてそれをまとめているのが総隊長だ。
だが、その総隊長の姿は誰も見たことが無く、ただものすごく強いとしか分からない。
そんな話をしている内に生徒がどんどん登校してきた。
金井や糸羽もその話で持ちきりだったらしく朝から盛り上がっている。そう言う海翔はと言うとただ話を聞いているだけだ。
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初めての授業はランクの測定やステータスの確認らしい。そこから一人一人の実力を把握する。
ランクとはこの海高独自のもので、生徒をD〜SSまでの階級をつけ判別することだ。
全校生徒の約1600人の内Dは800、Cは500人、Bは200人、Aは100人程度だ。
Sは現在この学校には4人しかおらず、SSはいない。
このように分けて模擬戦の相手を決めたりする。
「えーと、今からみんなにはこの鑑定石に触れてもらう。輝也、一番最初にやってみろ」
海翔達の担任の島野先生が言い、輝也が前に出てその鑑定石に触れると、目の前に何か板のようなものが出てきた。
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高宮輝也 ランク︰A
固有魔法︰非表示
魔法︰風魔法、雷魔法、火魔法
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「これはステータスプレートに表示され、プレートは身分証としても使えるから無くすなよ!あと固有魔法は隠しておけ。一応個人情報だからな」
輝也はAランクだったことが嬉しかったようで、飛び跳ねながら帰ってきた。
その後も次々と鑑定石に触っていく。
いよいよ海翔の番が来て、少し緊張していたが鑑定石をそっと触ると強い光が発された。
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斎間海翔 ラ@pk︰&#a
*@有魔法︰gdkv-sk@#j
魔法︰fshjs'@%~^&jkp
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「文字化けか?」
輝也が口にする。すると、また光が発され、ステータスが出てきた。
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斎間海翔 ランク︰A
固有魔法︰非表示
魔法︰火魔法、風魔法、水魔法、闇魔法
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「今のなんだったんだ?海翔」
「分からない」
クラスが少しどよめく。
「まあちゃんとステータスが出たし大丈夫だろ」
先生が言うことでみんなはもう気にせずにまた話し始めた。
最終的にこのクラスでは海翔と輝也の他に沙羅、千佳がAランクでSは結局出なかった。
明日は模擬戦だと聞き輝也がはしゃいでいたが盛り上がるのもわかる。中学までではそんなことやらせて貰えないのだ。
だが、その後に学力調査のテストがあり、輝也は地獄を見ていた。
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「島野先生どうでした?今日のランク測定」
「Aランクが4人も出ましたよ」
「それはすごいですね!」
先生は自慢げにそれを思い出しながら考えた。
(あんな文字化けなんて見たことなかったんだがなぁ)
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